■ クランクをセミコンパクトからコンパクトへ変更

前回、遂にクランクをコンパクトクランクへ変更することを決断した経緯などつらつら書きましたが、本日はメンテナンス実践編とります。

事前にロードバイクメンテナンス入門を読み直し、手順を頭に入れたりしたものの、まー思う通りには行きませんね・・・。





何回か失敗など繰り返しながら、何とかやり切ったわけですが、ほんとメンテナンスはただ本で読むだけだと十分理解できず、実践してナンボ、みたいなところがありますね。





チェーンリングの換装そのものは何てことない作業なのですが、フロントディレイラーの位置調整、チェーンの長さ調整も加わりますのでなんだかんだと2時間コースとなりました。

時間のある時に焦らずに作業することをおすすめします。


では、今後の自分への備忘録を兼ねて、ステップバイステップでまとめておきたいと思います。




1. チェーンを切断

まず最初にチェーンを切断してしまいます。

最初に登場するのはチェーンツール。


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実はモノ自体は半年くらい前に購入済み。
現在アマゾンを覗いてみると在庫なしになってますね。もう廃盤なんでしょうか。





使い方は至って簡単でした。


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切断する場所に当てて、レバーをくるくる回すだけ。
最初はそこそこ硬いですが、「ぱちんっ」と音がしてリンクが外れます。


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こちらが外れた直後。
少しだけ頭が飛び出しているのがわかります。

ここまでくると、もう力を入れることなくくるくる回せるようになりますので、リンクピンを抜いてしまいます。


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こんな感じに、どんどん抜けていきます。


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抜けた状態。


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チェーン側。
穴が空いてますね。
つん、と突っつくとだらん、とチェーンが2つに切断されます。



2. クランクを取り外す


こちらは以前の記事にもまとめていますので詳細は割愛。

フレーム清掃のついでにクランクを外してみた(メンテナンスの勉強) : 昔チャリダー今ローディー

クランクキャップツールがないと始まりませんが、それさえあれば簡単に作業が行えます。


ch_ring_chg-05


ごろん、と取り外せます。



3. チェーンリングの交換


チェーンリングの交換は、クランクを取り外すよりも簡単な作業かもしれません。
こちらもT30のトルクスレンチがないと作業になりませんが、トルクスレンチさえあれば4箇所のネジを外すだけですので簡単なものです。

ただ、勢い余ってぐるん、と回ってしまうと、チェーンリングに拳をぶつけて痛い目を見たりしますので作業用の手袋をしたり、タオルでチェーンリングを覆ったりしておくことが重要だったりします。


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こちら、取り外した状態。
下に52Tを置いて、上から50Tを被せたところ。
こうやって重ねてみると、大きさの違いが今ひとつピンときませんね。


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横に並べてみると、右側の52Tの方が少し大きいな、というのが分かりますが、その差はわずか。
たったこれ位の違いしかないのに、実装で漕いでみると大きな違いになるんだから不思議なもんです。


続いてインナーのチェーンリング。


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こちらも36Tの上に34Tを重ねてみましたが、分かりにくいです。


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並べた方が違いがわかりやすいですかね。左が34T、右が36T。
ダンゴムシが一緒に写ってますね・・・。


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換装後。
パッと見ただけだと違いはわからないですねー。

ここまではトントン拍子に作業が進みました。




4. フロントディレイラーの位置調整


次が最難関。
我が愛読書のロードバイクメンテナンス入門でも、難易度五段階中の四段階ということで、気軽に手出したら怪我するぜ、というランク付けがされています。(そんな言い方してませんが・・・)

ここで今回の凡ミス。

フロントディレイラーの縦位置調整を行う為には一度ワイヤーを緩めてあげる必要があるのですが、フロントを「インナーにした状態」でワイヤーを緩めてしまったんですね。



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チェーンガイド外プレートとチェーンリングのアウターギヤの歯先が1〜3mmになるように調整する必要があるのですが、フロントディレイラーはインナーにしたときに少し「お辞儀」をすることでチェーンをインナーに落としてくれるのですが、そのお辞儀をした状態だとチェーンリングとの正確な距離が測れません。

ということで、泣く泣くワイヤーを貼り直してフロントディレイラーをアウターに変更しようとしたのですが・・・。


いくらシフターをカチカチやっても、フロントディレイラーが動いてくれません・・・泣

ほんと、ディレイラーのメカニズムをきちんと理解していない素人にとっては、ただただ混乱するばかりでした・・・。

実はこの辺りの記事に関しては、ロードバイクメンテナンス入門はかなり「さらっ」としているんですね。

ということで、RD-8000に関するシマノのディーラーマニュアルに目を通します。

ss_01

自分ができていなかったポイントは、

  • ケーブルがきちんと (B) を通っておらず外れていたり
  • ケーブルが (E) のラインを通っていなかったり

と、きちんと通すべき場所を通っておらずテンションが不足していたことと、


ss_02


こちらにも記載がありますが、ケーブルの初期伸びをきちんと取りきれていなかったことが原因でした。
また、フロントシフターの位置がアウターにセットされた状態(ケーブルのテンションがかかった位置)でケーブルを固定しに行っていたことも原因だったようで、シフターをインナーにクリックしてからケーブルの初期伸びを取って固定するようにしたら、問題なくテンションをかけた状態でケーブルを固定することができました。

あるべき手順を並べるとこんな感じ。

  1. シフターはインナー側にクリックしておく
  2. ケーブルを通すべき位置をきちんと確認してケーブルを通し、仮固定
  3. ケーブルの初期伸びをきちんと取り、ケーブルを十分に引っ張ってテンションをかけた状態にしてから固定
  4. ブラケットのインジケーターとインプットリンクのインジケーターが合うように、アジャストバレルを回して締める

    ss_03

    今回の調整前は、アジャストバレルを半分くらい回して締めればビタッ、ラインが一致していましたが、今回の調整後はめいっぱい締め込んでぴったりの状態になりました。
    どうしても、ケーブルを固定する時のテンションが不足気味(ぎりぎり)なんですかね。
    ま、結果オーライということで。
1つ仕事をやり切った感がありますが、これ、まだ準備段階なんですよね・・・。

ようやくフロントディレイラーをアウターの位置にセットすることができましたので、改めてケーブルを外してテンションをリリースします。

なんか虚しい・・・。


で、ようやく本題です。


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チェーンガイド外プレートとチェーンリングのアウターギヤの歯先が1〜3mmになるのが正解なのですが、7〜8mmくらいは離れてますね。
これではフロントの変速はスムーズにいってくれません。


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こちらの取り付けボルトを緩めると、フロントディレイラーが上下左右にぐらぐらと動かせるようになります。

緩めた後で縦位置を下げてから固定すれば良いだけなのですが、この時に縦位置だけでなく左右位置も動いてしまいます。

チェーンリングとチェーンガイド外プレートは平行でなければいけないのですが、この平行を維持するのがまた難しかったです。

何故かというと、取り付けボルトを締めると、ディレイラーが全体的に「動く」からなんですね。
ボルトを締めると、チェーンガイド外プレートの向かって左側が手前にせり出しながら固定されるような動きをしますので、プレート左側をぐぐぐっ、と押さえつけながらボルトを固定しました。

なんとなく平行になったかな、というところで今度はチェーンガイド内プレートとチェーンとの位置調整を行います。
この辺りは以前記事にまとめていますので割愛。


フロントディレイラーのチェーンタッチを調整しようとしたら驚愕の事実を発見 : 昔チャリダー今ローディー


トップ側、ロー側調整ボルトをくりくり回しながら調整したところ、どうしてもチェーンタッチが取れませんでしたので、初心に立ち返って
チェーンリングとチェーンガイド外プレートがきちんと平行になっているを再確認。


ちょーーーーーっと、後側が外に張り出しているような・・・?
ボルト固定時に抑え込み切れずに、外側にふれてしまったようです。

ということで、再度固定ボルトを緩めて平行出しを。

今度は平行になったかな、ということで再度トップ側、ロー側調整ボルトを調整しながらチェーンガイド内プレートとチェーンの隙間を調整します。

以前別記事でも書きましたが、プラフィルムなどをガイド内プレートとチェーンの隙間に差し込みながらチェーンタッチが起こらないギリギリを攻めていきます。


回すペダリングに向けた準備(フロントディレイラー再調整) : 昔チャリダー今ローディー


なんやかんやありましたが、この工程だけで1時間近くかかりましたね。
もー、疲れた・・・。



5. チェーンの長さ調節(ミッシングリンクを装着)


最後の追い込み作業です。
今回はフロントのチェーンリングの歯数を減らしましたので、チェーンの長さが「長い」状態になっているはずですので、チェーンを短くしてあげる必要があります。

チェーンの長さ調整の為に切断することになりますが、良い機会ですので今回はミッシングリンクも導入することにしました。


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チェーン洗浄の時の位置目安としても使いやすくなりますので、今回はシルバーではなくゴールド色を選択しました。





作業を効率よく進める為に、チェーンフックも購入済み。


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こちらも現在Amazonを覗くと在庫切れですね。


チェーンの長さについても、手持ちのメンテナンス入門には記載がありませんでしたので、シマノのディーラーマニュアルを参照します。


まずは基本的なお作法。


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刻印がある方が手前(外側)なんですね。

で、肝心の長さに関しては、リアのスプロケットの最大歯数に応じて変わります。


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私は使うことはないだろうな、と思いますが最大27T以下の場合はこんな感じ。

私は14-28Tですので、こちらのやり方になります。


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実際にやってみるとこんな感じですね。


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こんな感じにチェーンフックをかけて、フロントアウター、リアインナーでチェーンを回してみました。


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丁度2リンク分長い感じですね。
ということは、「プラス2リンク」の長さが適正ですので、実は長さ調節は不要だった、ということになります。

以前のチェーンの長さが長めだったのか、フロントのチェーンリングを52Tから50Tに変えるだけならチェーンの長さ調節は不要なのか、どちらなんですかね。

とはいえ、今回導入予定のミッシングリンクが1リンク分ありすので、1リンクだけは外してあげる必要があります。

チェーンツールを再び持ち出して、1リンクだけぱちん、と切って・・・。


・・・?


ここでまたやらかしました。


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切る場所間違えた・・・泣


チェーンは、内側、外側とサンドイッチで挟むようにして構成されています。

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ミッシングリンクは、上の図でいうところの、リンク面に該当する部品。
上の図でいうと、右側のリンクを切断して、左側の面を残してあげないといけなかったのに、逆側を残してしまいました。

それではミッシングリンクは取り付けできません・・・泣

幸い、チェーンピンが1本だけ手元にありましたので、切断した箇所をピンで取り付け、反対側のリンクを切断して事なきを得ました。

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以前購入したチェーンに1本だけ付属していたものになります。
危なかった・・・。





取り付け手順は、切断手順とあまり変わりません。


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ピンを刻印のある外側から差し込んで、ぐりぐりハンドルを回していきます。

最後、ぱちん、とはまります。


出っ張ったピンの先端は、チェーンツールを使って折ります。
力技です。


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この穴に突っ込んで、捻ると簡単に折れてくれます。


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鉛筆の芯みたいですね。


チェーン切断の実践だけでなく、ピンを使った取り付け体験もできたということで、良しとしましょう・・・。
こんなお間抜けがありえますので、チェーンピンの予備は手元に常備しておいた方が良さそうですね・汗



ここまでで2時間超。
いやー、疲れました。


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完成図。
チェーンガイド外プレートとチェーンリングの間は2〜3mmくらいでしょうか。
1mmまで追い込むことはできませんでしたが、今回のメンテナンス前とほぼ同じくらいの変速性能はありそうでした。

後ろにはミッシングリンクがきらり、と光ってますね。


今回のメンテナンスでまた1つ自信がつきました。
やる前は不安で仕方ありませんでしたが、何事も挑戦あるのみですね。


あとは実走あるのみです。








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