■ 晩秋から初冬にかけてのインナーがない 

突然ですが、私パールイズミが大好きです。
20年来愛用させて頂いています。


やっぱりパールイズミが好き : 昔チャリダー今ローディー


サイクルウェアの中では比較的お手頃な価格、amazonの20%セールとかでちょくちょく割安に購入できる、私の体型が「ザ・M」なこともありぴったりフィットして失敗した試しがない、といった理由があります。




で、ジャージもジャケットもインナーもパールイズミ がごろごろ転がっているわけですが、晩秋から初冬にかけての丁度良いインナーを持っていないことに気づきました。

春秋用としては、15℃対応の長袖ドライアンダーシャツとしてこちらを愛用しています。




こちらはロードバイク購入後一番最初に買ったパールイズミ 製品かもしれません。
フィット感も良く、汗抜けも良いので汗冷えし辛く、適度に暖かいので不満もなく使っていましたが、気温が10℃を下回ってくると、さすがに寒いんですね。


で、昨年の真冬に我慢ならなくなってインナーを追加したのですが、あまりに寒かったので振り切って0℃対応のインナーを買ったもので、今の季節に丁度良いものを持っていなかったりします。



私が持っているのは、今売られているものの一つ前の型だったかと思いますが。
で、無難に行くならパールイズミの10℃対応品を買えば良いのですが、何となく引っかかりがありました。





これって、
15℃対応のウォームフィトとドライアンダーの前面に、防風素材を貼り付けて10℃対応にしてるのでは??という。

パールイズミの説明書きはこんな感じ。



風を受ける前面は防風素材「ウィンドシェル」と「ウォームフィットドライ」を重ねて保温性をアップ


パールイズミの5℃対応と0℃対応も同じで「前面防風素材の有無」で5℃対応を切り分けているようなんですよね。

でもそれって、そもそもアウターを防風性のあるものにした場合、インナー自体の素材の暖かさは変わらないってことになりませんかね・・・?

そうなると、今持っている15度対応と素材の暖かさ的にはあまり変わらない可能性が出てきます。



■ アンダーアーマーのコールドギアが良さそう

そこで目をつけたのがアンダーアーマー。

自転車ブログ界隈では、夏用のヒートギア、冬用のコールドギアが有名だそうで。
ただ、個人的にはその名前が紛らわしいと思うんですよね。
コールドとヒートは、逆の方がしっくりきます。

色々なブログを覗かせて頂くと、全体的に良さそうな意見が多いです。
曰く。

  • 汗抜けがとても良い
  • 暖かい。むしろ10度以上になると暑い。
  • 適度に防風生がある

何とも高評価です。
アンダーアーマーもパールイズミも、amazonのセールでは常連だったりするので15%〜20%オフで買うこともそれ程難しくありません。

こいつは良さそうだ、と思ったわけですが。

種類が多くてよく分からん!!

例えばアンダーアーマーの公式サイトを覗いて、「コールドギア」でフィルタリングすると、19種類が引っかかります。

しかも、ろくすっぽ解説がありません。
売る気、あります・・・?

私はモンベル(montbell)も好きなブランドなのでよく利用するのですが、あちらは素材毎の違いを丁寧に解説してくれているので、とても選びやすいんですよね。
パールイズミは対応温度を設定してくれているのがとても選びやすいですし。
いずれも国産ブランドですが、この辺りの丁寧さはやはり日本人ならでは、なんでしょうか。


1. サイズ&フィット

まずは分かりやすいところから。
アンダーアーマーでは、フィット感に関しては大きく3つに分けているようです。

  • コンプレッション
  • フィッティド
  • ルーズ

ルーズはほとんど普段着の感覚。フィッティドは、比較的体にフィットしますよー、というレベルでコンプレッションは最もぴっちりするもの。
こればかりはそれぞれの体型や腕の太さ等によって変わってくるので一概には言えないのでしょうが、ロードバイクにはコンプレッションがオススメ、という意見が多いようです。
サイトのフィッティドの商品をみると、「少しスリムですよ」というルックスのものから「けっこうぴっちりして筋肉浮きあがってますよ」という写真までありますので、逆にイメージし辛いです。
コンプレッションは「ばっちり筋肉浮き上がってますよ」というものばかり。

人によって意見は様々で、コンプレッションだと「きつい」「胸周りはそうでもないが腕がきつい」「腰回りは少しゆとりがある」などなど。

よく分かりませんが、ひとまずコンプレッションで行くことに。
でもこの時点でも9種類残っています。



2. クルーネックorモックネック、トレーニングorベースボール

色違いだよね、というものを排除すると以下のラインナップになる模様。
  • UAコールドギアアーマークルー(トレーニング)
  • UAコールドギアアーマーモック(トレーニング)
  • UAコールドギアアーマーロングスリーブグラフィック(トレーニング)
  • UAコールドギアアーマーフィッティドフーディー(ベースボール)
  • UAコールドギアアーマーロングスリーブモックプリント(トレーニング)
クルーとモックは分かりやすいですね。
クルーネックとモックネックですので、モックの方が少し首回りの高さがあります。
ただ、高過ぎてサイクルジャージの首筋から覗いて微妙かも、みたいなことはなさそうです。
冬用、ということを考えてモックにします。

あと、よく分からないのが「トレーニング」と「ベースボール」の違いです。
軽く調べた位では、何がどこまで違うのかさっぱり分かりませんでしたが、明らかに自転車は「ベースボール」ではありませんし、何よりフーディーは邪魔ですので、こちらは消去。

そうすると、素のモック、グラフィック、プリント、の3種類に絞り込まれました。

なんだ、意外とシンプルじゃないですか。

それなら、最初からもっと分かりやすいサイト構成にしておけよ、と・・・。

ただ、ここに至るまでにあれこれ調べていたらあっという間に1時間が経過していました。
ほんと、その時間を返して欲しいっす。
もっと工夫しなさいよ。



■ アンダーアーマー コールドギア アーマーモックを購入

と、愚痴愚痴語ってきましたが、晴れてAmazonの20%セールでコールドギアアーマーモックを購入です。
定価ベースだと、パールイズミよりも少し安いですね。
方や自転車専用品、方やトレーニング全般向けの汎用品ですので、この辺りの値付けは仕方ないですね。





まずはサイズ感。


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コールドギアはコンプレッションということで、結構キツイ、というレビューを見かけたのですが、パールイズミの15℃対応インナーと重ねてみました。
どちらもMサイズです。
下がコールドギアで上がパールイズミ。
明らかにパールイズミの方が小さいです。


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腕の長さは気持ちコールドギアが長いかな、といった感じ。
パールイズミはインナーということで少し袖口が短めな印象でしたが、コールドギアは袖口もゆったり、ぴったりな印象です。
といっても、海外製品にありがちな「明らかに腕が欧米向けで長い」みたいなことはありません。

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丈もコールドギアの方が長めです。
サイクルウェアは、普通のウェアに比べて前身頃は短め後身頃が長めという傾向がありますが、アンダーアーマーは普通に前後同じ長さでパッツン、としています。

伸縮性に関してはパールイズミ の方が生地が薄めということもあるのでしょうが、伸縮性が高いので、全体的にサイズ感はパールイズミの方が小さいですが、着た時のサイズ感に関してはどちらも同じようなフィット感でした。

ということで、パールイズミ のインナーのフィット感に問題がない人であれば、アンダーアーマーのコールドギアも同じように問題ないかと思います。

続いて、パールイズミ の0℃対応インナーと比較してみます。
こちらもMサイズ。


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今度は上下逆になりましたが、パールイズミ の上にコールドギア乗せてます。
明らかにパールイズミ の方が大きいですね。


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袖の長さも明らかに違います。
パールイズミ の方が長いです。


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丈も明らかにパールイズミが長いですね。
冬用ということで、全体的に大きめに体前面を覆えるようにしているのですかね。
今まで比較していなかったので気づきませんでしたが、対応気温によってもここまで思想が違うんですね。

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表地を並べてみました。
左から15℃対応、コールドギア、0℃対応です。

素材面での比較から。
0℃対応は防風素材のシャカシャカ面とその下のヒートテック系素材と2種類ありますので全部見えるように並べてみました。
全然違いますね。


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今度は裏地です。
コールドギアは表地は少しつるっとした風合いですが、裏地は肌触りが良いです。
ただ、着た瞬間に「暖かい」肌触りがあるのはパールイズミ の0℃対応インナーですね。
なんとなく見た目からして暖かそうではないですかね。

ただ、生地の厚みでいうと、0℃対応よりもコールドギアの方が厚いです。
私が持っているアウターはレースフィットではなくスタンダードフィットなので全く気になりませんが、レースフィットでぴったりしていた場合で、腕が太い方だったりすると生地の厚みが気になる人もいるかも、です。


■ アンダーアーマー コールドギア アーマーモック 実走レビュー


で、実際に来て二回ほど走ってみました。
いずれも100kmオーバー。

  • 6℃〜8℃、平均6.8℃、北風が少し吹く程度(風速2m程度)
    コールドギアの上に、カペルミュールのジャケット(防風素材ではない)

  • 3℃〜11℃、平均7℃、北風が少し強め(風速3m前後〜時々5m)
    コールドギアの上に、パールイズミの5℃対応ウィンドブレークジャケット(防風素材)
    朝イチの寒い時間、風が強い川沿いではウィンドベストを着用。

感想としては一言。
暖かいです。

汗抜けもとても良いですね。
2回目のライドは少し風が強かった為、コンビニでトイレ&補給休憩をした後などは、少し寒かったりしましたが、我慢して走り始めれば5分と経たずに寒さが気にならなくなりました。
また、風があっても汗冷えするほどではありませんでしたので、汗抜けもとても良いです。
パールイズミの15℃対応インナーも汗抜けは優秀だと思っていましたが、全く引けを取らないです。

1回目のライドのアウターは防風素材ではありませんでしたが、思っていた以上のコールドギアは冷気が染み込んできませんでした。そこそこの防風性はあるようです。
向かい風が強かったりするとダメかと思いますが、気温7〜8℃程度、風も1〜2m程度であれば問題ありませんでした。

風があろうがなかろうが、最低気温が0℃近くなると少し厳しいかもしれませんが、運動強度の高い走りをする人だと、厳冬期でも全く問題ないかもしれませんね。

もともと晩秋から初冬用のインナーを探してたどり着いたわけですが、どんぴしゃで目的通りの製品でした。
2日目は最高気温は10℃以上ありましたが風もそこそこ強めでしたので、最高11℃でも暑く感じることはありませんでしたが、無風だったりすると、確かに10℃超えでは少し暑く感じるかもしれません。

ということで、とても満足の行く買い物ができました。




 


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