■ 週末ローディーがパワーメーターを持つことの意味


特にレースに出るわけでもなく、短時間にがつん、とパワーを出す必要のない走り方をしている週末ローディーにとっては、「1時間でどれだけのパワーを出すことができるのか」という数字には、あまり意味がなかったりします。

おいおい、数ヶ月かけてなんちゃってFTP推測値を求めてきたおじさんが、いきなり全否定かーい、という話ではありますが・・・。

FTP値算出にこだわっていたのは、TSS(トレーニングストレススコア)を算出して、その日のライドが自分にとってどれだけ疲労を貯めるものだったのか、今後のライドに向けてどれだけ自分を成長させてくれるものだったのかを数値で理解したかったから、でした。

そして、もう1つ興味があるのは、「この距離、この獲得標高であれば、どれだけの平均パワーを維持すれば問題なく走りきることができるのか。オーバーペースにならずに済むのか」になります。

同じような距離や標高であればある程度想像できるようにはなりましたが、夏場で気温が高い時期や、あまり走り慣れていない、もしくは初めて走るルートだったりすると、数字ってとても役に立ちますよね。

今回は、パワー値をライド中に役立てることができるのか、を少し考えてみたいと思います。






なんでまたそんな小難しいこと考え始めたかというと、個人的に、以下の記事が私にはしっくり来たからなんです。


FTP、パワーウェイトレシオって何?パワトレにまつわる用語を知ろう - ガーミン パワーメーターを使いこなす Vol.2


幾つか「そうだよなー」と思った記事を抜粋させて頂きます。





パワーメーターを購入したのであれば、まずはあらゆる所を走ってデータを蓄積することから始めることが良いと思います。






またパワーデータで何を知りたいのか自分自身で知ることも大切なことです。パワーで何を知ることができるのかも分からない方もいるかもしれませんが、そういった方は「自分がどうなりたいか」と具体的な目標を設定することで、目標を達成するためには「何が必要か」「自分には何が足りないのか」がわかるかもしれませんね。パワーメーターは抽象的な事を具体化する道具ですので、目標も具体化しなければメーターの真価を発揮することができません。



自分がどうなりたいか、という目標ははっきりしていて、より遠く、より高くまで登れるようになりたい、です。

理由は単純。
その方が色々な場所に出かけられるようになるわで、より楽しいじゃないですか。

そうなると、より遠く、高くまで出かけられるようになる為に、パワーメーターで計測した値をどのように活用できるかを考えれば良いわけです。


なんとなくの感覚(仮説)としては、パワーとの関係性でいくとこの辺りが思い当たります。

  • パワーは抑えめにした方がより遠くまで走れる最後まで走りきれるようになる
  • パワーを抑えめにした方がより高く(獲得標高)まで走れるようになる

果たして、本当にそうなのか。
もしくは、自分のライドは本当にそうなっているのか。

今までは心拍数しか参考になる情報がありませんでしたが、より長距離を走る場合、心拍数を気にするべきなのか、パワー値を気にするべきなのか、「どちらにより注意を払った方が良いのか」を数値面から確認してみることにしました。




■ ライド中に気を配るべきは心拍数か、パワー値なのか

パワーメーター導入後、ライドに出た回数は10回。
但し、そのうちの3回は走行距離にして50km程度のライドでしたので、ロングライドという観点から、7回のライドについて走行距離、平均心拍数、平均パワー、獲得標高の相関関係を調べてみました。

なお、相関値の説明は以下の通りとなります。


相関係数 r の値 相関
-1 < r < -0.7 強い負の相関
-0.7 < r < -0.4 負の相関
-0.4 < r < -0.2 弱い負の相関
-0.2 < r < 0.2 ほとんど相関がない
0.2 < r < 0.4 弱い正の相関
0.4 < r < 0.7 正の相関
0.7 < r < 1 強い正の相関

それでは、それぞれのグラフと相関係数をずらーっと並べてみたいと思います。




1. 獲得標高との相関関係

graph_01
graph_06

  • 獲得標高が上がると、平均心拍数は下がる傾向にある(負の相関あり)
  • 獲得標高が上がると、平均パワーは下がる傾向にある(負の相関あり)

はい。
相関関係はありますが、そこまで強い相関ではなかった模様です。
また、獲得標高に強い相関があるのは平均心拍と平均パワーのいずれか、という意味では平均パワーの方が強い相関がありますが、その差は大きくはありませんでした。

私の場合、より高くまで登るライドの時には、心拍に気をつけるよりは、パワーに気を配った方が良いようですが、その差は大きくない為、心拍にもパワーにも等しく気を配る、というのが正解のようですね。



2. 走行距離との相関関係


graph_05

graph_04

  • 走行距離が長くなると、平均心拍は下がる傾向がある(強い負の相関)
  • 走行距離が長くなると、平均パワーは下がる傾向がある(強い負の相関)

こちらは、獲得標高よりも強い相関が確認されました。
走行距離が長くなると、平均心拍は下がる(というか、心拍が下がるような走りにならざるをえない)し、平均パワーも下がる(力を抜いた走りをせざるを得ない)ようですね。

そりゃそうだ。

数値から分かったこととしては、走行距離により強い相関があるのは、平均心拍よりも平均パワーのようです。



3. サマリ

私の場合、より高くまで登る場合、より遠くまで走る場合、いずれにおいてもより強い相関があるのは心拍よりもパワーだということが分かりました。

良い意味では「心肺機能が強い」ということに、悪い意味では「脚力が弱い」ということになるのですかね。

なんか、納得の結果でした。

昔から短距離よりは長距離の方が得意でしたし、長く(というか地道に)プールに通っていたりしましたので、どちらが強いかという意味では脚力よりは心配機能なんだと思います。

ということは、私がより注意を払うべきはパワー値になるわけで。

それがどういう意味かというと。


あんたパワーメーター買って正解だったよ、ってことですね。
分かります。


特に「脚力に自信ないんだよなー」という人ほど、脚力のマネジメントにはシビアになる必要がありますので、ガーミンに表示されるパワー値にきっちり注意を払うことで、より遠くまでのライドを実現することができるようになるわけですね。

ま、そんなこと、つらつら数字を並べ立てるまでもなく「
当たり前じゃん」という話なのですが、数字できちんと確認したい性分なもので、今回がっつり調べてみて、とてもスッキリしました。


ということで。


週末ローディーの皆さん。


パワーメーター、導入してみませんか?




 


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