■ キャニオンのUltimateはロングライド向けになりそうかを調べてみた

正直キャニオンについてこれまで全く知らなかったから、というこもありますが、まさかキャニオン編の記事を書き始める段階で、記事が3本にまで及ぶとは想像もしていませんでした・・・。
すっかりキャニオンのサイトの構造を理解することができたので良い勉強になりましたが・汗

これまでロングライドモデルのEndurace、エアロラインのAeroadと調べてきましたが、今回はオールラウンドモデルであるUltimateについて調べてみたいと思います。




Ultimate(アルティメット)は、世界最高レベルのロードバイクと見なされており、何年もの間、Canyonのロードバイクテクノロジーの頂点となってきました。空力面を最適化した古典的なロードバイクとして、向上心あふれるライダーの第一選択なのです。



平坦番長のエアロモデルが欲しければAeroad一択。ロングライドを快適に走りたければEnduraceがオススメ。
それ以外でレース志向のモデルとなるとUltimateなんでしょうね。

で何気に思ったのですが、キャニオンの製品名って「それらしい」ですし、一度命名ルールを把握してしまうと内容を理解し易くなっていて、とても合理的です。
さすがドイツです。

ミドルグレードから候補を探すということで、これまでと同じように

  • フレームはトップグレードではなくセカンドグレードであるCFラインで探す
  • コンポーネントはアルテグラ
  • 時代に流されてDiscブレーキモデル

という基準に合致するものをピックアップして、週末ローディーとしてロングライドに向いたものがありそうかを確認してみることにします。





それでは順に調べていきましょう。



■ キャニオンのロングライド向けミドルクラスを調べてみる(Ultimate編)

Ultimateも、Enduraceと同様、少しだけエアロを意識したaeroモデルとそうでないモデルがラインナップされていますので、自分の好みに応じて色々と選択の余地がありそうです。

私が現在乗っているピナレロ GAN S が区分としてはレース向けに分類され、フレーム、フォークもエアロを意識したモデルとなっていますので、GAN S と同じラインに位置するのは Ultimate CF SL Aeroなのかもしれませんね。

キャニオンのオールラウンドモデルであるUltimateですが、ミドルグレードで基準に合致しそうなものはEndurace同様以下の4車種でした。

※価格は本ブログ執筆時点のものを記載しています。モデルによっては値下げされているものもされていないものもあったりしますが、この時点における市場価値をそのまま読み取るということで、値下げ後のものを一律記載するよにしています。



(1) 
Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2 Aero

01 Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2 Aero


こちらがUltimate CF SLラインのトップグレードになります。



Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2 Aero - 届いたそのときから。レースの準備ができています。風洞試験を終えたそのときから、最高速度に達したくてうずうずしているようなUltimate CF SL Disc 8.0 Di2(アルティメットCF SLディスク8.0 Di2)は、電動シフトとディープエアロホイールを備えたまさに「オンリーワン」のバイクです。


Ultimateラインでかつaeroのラインとなると、やはりレース向けを全面にアピールする形になりますね。

エアロと言いつつ、フレームがエアロエアロしているというよりも、ハンドルバーとステムが一体型になっていたり、ホイールがリムハイト45mmのマビックコスミックプロカーボンUSTになっているあたりが「エアロ」なようです。

この辺りの基本的な考え方、商品ラインナップの差別化要素はEnduraceと同じですね。
分かりやすいです。

同じフレームを、どうやって差別化して増殖させ、売り易くするかを考えている辺りはドイツ気質を感じます。

全くの余談ですが、カメラでもLeicaなどは同一モデルでも軍幹部に刻印を入れるか否か「だけ」で別商品として売り出したり、カラーを変えたり専用のレンズを用意したり、素材を変えたりして商品を上手く「増殖」させています。
個人的には「おいおい・・・」とか思ってしまいますが、それでもブランド力というのは怖いもので、びしびし売り切れていくわけですから世の中怖いです。
日本のメーカーが、「おいおいそんなマイナーチェンジで新商品をアピールするのはやり過ぎだろ」なんてツッコミを入れられたりするのを見ると、ドイツ製品に比べれば可愛いもんじゃないか、なんて思ったりしましたから。

って、くどいようですが私はドイツ製品大好きですので、悪しからず。


02 Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2 Aero


現在マビックのキシリウムエリートUSTを愛用し、ベタ惚れしている人間からすると最大の魅力はこのカーボンホイールですね。




この新しい2019年モデルのカーボンホイールは、ディスクブレーキ用として特別に設計され、チューブレスでの使用も可能で、重量は平均1650gの軽さです。強靱な45mmのディープリムが、クラス最高レベルの空力性能と低転がり抵抗を保証しています。まさに、高速性能とコントロール性能のパーフェクトなミックスなのです。


前後ペアで22万円也。
同様ランクに位置されるEndurace CF SL Disc 8.0 Aero Di2には同じくマビックのキシリウムプロカーボンUSTを履かせていましたので、商品ラインとして非常に分かりやすい分類ですよね。

Endurace CF SL Disc 8.0 Aeroが履いているレイノルズのリムハイト41mmのホイールに腰が引けていた人間ではありますが、コスプロカーボンだったら一度はチャレンジしてみたい誘惑に駆られてしまいますので不思議なものです。
すっかりマビック信者になってしまいました。

ちなみにタイヤは同じくイクシオンプロUSTではありますが、Enduraceでは28mmだったものがUltimateでは25mmになっています。
この辺りがレース志向かロングライド志向かの違いなんでしょうね。

ここまで書いて気づいたのですが、キャニオンの各ラインナップのセカンドグレードがCF SLラインになりますが、そのトップグレード3車種は全て重量が7.7kgで統一されています。
当然エアロになるほどに重量は嵩む傾向がありますので、お値段はAeroadが頭1つ抜けてしまっていますが、それでも同じランクで重量を揃えてしまう辺りは凄いな、と思いました。

これがTERKだと同じSL6ラインで比べても、9.22kg(Domane)、8.18kg(Emonda)、8.63kg(Madone)と見事にバラバラです。

キャニオンは同一グレードであれば重量は揃えていますので、利用用途に応じて選び分けてもらえばOKですよ、という分かりやすいポリシーが見えてきますので、この辺りも好感度高いです。

邪推すると、そこまでフレームを作り分ける技術がなくて、どれもドッコイ同じような内容にしかなってないので、コンポーネントやホイールで差別化して誤魔化してるんだよ、という穿った見方もできるのかもしれませんが・・・。
なかなか実車で試乗して乗り比べることができないのが辛いところですね。


(2) Ultimate CF SL Disc 8.0 Aero

03 Ultimate CF SL Disc 8.0 Aero


こちらは非Di2モデルになります。
お値段にして11万円差。



次の町境を目指したスプリントでトップに立つのは誰なのか、友人たちに見せつける用意はできていますか? 脚があるなら、空力的に最適化されたUltimate CF SL Disc 8.0 Aeroがゴールラインに連れて行ってくれます。平均重量920gの軽量フレームと、Mavicのディープセクションエアロホイールによる最大加速が、ライバルを不意に捉えるのです。

なんかストーリー仕立てのアピールですね。
ですが、やはりレースを全面に押し出しているのが分かりやすいです。

Di2モデルとの違いはとてもシンプル。

  • フォークが違う
  • コンポーネントがDi2かそうでないか
  • 一体型のハンドルバーが違う
  • 重量は同じく7.7kg

少し意外でした。
他のEnduraceやAeroadだと、Di2と非Di2に関してはホイールも差別化する傾向にあったのですが、Ultimateシリーズに関しては、ホイールも同じコスミックプロカーボンを採用しています。
ホイールが同じなので、金額差は単純にコンポーネントの違いになるわけですが、そう考えると他のシリーズと比較して価格差がやけに大きいです。

他のシリーズだと、「上位のホイールが欲しいならDi2にした方がお得感高いですよ」というラインナップだってのですが、Ultimateに関してだけは「Di2を望まないなら非Di2の方がお得感高いですよ」という逆転現象になりました。

ちなみにフォークの違いについては調べても全く分かりせんでした。



以上。



はい、次行きましょ。



(3) Ultimate CF SL 8.0 Di2

04 Ultimate CF SL 8.0 Di2


続いて、AeroでないDi2モデルになります。



定評あるSport Proジオメトリーとレース対応のハンドリング。Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2は、ライダーを笑顔にしないではおきません。BikeRadarの記事を読むだけで十分おわかりになるでしょう。「丘陵地に入ると、Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2は輝きを放つ。シャーシは、ボトムブラケットシェルによって非常に剛性に優れる一方、超軽量のホイールと軽い総重量が相まって、非常に有能なクライムマシンになっている。下りでも足もとはしっかりしており、安定している。」


ここで少し面白い逆転現象が起きます。

Enduraceシリーズだと、aeroと非aeroでは、aeroの方が重量が軽く仕上がっていました。
それはホイールの重量差だったり、一部ステムをアルミ化していたり、といった理由があるとは思うのですが、Ultimateシリーズに関しては、こちらの非Aeroモデルの方がAeroモデルよりも軽量に仕上がっているのです。(Aeroが7.7kg、非Aeroが7.5kg)
これは非Di2に関しても同一の傾向になっていますので、上のアピールポイントからも分かるように、Ultimateシリーズにおいては、Aeroが平坦寄りのオールラウンドモデル、非Aeroがヒルクライム寄りのオールラウンドモデルに仕立てているのかもしれませんね。

Aeroと非Aeroの違いはシンプルです。

  • フォークが違う
  • ホイールが違う

例によってフォークの違いは説明がなくよく分かりませんでしたが。


05 Ultimate CF SL 8.0 Di2




ストレートプルのハブ、エアロスポーク、そして極めて堅牢なリム。これらのよくマッチした信頼性の高い部品により、すべてのDT Swiss Spline Performanceホイールはトレーニングでもレースでも完璧な相棒です。言うまでもなくチューブレスでも使用可能で、平均重量はわずか1675gです。


ホイールのアピールトークでは「トレーニングでも」という言い方をしていますので、少しだけレース色が後退しています。

この辺りの微妙な味付けの違いを見ていくと面白いですね。



(4) Ultimate CF SL Disc 8.0

06 Ultimate CF SL Disc 8.0


最後に非Aero、非Di2のモデルとなります。
無い無い尽くし、みたいな表現だとよくないですが、フルアルテグラ、軽量ホイールで重量も7.6kg、お値段28万円というのは素晴らしいですよね。




Ultimate CF SL Disc 8.0は、その数々の賞に輝くフレームとクラス最高レベルのコンポーネント、さらにワールドツアーでの実証済みの優れたハンドリングにより、価格が2倍のバイクさえ凌駕しているのです。ドイツのRoadBIKE Magazineは、「Ultimateは、その価格帯では非常に軽量である。さらに、高速走行で安定しており、高い振動吸収性を利用して快適性を強化している」としています。


非Di2モデルとの違いはキャニオンにしては珍しく、ホイールやフォークでは差別化していません。
  • Di2が非Di2か
  • 一体型のハンドルバーが違う
  • 重量は0.1kg増加

その差8万円ですので、Di2にしたいかどうかで選択すれば良さそうですね。



以下仕様比較表です。


Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2 Aero Ultimate CF SL Disc 8.0 Aero Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2 Ultimate CF SL Disc 8.0
フレーム Canyon Ultimate CF SL Disc Canyon Ultimate CF SL Disc Canyon Ultimate CF SL Disc Canyon Ultimate CF SL Disc
フォーク Canyon F38 CF Disc Canyon FK0051 CF SL Disc Canyon FK0051 CF SL Disc Canyon FK0051 CF SL Disc
ホイール(前) Mavic Cosmic Pro Carbon UST Disc (rh45mm) 760g Mavic Cosmic Pro Carbon UST Disc (rh45mm) 760g DT Swiss P 1800 Spline db (rh23mm) 763g DT Swiss P 1800 Spline db (rh23mm) 763g
ホイール(後) Mavic Cosmic Pro Carbon UST Disc (rh45mm) 890g Mavic Cosmic Pro Carbon UST Disc (rh45mm) 890g DT Swiss P 1800 Spline db (rh23mm) 900g DT Swiss P 1800 Spline db (rh23mm) 900g
タイヤ Yksion Pro UST 25 mm Yksion Pro UST 25 mm Continental Grand Prix 5000 (25mm) Continental Grand Prix 5000 (25mm)
コンポーネント Ultegra R8050 Di2 Ultegra R8000 Ultegra R8050 Di2 Ultegra R8000
クランク 52/36 52/36 52/36 52/36
BB BB72 PF BB72 PF BB72 PF BB72 PF
カセットスプロケット 11-30 11-30 11-30 11-30
ハンドルバー・ステム一体型 Carbon (Canyon CP10 Aerocockpit CF) Carbon (Canyon H36 Aerocockpit CF) Carbon (Canyon CP10 Aerocockpit CF) Carbon (Canyon H36 Aerocockpit CF)
サドル Fizik Aliante R5 Fizik Aliante R5 Fizik Aliante R5 Fizik Aliante R5
シートポスト Carbon(Canyon S13 VCLS CF) Carbon(Canyon S13 VCLS CF) Carbon(Canyon S13 VCLS CF) Carbon(Canyon S13 VCLS CF)
重量 7.7kg 7.7kg 7.5kg 7.6kg
価格 474,000円 364,000円 369,000円 284,000円






■ キャニオンでロングライド向けミドルグレードはどれなのか

長かった・・・。
こんなにキャニオンの製品が豊富だとは思いませんでした。甘く見てましたね。

個別には触れませでしたが、もう1つ分かりやすい差別化をしている点がありました。
カセットスプロケットです。

Endurace・・・11-34
Aeroad・・・11-28
Ultimate・・・11-30

個人的には11-30が良いなー、と思いますがクランクが52/36なんですよね。
クランクが50/34でスプロケットが11-30だったら理想なのですが。


さておき、ずらーっっと眺めてきて思ったことはこんな感じになります。

  • さすがに週末ローディーにAeroadはオーバースペック。特にホイールは持て余しそう
  • UltimateシリーズもAeroはお値段がなかなかに厳しい雰囲気。ただ、コスプロカーボンには憧れますし、後日ホイールを別買いするくらいなら思い切って飛び込んでしまうのもありかも。
  • Ultimate CF SL 8.0 Di2はお値段も約37万円、重量も7.5kgとなかなか良いライン。ただ個人的にはDTスイスのホイールがもう1つ。お値段的には5万円程度のホイールですので、バランスが悪いです。ここをマビックのキシリウムエリートUSTやキシリウムプロカーボンUSTなんかにアップグレードできたら良いかなー、と思いつつもそうするとお値段がかなり厳しいことになりそう。
  • Endurace CF SL Disc 8.0 Di2は8kgと少し重量重めだけれど、Di2アルテグラで約36万円は魅力的。重いと言いつつもディスクブレーキでこの重量ですから十分軽量な部類ですし。ただ、同じくホイールがDTスイスなんですよね。せめてキシリウムエリートUSTに、となるとプラス10万円コースに。
  • そうなると本命はEndurace CF SL Disc 8.0 Aero Di2 。キシリウムプロカーポンがついてきてこの値段ですから。
  • お値段頑張れるなら、Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2 Aero。マビックのコスプロカーボンUSTにチャレンジしてみたい。

こんだけ記事書いてきて、結論がそれかよ、という位なんとも無難な結論ではありますが。
43万円はちとお高めですが、ホイール込みで考えるとかなりお得ですよね。
次点はUltimate CF SL Disc 8.0 Di2 Aero。これに乗ったら楽しいだろうなー、と。


ただ、フレームが全くの未知数で購入に踏み切るというのは、かなり勇気が入りますが・・・。

今まで全く気にしていませんでしたが、これからはキャニオンも候補に入れていきたいと思います。





 


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