■ ビアンキ試乗会へ行ってきた(スペシャリッシマ、オルトレXR3、インフィニートCVインプレッション)


前回の記事でも書きましたが、今まで見て見ぬフリをしてきたビアンキ。
ものの弾みでビアンキのサイトを覗いてみたわけですが。




あー、これは好きだわ。


あっという間に降参です。
格好良いです。


気になるビアンキのラインナップを調べてみた : 昔チャリダー今ローディー


そんなわけでヨダレを垂らしながら眺めていたところ、私が今のバイクを購入したショップからビアンキ試乗会のご案内が。

正確には系列店で開催、ということなのですが、まー何てタイミングの良いことでしょう。
天気も快晴ということで、早速お伺いすることに。





試乗会は大盛況で、入れ替わり立ち替わりローディーがビアンキに跨って出発していきます。期待に胸を弾ませて試乗のお願いをし、用紙に記入。

「折角ですので今お使いのペダル使いますねー」と、手際よくSPDペダルを愛車のピナレロから外して付け替えていきます。
やっぱり、プロショップの人の手際の良さは素晴らしいですね・・・。

サドルの高さ、サドルからハンドルまでの長さもメジャーで計測して、テキパキと調整をしてくれます。
おお・・・、そこまで微調整かけてくれるんですね、という位細かくポジションを調整してくれます。

今まで試乗した中で、最も丁寧なセッティングに感動しました。
いやー、こういう丁寧なところを見てしまうと、例えお値段が最安でなかったとしても、そのお店のお世話になりたいなー、と思いますよね。
試乗会って、そのお店のスタンスも垣間見えるのでとても参考になります。


ということで、ざっくりインプレッションをば。
とはいえ所詮試乗会。
一台あたりに乗れる時間は15分ほど。
ま、軽く聞き流して頂きたいところではありますが。

今回お邪魔したショップは幸いなことに、近くに川沿いかつ人通りの少ない道もあり、直線でスピードを出せる道もあれば、そこまで長くはないですが斜度4〜5%程度の上り坂もありますので、なかなかに試乗に適した環境となっていました。

それでは一台ずついってみましょう。


1. OLTRE XR3 DISC(SHIMANO 105)

OLTRE XR3


まず最初に試乗させてもらったのが OLTRE XR3 DISC。
ビアンキのレース向け、オールラウンド的なポジションのバイクでしょうか。
トップグレードは OLTRE XR4 になりますが、フレームセットが50K超えということもあり、雲の上の存在。
一方、OLTRE XR3であれば105モデルでお値段400Kを切り、アルテグラグレードでも500Kを切ってくるミドルグレードになりますので、私のようにミドルグレードを狙う人間にはこちらがターゲットとなります。

レース向けと言いつつも、ビアンキが誇る振動除去機能、カウンターヴェイルが搭載されていますので、乗り味もとても良い、ということでとても楽しみにしていました。



「Countervail®(カウンターヴェイル)」(特許取得品)とは、振動を除去する他に類を見ない革新的な素材です。 マテリアル・サイエンス社と共同開発することで生まれたこのBIANCHI CVシステムは、独自のカーボン繊維構造と粘弾性を持ち、 フレームとフォークの剛性と強度を向上させながらも最大80%の振動を除去することができます。


トレックのIsoSpeed、スペシャライズドのFuture Shockのような振動除去の為の専用機構が個別に組み込まれているというよりも、フレームの素材そのものが振動を除去する性質を具備している、というものになります。



従来のゴム素材を挿入するようなフレームの振動抑制システムは、材料から合成されたCountervail®カーボン素材と比べてわずかな効果しか得られないことが、NASA(アメリカ航空宇宙局)の厳しい試験にて証明されています。カウンターヴェイルファミリーであるSpecialissima/ Oltre XR.4/ Infinito CV/ Aquila CV/ Methanol CVはCountervail®カーボン素材が積層内に埋め込まれ、様々なライディングスタイルに対してより高いパフォーマンスを引き出します。



この言い回しは、若干他社の機構に喧嘩売っている感が・・・。
そう思うのは、私の性格がひねくれているからですかね・・・。


以下、OLTRE XR3のインプレッションとなります。


OLTRE-02


  • 今回用意して頂いたフレームサイズは47。店員さんも私と同じような身長で「47と50のちょうど間くらいなんですよね」とのコメント。現在のピナレロが50サイズですので、ビアンキで行くと同じ50サイズが該当するかと思うのですが、過去にポジション出しをしている時に「実は私には50サイズはほんの気持ちフレームサイズが大きめかも」と思ったことがありました。
    少しポジションを前目にセットしようとすると、サドルをギリギリ前に出したり、シート位置をかなり下げたりしないといけなかったりと、結構ギリギリだったりしたんですね。
    その為、店員さんの「47と50の中間」というコメントはとっても納得。実際に今回47に乗ってみて、スピードを出して乗ることを考えるのであれば「47の方がキビキビ乗れる」印象。スピード出してダンシングするとかだと、47の方が楽しいかもしれないです。ただ、ロングを走る場合には50の方がどっしり乗れて楽かもしれませんが。
    理想を言うと48.5、なんてサイズがあったら完璧なんでしょうねー・・・。 
  • ホイールはシマノRS170。フロント942g、リア1149g、合わせてまさかの2kg超え(2091g)。

    OLTRE-03

     
  • タイヤはビットリアザフィーロプロスの28C、クリンチャー。
  • 漕ぎ出しは思いの外軽め。普段乗っているピナレロ&キシリウムエリートUSTと遜色ありませんでした。2kg超のホイールで、しかも28cのタイヤだよね、これ?と、正直驚きました。
  • ペダルを踏んだ力がロスなく伝達されている感じが強く、ペダルを回せばぐいぐい前に進むのがとても心地良い。
  • タイヤが28Cということもあるが、カウンターヴェイルの効果とあいまって振動吸収性がかなり高い。マンホール程度の段差なら振動の角を綺麗に取ってくれるので手や腕への衝撃はストレスフリー

    OLTRE-04

     
  • 車道から歩道に上がるときのような、そこそこの段差も突き上げは柔らかくいなしてくれる
  • アスファルトの路面が少し荒れた箇所の細かな衝撃も、かなり綺麗に角を取ってくれる為、よく例えられるように「カーペットの上を走っているかのような」優しい乗り味
  • 斜度4〜5%の上り坂は、一気に加速して登りきれる。
  • ペダルを回せばそのまま加速していき、30km/h程度までは無理なく加速できる。残念ながらそれ以上スピードを上げられそうな道ではなかったので、それ以上は未体験となりましたが、そのまま無理なくペダルを回して無理なく加速していけそうな雰囲気ありありでした。 
  • スピードが上がってからの巡行維持も比較的楽
  • 乗っていて、とにかく「楽しい」
  • コンポーネントは105だったが、ディスクブレーキは引きが軽くてとても快適。ブレーキの効きもキャリパーのアルテグラと遜色ない好印象。引きが軽い分、ディスクブレーキにするなら105でも十分快適かも。

    OLTRE-05

     
  • 性格的にはピナレロGAN Sにかなり近い。振動吸収性、快適性に関してはホイールをマビックキシリウムエリートUSTのチューブレスレディー(25c)にしたものと、カウンターヴェイルとクリンチャー28cの組み合わせは、かなり近い。路面からのとても細かな振動に関してはOLTRE XR3の方が吸収の仕方が丁寧かもしれない
  • 踏み込んだ時の加速性についてもほぼ互角か気持ちOLTRE XR3が上かもしれない。ただ、このあたりは単純にホイールの性格の違いのようにも感じられた。なにせキシリウムエリートUSTは足に優しいですから

105のシフターの調整が今一つで、ギアチェンジがうまくできなかったり、ブレーキのディスクローターに油がついていて鳴きの音が凄くて歩行者を驚かせてしまったりと、試乗車ならではのご愛嬌もありましたが、ただただ「乗っていて楽しい」バイクでした。

今乗っているピナレロ GAN S と性格が似ているので悩むところですが、純粋に「これ欲しい」と思うモデルでした。



2. INFINITO CV DISC (
SHIMANO ULTEGRA)

infinite


実は本日の本命、インフィニートCV DISC。
各方面のレビュー記事を読んでみると、ロングライドを意識しつつもがっつり「走れる」バイクに仕上がっているということで、今乗っているピナレロ GAN S とも異なる性格だし、アリだよなー、と思っていたモデルになります。


infinite-03


  • 今回の試乗車のサイズは50。一気に「おっきいなー」という印象に。
  • OLTRE XR3と比べるとアップライトなポジション。サイズが1つ上ということもあるかもしれませんが、アップライトかつハンドルが気持ち遠目に感じました。その分、前傾気味になって足に自然と体重を乗せた走りがし辛いことに。自然とシッティングで淡々と漕ぐような漕ぎ方になります。このポジションは、以前TREK DOMANE SL6に試乗した時と同じような印象ですね。
  • ホイールはFulcrum Racing 518 Disc。これって、レーシング5のビアンキ完成車用の別モデル、ということですよね、きっと。フルクラムレーシング5のディスクブレーキモデルが前後で1610gということですので、完成車付属のホイールとしてはなかなか頑張っているところかと思います。リムハイトも26mm。これはなかなか良いのでは、と期待していたものの、漕ぎ出しは若干もっさり感がありました。ホイールの特性なのか、アップライトなポジションが故の特性なのか、どちらなんでしょね。

    infinite-02


  • タイヤはビットリアルビノプログラフェン2.0の28C。残念ながらタイヤ比較できるほどの経験はないのでノーコメント・・・汗
  • ペダルを踏んでいくと無理なく加速していく。加速性だけ取り上げればOLTRE XR3に軍配。
  • ただし、そのままペダルを回していれば、無理なく30km/h程度までは加速でき、その後の巡行維持も楽。
  • とにかく直進が楽。
  • 斜度4〜5%の坂は、勢いだけだと登りきれず。途中からダンシングで登り切る。店員さん曰く、重量はINFINITO CVの方が軽いということだったのですが、登りは気持ちOLTRE XR3の方が楽かもしれない。これはやはりポジションの違いかもしれないですね。
    OLTRE XR3の方が前傾姿勢で自然とペダルに荷重をかけることができる分、勢いをつけて楽に上ることができました。
  • 今回試乗したコンポーネントはアルテグラ。で、事前に色々と調べて知ってはいましたが、アルテグラのディスクブレーキ、機械式変速だとブラケットがまー大きいこと・・・汗
    肝心の写真は撮り忘れてしまいましたが、それほど手が大きくない人間からすると、これはロングライド走った時には少し疲れそうだなー、と。一世代前の105から最新のアルテグラに変更した時に、ブラケットのサイズが一回り小さくなって握りやすくなったのにとても感動したのですが、「あー、あの以前の大きなブラケットサイズに戻るのかー」と思うと少しげんなり。Di2にしてしまえば良いのですが、良いホイールが買えてしまう値段差なんですよねー。悩ましいところです。

    infinite-06

  • 振動吸収性は、神経研ぎ澄まして注意を向けて比較してみると、OLTRE XR3よりも上かなー、という印象。但し、時間をおかずに比較して乗り比べてみないと気づかないレベルで、どちらも満足度は高いです。


    infinite-04

  • ただ、もしかするとタイヤの空気圧はこちらの方が高めだったかもしれないです。過去、クリンチャーで空気圧高めにして走った時のイメージと重なったんですね。あー、タイヤの空気圧確認しておくんだった・・・。
    こちらもOLTRE XR3 と同じく、振動は綺麗にいなしてくれていたのでとても好印象。TREK DOMANE SL6と印象は近いけど、加速性はDOMANEよりはもう少しだけ良く、キビキビした印象でした
  • 乗っていて「とにかく楽」なバイク。それでいて踏めばぐんぐん加速していくのでロングライドをこのバイクで走ったら楽なんだろうなー、と。

ここまで試乗してきて、「あー、悩むわー。どっちとか決められないわー」と考え込んでいたら(って、別に今日発注するわけでも何でもないのですが)、店員さんから「スペシャリッシマも乗っていきますか?」との悪魔の囁き。

おそらく、「これ重量何kgなんですかね」と、事あるごとに重量に関する質問をしていたもので「それならこれに乗れば文句ないっしょ」というご提案だったんでしょうね。



3. SPECIALISSIMA(SHIMANO DURA ACE)

specialissima


はい。
人生初の100万超えバイクです。
もう、緊張しますねー・・・。


specialissima-02



  • こちらもサイズは50。INFINITOの時に感じたような「大きいかなー」という印象はあまりなく。アップライトでどっしり乗るINFINITOでは、もしかするとサイズ47がちょうど良いのかもしれないですね。
  • 持った瞬間、その軽さに感動。「6.6kgくらいだったと思いますよー」との店員さん談。普段乗っているバイクに何もつけていない状態から、更に1kgくらい軽くなるわけですから、そりゃ鈍感な私でもすぐにその違いが分かる位。
  • ブレーキはキャリパーでしたが、コンポーネントは人生初のデュラエース
  • もうね、ブレーキの効き具合に感動しましたよ。

    specialissima-06


  • ホイールはフルクラムのレーシングゼロナイト。専用のブレーキシューを使う必要がある、という話を聞いたことがありましたが、デュラエースと相まって、その効き具合がほんと半端なかったです。ブレーキレバーの引きこそ、ディスクブレーキの方が軽くて快適でしたが、レバーを引いた時の効き具合はアルテグラのディスクブレーキよりも上でしたね。これ、効きすぎて危ないのでは、と思ってしまうほど。

    specialissima-04


  • ホイール重量は前後合わせて1506gだそうで。軽いですね。
  • タイヤはビットリアコルサの25C。久しぶりの25Cクリンチャータイヤです。
  • 漕ぎ出しはほんと軽かったです。ギア一枚下だったっけ?と思うくらい、軽い漕ぎ出し。信号停止後のストップアンドゴーは苦にならないですね。
  • 30km/hに到達するまでが、他の二車種よりも少し時間がかかる印象。ペダルは軽いんだけど、くるくる回しても速度に乗るまで時間がかかる印象。
  • 巡行維持にはとにかくペダルを回し続ける必要あり
  • 4〜5%の坂は、勢いをつけて一気に登るような走り方は合いませんでした。途中で失速して一気に登り切ることはできず。今度はシッティングでリトライ。くるくる回す登り方だと、とっっっっても楽。淡々と登るにはとても良いんだろうな、というのがよく分かる
  • カウンターヴェイルを採用してはいるものの、タイヤがクリンチャーの25Cということもあるのでしょうが、前の二車種と比べると細かな振動をよく拾いました。不快に思うほどではないですし、過剰に疲労が溜まるほどではないと思うのですが、その前に快適なバイクに乗ってしまうと違いが浮き彫りに。
  • ただ、こうやって比べてみるとよく分かるのですが、フレームの違いよりもタイヤの太さの違いの方が、振動吸収効果は高いですよね。かといって、このバイクに太いタイヤ、というのはその性質上アンマッチでしょうし。

ということで、100万以上するバイクに乗る貴重な体験をさせて頂きましたが、100万円払うなら(って、そんな大金ありませんが)INFINITO CVとOLTRE XR3の2台を購入してしまった方が幸せになれそうだなー、というのが個人的な感想でした。
峠を淡々と登るには最高のバイクなんでしょうけどね。






■ ビアンキ試乗会 インプレサマリ(で、どうなのよ?)

で、小1時間試乗した結果ですが。
今乗っているバイクがアルミロードだったなら、OLTRE XR3 一択、ですね。とにかく乗っていて楽しいバイクでした。

ただ、試乗会の後、全く同じコースをピナレロGAN Sで走ったんですね。


あー、やっぱり良いバイクだわ、GAN S。


そうなんです。
キビキビした走りのバランスと、チューブレス化したキシリウムエリートUSTの快適性が、ちょうど良いバランスなんです。

乗ってて楽しいという点は、OLTRE XR3 と性格が近いんですよね。

そうなると、異なる性格のINFINITO CVが気になってくるのですが、そうなると新しくなったトレックのDOMANEも良いよねー、とぐーるぐる。


ま、この迷っている時間が楽しいわけではありますが。

いずれにしても、ビアンキのカウンターヴェイルを体感できた貴重な1日となりました。




 


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