■ キャニオン試乗会レビュー(エアロード、エンデュレース、アルティメット)
ずっと気になっていたキャニオン。
そりゃもう気になり過ぎて、あれやこれやと調査させて頂きました。
当時個人的に出した結論がこちらでした。
- 本命はEndurace CF SL Disc 8.0 Aero Di2 。当時はホイールがキシリウムプロカーポンだったのでとても魅力的だった → ホイールはレイノルズAR41になってしまったので少し微妙。
- 時点がUltimate CF SL Disc 8.0 Aero Di2。当時は同じくマビックのコスプロカーボンUSTが付属していたので魅力的だった → DT Swiss ARC 1400 Dicutになってしまったのでこちらも少し魅力が減少。
キャニオンって、付属してくるホイールが「最初からキメてます!」というのが魅力なのですが、現状のホイールは個人的にはイマイチなんですよね。
良いホイールなんだと思いますが。
2020年モデル発表時にぶちぶち文句言っていましたが、キャニオンの試乗会が開催されることが判明。キャニオンは基本オンライン販売ですので、試乗できる機会が限られています。貴重な機会ということで早速出かけてきました。
目次
1. 試乗会の環境について
2. Aeroad CF SLX Disc 8.0
(1) 外観
(2) 試乗車スペック
(3) 加速性
(4) 振動吸収性
3. Endurace CF SL Disc 7.0
(1) 外観
(2) 試乗車スペック
(3) 加速性
(4) 振動吸収性
4. Ultimate CF SL Disc
(1) 外観
(2) 試乗車スペック
(3) 加速性
(4) 振動吸収性
5. 加速性の検証(各車比較)
6. サマリ
1. 試乗会の環境について
2. Aeroad CF SLX Disc 8.0
(1) 外観
(2) 試乗車スペック
(3) 加速性
(4) 振動吸収性
3. Endurace CF SL Disc 7.0
(1) 外観
(2) 試乗車スペック
(3) 加速性
(4) 振動吸収性
4. Ultimate CF SL Disc
(1) 外観
(2) 試乗車スペック
(3) 加速性
(4) 振動吸収性
5. 加速性の検証(各車比較)
6. サマリ
1. 試乗会の環境について
今回の試乗会は多摩川沿いで実施されました。試乗会会場近辺ではイベントも開催されていた関係上、人も多く、会場から離れてもそれなりに散歩している人やジョギングしている人も多かった為、試乗の環境としてはあまり良いものとは言えませんでした。
一台あたり10分程度で帰ってきて下さいねー、とのことで時間も短い為、今回は巡行性能に関してはほぼ確認できませんでした。
路面はそこそこ荒れた場所もスムーズな箇所もあり、ごくごく普通の路面といったところ。
風は風速2m程度で、逆風・追い風となる風向きでしたので、主に向かい風になるシチュエーションで色々確認してみました。

キャニオンはオンライン販売になりますので、「こんな形で自宅に届きますよ」のディスプレイが置かれていました。
なるほど。
2. Aeroad CF SLX Disc 8.0
まず1台目はAeroad CF SLXに乗りました。試乗会開始10分後くらいに到着したのですが、大盛況でそこそこ待たされることに。
(1) 外観

真っ黒ですね。
ホイールはリムハイト62mmということで、かなり戦闘的な外観になります。

この日は若干斜めから風が当たるルートになりましたので、追い風でも向かい風でも、そこそこ横から風が当たる時があり、特に前輪はかなり煽られました。
リムハイト62mmは私試乗もっともディープでしたが、風速2m程度でここまで煽られてしまうとなかなか普段使いにはできませんね・・・。

CF SLXということでフレームの剛性は高いはずなのですが、たかだか10分程度ではなかなかその真価を見極めることはできませんでした。
(2) 試乗車スペック
今回の試乗車スペックはこちら。おそらくこの内容からして、2017年モデルでしょうか。
- コンポーネント:アルテグラ
- ホイール:レイノルズSTRIKE(リムハイト62mm、重量1710g)
- タイヤ:コンチネンタル GP ATTACK & FORCE
- ハンドルはエアロコックピットではないノーマルタイプ
- 値段:459,000円(税抜き)
- 重量:7.75kg(Sサイズ)
(3) 加速性
今回は、人がいなくなるタイミングを見計らって同じコース(斜めからの向かい風)でぐいぐいスタートして加速性を確認してみました。ホイールがディープリムで前後合わせて1710gということで、漕ぎ出しは少し重たさを感じました。
タイヤはクリンチャータイヤで7BAR設定ということでごく普通でしょうか。
ある程度スピードに乗ってくると自然と加速していきましたが、以前 Felt ARに乗った時ほどの加速性やトップスピードを感じることはできませんでした。
エアロロードといいつつ、ハンドルはエアロ形状ではないノーマルハンドルでしたので、試乗車としてはイマイチ感が否めませんね。
本当はロングストレートで巡行性能とかも確認したいところでしたが、今回の試乗コースにはあまり適した場所もなく。
Aeroadにとっては少し不利な環境でしたかね。
加えて時折吹く横風で前輪が煽られてしまう為、ある一定以上のスピードになると怖くて加速を躊躇ってしまいました。
エアロが巡行性能に適していたとしても、ある程度の風が吹く季節には「怖くてスピード出せない」なんてことになると本末転倒な気がしますね。
ここまでのディープリムは私には向いていないな、というのがよく分かりました。
(4) 振動吸収性
振動吸収性は「ごく普通」といったところでしょうか。通常のクリンチャータイヤを履いたカーボンロードバイクですよね、といったところ。
可もなく不可もなく。
当然アルミロードバイクに比べれば快適ではありますが、「振動吸収性に優れている」という評価は当てはまらなさそうです。
3. Endurace CF SL Disc 7.0
本当はUltimateに乗りたかったのですが、まだまだ待ち行列が長かった為、すぐに乗れそうなエンデュレースにチャレンジ。
(1) 外観

この派手すぎない赤いカラーリングは好みですね。

最初にマビックのマークが目に飛び込んできた為、キシリウムエリートかキシリウムプロかな、と思い込んでいたのですが、乗り始めてみて「あれ? 何か重たいかも?」と思って停車して確認したところアクシウムエリートでした。

ハンドルはノーマル。
思っていたよりもアップライトな姿勢にならなかったのに驚きました。
トレックのドマーネ、ビアンキのインフィニートCVはレースモデルのバイクに比べて明らかにアップライトになったのですが、キャニオンのエンデュレースはあまり気にならないほどでした。
たまたまかな?
(2) 試乗車スペック
試乗車のスペックはこちら。105のコンポーネントで構成されていて、おそらく2018年モデルですかね。
- コンポーネント:105
- ホイール:マビックアクシウムエリートUST(リムハイト22mm、重量1790g)
- タイヤ:マビックイクシオンプロUST
- 重量:8.5kg
今調べてみるとこの組み合わせは既に完売しているんですね。
2020年モデルだとホイールが DTスイスE 1850 Splineになりますが、8.35kgで219,000円だそうです。
(3) 加速性
既に書きましたが、「ん? 少しもっさりするな」というのが第一印象。アクシウムエリートディスクは前後で1790gですので、やはり重さを感じてしまいますね。ただ、逆にある程度スピードに乗ってしまえばリムの重量も手伝って巡行維持は楽なタイプかもしれません。
街中のストップアンドゴーを考えると、やはりキシリウムエリートには変えたいかな、というのが正直なところ。
(4) 振動吸収性
タイヤがイクシオンプロUSTということでチューブレスレディーになりますので、快適性は一枚上。ただ、私は普段キシリウムエリートUSTで5BAR〜5.5BARで乗っているのですが、こちらの試乗車は空気圧は高めに感じましたので、普段に比べると少し細かな振動を拾う印象でした。
ま、この辺りは空気圧の設定でどうとでもなりますが。
逆に気になったのは、エンデュランスロードという割には、振動吸収性に優れているという印象がなかった点ですね。
普段乗っているピナレロGAN S にチューブレスレディーを履かせたものとほとんど変わりませんでしたので、ホイール(タイヤ)をチューブレスにすることで振動吸収性を高める一方で、フレームだったりシートポストだったりでの振動吸収に関する工夫があまりないのかもしれません。
ポジションもあまりアップライトでもなかったですし、ある意味「これってエンデュランスロードバイクなの?」と、少し意外な印象でした。
4. Ultimate CF SL Disc
最後にようやく乗れたアルティメットCF SL。ただし、私に最も適したXSサイズはまだまだ待ち時間が長かったこともあり、ギリギリ乗れそうなSサイズでの試乗となりました。
しかも、私が履いているSPDシューズに合うSPDペダルがこの時たまたま出払ってしまい、まさかのフラットペダルでの試乗に。
自分が乗ってきたバイクに付いているSPDペダル外して使えば良かったのかもしれませんが、そろそろ待ち疲れということもあり、早いところ乗ってしまいたかったのでフラットペダルのままで試乗することに。
ただ、クリートが邪魔してペダルにうまく足を乗せることができず、気持ちつま先寄りのポジションで漕ぐことになってしまい、うまく力は入らないわ疲れるわと、微妙な試乗になってしまいました。
面倒臭がらずにペダルは合わせないとダメですね・・・。
(1) 外観

エアロードは少しマットな雰囲気でしたが、アルティメットは少しだけグロッシーでした。
単に新しいからかも?

ホイールはDTスイスのP1800スプラインディスク。
DTスイスのエンドュランスモデルの中ではエントリーグレードのホイールになります。
これならさくっとキシリウムエリートに乗り換えですね。
(2) 試乗車スペック
試乗車のスペックはこちら。今回はエアロードのハンドルがエアロでなかったのに、アルティメットはエアロなハンドルでした。
- コンポーネント:アルテグラ
- ホイール:DT Swiss P 1800 Spline db(リムハイト23mm、重量1663g)
- タイヤ:コンチネンタル GP5000
- ハンドルはステム一体型のエアロコックピット
- 値段:289,000円
- 重量:7.6kg
(3) 加速性
今回試乗した中では最も軽量なホイールだったこともあり、くるくる回すとぐんぐん加速する感じでした。とはいえ、いかんせんフラットペダルで気持ちつま先寄りのペダリングだったこともあり、うまく加速させることができませんでした・・・。
おそらく優秀な子だと思うんですけどね。
(4) 振動吸収性
こちらも可もなく不可もなく、といったところでそれほど印象に残りませんでした。細かな振動はそこそこ吸収してくれていますし、荒れた路面のゴツゴツした振動は角をきちんと取ってくれました。
そこまでタイヤが跳ねることもなく、路面の追従性も良さそうでしたので特に不満に残るようなことは何もないのですが、逆に感動もなかったですね。
普通にロングライドをこなせそうです。
5. 加速性の検証(各車比較)
今回も、試乗コースがイマイチ、しかも短時間ということもあり、まともに確認できるのはスタート後の加速性くらいだろうな、ということで、前回 Felt ARで試したのと同じ検証を実施してみました。- Vivoactive3 Musicのライド記録を使用
- 縦軸の時速と、横軸の走行距離を合わせ、スタート後の加速を各車で比較
- コースは風速2m程度の斜め前から吹く向かい風。各車試乗したタイミングにより風の強弱はあったと思われるが、無風状態になることはなかった
- 歩行者のいないタイミングを見計らってスタートしたが、さすがに「もがく」ほどの加速は怖くてできない為、無理ない範囲で足を回して加速させた。むしろ通常のライドに近いシチュエーションかも
- 3台に試乗した後、同じ場所で愛車のピナレロGAN Sでも走行して比較
で、驚きの結果がこちら。

笑ってしまうほど「変わらんやん」という結果に・・・汗
逆風ということもあり、トップスピードは各車ともに共通の「約40km/h」で頭打ちに。
コース的にも、それ以上加速させ辛い距離だったこともありますが。
トップスピードに乗るまでの時間は、GAN SとEnduraceがほぼ同じ。
Aeroadはホイールの重さと横風の恐怖も手伝ってか、少し遅れ気味。
ディープリムの本領を発揮するのはここから先の巡行時なんでしょうが、そこが確認できなかったのは残念ですね。
ただ、前回 Felt ARで試した時には、トップスピードは Feltの方が上だったこともありますので、少し残念な結果に。
ま、エアロと言いつつハンドルはノーマルだったり、とにかく「中途半端」な試乗環境だったかもしれませんね。
本来もっとも頑張って欲しかったUltimateに関しては、フラットペダルというマイナス要因もあってか最も残念な結果に。
むしろフラットペダルでここまで来たわけですから、本領発揮したらもっと上に行けそうな気もしますが。
6. サマリ
今回は今まで体験した試乗の中でも、もっとも「中途半端な」結果になってしまった気がします。もっと良い印象を残す為にも、試乗に適したコースがある場所で試乗会を開くことの重要性を痛感しました。
各社が勢ぞろいするような大規模なイベントにおける試乗会って、多分今回のような環境なんでしょうね。
そりゃ、よく分からないでしょ、というのがよく分かりました。
やはり試乗会は、ショップで開催されるもので、ある程度(15分〜30分くらい)は乗れる環境で見極めないと今回のように消化不良になりますね。
今回の試乗会における個人的なサマリはこんな感じですかね。
- もともとエアロモデルは自分には過剰だよなー、と思ってはいたものの、エアロードは「ない」とハッキリ言えそうです。キャノンデールのシステムシックスだと「意外と楽しいだろうなー」とか、FeltのFRだと「意外とオールラウンダーなのかも」みたいなポジティプな印象が残りましたが、エアロードは「ない」と言い切れそうです
- エンデュレースが「エンデュランス」し過ぎておらず、逆説的ではありますが好印象でした。ただ、それならアルティメットで良いんじゃない?というのも正直なところ
- 今回の中で選ぶとしたらアルティメットになるかな、と。無難で卒なくなんでもこなしてくれそうですし、ロングライドもきびきび走ってくれそうです。ただ、「トキメキ」はないので、同じくトキメキのなさから行くならキャノンデールのスーパーシックスでも良いかな、というのが正直なところでした
本当に短い時間ではありましたが、乗ってみて初めて分かることって、やっぱりありますね。
これだから試乗会は止められません。

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