今までのチェーン清掃が中途半端だったことに気づく

ロードバイクのメンテナンスで「これだけは自分でできるようになった方が良い」ものの筆頭はチェーン清掃ではないでしょうか。

かく言う私も一番最初に覚えたメンテナンスがチェーン清掃です。


ロードバイクを洗車する : 昔チャリダー今ローディー


専用のツールさえ揃えてしまえば、特に難しいものではありません。
なのですが、難しいものではないが故に「これでいっか」と中途半端な清掃で終わっていたことに気づき、結果として自分なりの清掃手順を確立することができました。





私が使っているパークツールのチェーン清掃グッズはこちら。





一式になっているツールセットもありますが、専用の洗剤はあまり必要なく、食器用洗剤で十分ですので、単品での購入がおすすめです。




ちなみに amazon の売れ筋を見ると、AZ製のこんな豪華なセットもあるんですね。



今から買うならこちらもアリかもしれません。


さておき。

折角ですのでフレームの清掃もしておこうということで、
ワークスタンドを引っ張り出してきて、バイクをセットします。


作業台(ワークスタンド)購入で腰痛から解放される(ミノウラ RS-1800) : 昔チャリダー今ローディー


ワークスタンド購入後、チェーン清掃には
ミノウラ CR-100 チェーンローラーがあった方が作業が捗るということで、合わせてセットします。
 





こんな感じでチェーンがぶらぶらしないで済みます。


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普通にペダルを手で回してもスムーズにローラーが回転してチェーンを送ってくれますので、後輪をはめた状態と全く同じ状態を再現できます。
チェーン清掃にはこういった部品がないとですね。



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パークツールのチェーンギャングをセットするとこんな感じですね。
チェーンローラーでしっかり固定されていることもあり、手を離してもOK。


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ま、作業中に手を離すこともないでしょうが・・・。

右手でぐるぐるペダル回して清掃を行いますが、この時にそこそこフレームに水が飛び散ります。

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普段ワコーズのバリアすコートをかけていますので、この位はさっと拭けば簡単に拭き取れますので気にすることはありません。むしろ、この飛び散った水で「残りの汚れ具合」や「すすぎ具合」が確認できるので分かりやすかったりします。

ここまでの手順はこんな感じ。

  1. チェーンギャングに水を入れ、食器洗剤(今回はキュキュットを使用)を食器洗いの際にスポンジにふくませるのと同じ位の量チェーンギャングに垂らして清掃
  2. 水が真っ黒になるので捨てた後、チェーンギャングを軽くゆすいでから第2回。水を入れて1回目と同じように洗剤を垂らして同じようにチェーンを清掃。
  3. 再び汚れた水を捨て、チェーンギャングをゆすいで、今度は水だけ注いでからチェーンにセット。チェーンについた泡をゆすぐ
  4. それでもまだチェーンに少し泡が残るので、もう一度水だけセットして2回目のゆすぎ

ここまでやると、チェーンは見た目綺麗になります。

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こんな感じ。
ここ最近は、この状態で「もういっか」となっていました。
なのですが、まだまだ内部は汚れているんですよね、実は。


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この状態でタオルをチェーンに当ててぐるぐる回すとどうなるか。


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こうなります。
縦横斜めと黒い筋が幾つもついてますが、一見綺麗に見えるチェーンに当ててぐるぐる回した結果がこれです。
4〜5回くらいはぐるぐるやってますが、毎回立派に真っ黒になります。

先日のブログ記事で、たかにぃさんがコメントをくれたのが、ざっくざく心に刺さりました。




特にチェーンは表面を幾ら綺麗にしても、ローラー内部に古いチェーンルブや摩耗紛等が溜まるとローラーが回らなくなっているので、ブラシやタオルを使いながらしっかり油性クリーナーを浸透させる必要があるとの話でした。


あー・・・。
いつも上の状態で「もういっか」で止めてたなー、と。
まだ中は真っ黒なままなんだなー、と。

ということで、今回はここで止めません!!

ただ実は、ここでパークツールのチェーンギャングを追加で2回ほど回しても、内部の汚れはあまり取れないんです。
以前、4回ほど回しても、上の画像のように「一見綺麗だけど、タオル当てて回すとまだ黒くなる」状態が続いたことがあり、半分うんざりして「もーいーや」と止めてたんですね。

ここで登場して頂くのがこちらです。


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ワコーズのチェーンクリーナーです。
実は、かなり早いタイミングで購入していたのですが、チェーン清掃はパークツールのチェーンギャングを使うようになり、数回しか使っていませんでした。




ですが今回は、たかにぃさんの教えに従い、こちらを活用してみます。
チェーンクリーナーをチェーンにまんべんなく吹き付けて、付属のブラシでごしごしこすります。
絵面が地味なのと両手作業なので写真は割愛・・・。

ちなみに、クリーナー吹き付ける際に、チェーンの後ろにタオルをそえて飛び散らないようにしますが、そうするとタオルにもチェーンクリーナーがまんべんなく染み渡ります。
そのタオルで最後にチェーンをぐりぐり拭き取って浸透させます。

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その後しばらく置いてから、再度チェーンギャングの登場です。


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今回は撮影し忘れていましたが、チェーンクリーナー使用前、チェーンギャングの2回目の時はそこまで水は汚れなかったのですが、チェーンクリーナー浸透後は2回目よりも水が真っ黒になっています。

内部の汚れが取れているのがよく分かり、テンション上がります。

この状態でタオルをチェーンに当ててぐるぐるやるとこんな感じ。

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綺麗になった?
まだ少し黒いかも


ということで、もう一度チェーンギャグに洗剤セットしてぐるぐる洗います。

ここでも水が飛び散るわけですが、明らかに「泡」が白いままです。


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食器を洗う時も同じですが、油汚れが多い時って、なかなか泡立たないですよね。
で、油汚れが少なくなってくると泡立つわけで。
チェーン清掃も同じで、チェーンの汚れが落ちてくると飛び散る水飛沫が「黒い水」から「白い泡飛沫」になります。
これって分かりやすわけで。

そんなこともあって、食器洗剤を使うのが好きだったりします。

最後、水だけセットしてゆすぎます。


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ゆすぎ完了後の水。
もう、ただの水ですね。
汚れもほとんど残っていないはずです。


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最後のチェック。
タオルを当ててぐるぐるペダル回してみます。


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どうでしょう?
水を含んで少しピンク色が濃くなっていますが、汚れはほとんど残っていなさそうです。

ちなみにこの状態で、指を当ててくるくるやっても、指に汚れはつきませんでした。


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当然ですが、外見もとっても綺麗に。


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こうやって見ると、チェーンクリーナーを使う前の1ラウンド目完了後と大して変わらないんですよね。

ちなみに、水なし洗浄ということで、ワコーズのチェーンクリーナーを使った後にフォーミングマルチクリーナーを使ったチェーン清掃をやったこともありますが、1ラウンドやっただけでは外見から見てもまだ汚れが残っていました。

綺麗にしようとすると、フォーミングマルチクリーナーを結構な量吹き付ける必要があり、正直「コスパが悪い」というのが個人的な印象です。

お手軽感はありますが、単純な洗浄力はパークツールのチェーンギャングの方が上だと思います。


で、今回得られた結論がこちら。

  • パークツールのチェーンギャング(水洗浄)は強力だが、実は内部の油汚れを落とし切るのは少し苦手。かなりの回数「ぐるぐる」回す必要がある
  • ただ、表面的な汚れを落とす洗浄力は高いものがあるので、チェーンクリーナーとの併用がおすすめ
おさらいですが、今回の流れはこちら。

  1. パークツールのチェーンギャングで2ラウンド回し、ゆすぎを2回
  2. 水分を拭き取った後、チェーンクリーナーを吹き付けてブラシでごしごし、タオルで拭き取る
  3. しばらく(といっても、数分で十分でした)経ってから、チェーンギャングで追加2ラウンド、ゆすぎを2回

今までは外見で騙されて中途半端に終わらせていましたが、内部の汚れまで綺麗に落とす為には、面倒臭がらずに水洗浄とチェーンクリーナーとをミックスさせていきたいと思います。


この後水分を綺麗に拭き取って数時間干した後、オイルを差しましたが、以前よりもチェーンがくるくる回るようになった気がして気分よくなりました。
(ま、きっと気のせいだとは思いますが)







 

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