■ PD-ES600購入から半年が経過(SPDとSPD-SLの違いについて考えてみた)

ロードバイク購入した直後にはハーフトゥークリップを使い、その後ビンディングデビューの際には安全面(ビンディングの外れやすさ)を考慮してシマノのクリッカーペダルを使っていました。





その後、憧れ半分、ステップアップ半分で新発売されたシマノのSPDペダル(PD-ES600)でSPDデビューを果たしたのですが、気がつけばすでに一年半が経過。





一つ言えることとして、「SPD-SLにステップアップしたいという気持ちが全く湧かない」くらい、満足しているんですよね。

ですが、思い起こせば1台目のロードバイクを購入する時のこと。
ショップ店員の方は、「どうせ最後には SPD-SL に行き着くから、無駄にならないように最初から SPD-SLペダル買った方が良いですよ」と言い切られてしまいました。

また、こちらは少し古い記事になりますが、ロードバイクに乗っている人の 2/3 はSPD-SLを使用しているらしいです。





ライドに出かけると、クロスバイクはさておき、ロードバイクを見かけると、SPD-SLが圧倒的多数を占めていることに気づかされます。
なんで皆さんそんなに SPD-SL を使うんだろうな、と常々思うわけでして。

今日は SPDペダルの良さを少しでもアピールしてみたいな、と思います。
(別に SPD-SL や SPD-SL を使う人をディスる意図は全くありませんので悪しからず・・・) 







1. SPDペダルのデメリット? 「点で踏む」

これ、よく聞くんですけど、全く理解できません・・・。
「言いたいこと」は分かるんですけどね。
曰く。

  • SPDペダルは点で固定している
  • SPDペダルは点で踏む感覚、SPD-SLは面で踏んでいる感覚

私が持っているSPDペダルとシューズの固定状況を見てみることにしましょう。

pdes600-06


こちら、裏から見た状態。


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横から見た状態。
シューズ裏、クリートの左右にはがっちりとペダル面に当たるようにブロックパターンが配置されていますが、ぴったりと接地しています。


x5_boa_08


この、左右の赤いブロックパターンですね。


pdes600-08


見えづらいですが、前から見た状態。


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ひっくり返して裏から見た状態です。

シューズとペダルは、少なくとも「点」では「面」で接していることがお分かり頂けるとかと思います。

その上で。

私が履いているSPDシューズはフィジークの TERRA BOA X5というシューズでして、アウトソールはカーボン素材になっています。
私レベルの脚力・体重だと「がっちり」と言っても問題ないほどの剛性となっていますので、ペダルを踏む感覚としては、「ソール全体で踏んでいる = 面で踏んでいる」感覚になります。

とても、固定されているクリートの「点」を感じ取ることはできません。


ここからは想像でしかありませんが。

「点で踏んでいる」と感じる方は、以下のような問題があったのではないかと思います。

  • シューズのアウトソールがゴム製のようにとても柔らかいもので、ぐいぐい踏み込んだ際に、クリートの形を足裏で感じ取ることができてしまった
  • シューズ裏、クリートの左右にあるブロックパターン、もしくはシューズ裏面がSPDペダルと合っておらず、きちんと「面で」接していなかった

だとすると、それってシューズの問題、もしくはシューズとペダルの相性問題であって、SPDペダルもしくはSPDという規格の問題ではないと思うんですよね。 


2. SPDペダルのデメリット? 「固定力が弱い」

これもよく聞きます。
おそらく、比較論としてはSPDよりもSPD-SLの方が固定力は強いんだと思います。
そこに異議を唱えるつもりはありません。

ですが、そこまで強い固定力が必要な人って、ロードバイクに乗っている人の 2/3 に該当するほどいるとはとても思えないんですよね・・・。
(これは完全に私の個人的見解に過ぎませんが)

SPDペダルでも、通常の外し方以外でビンディングを外そうとしても、とても外れないんですよね・・・。

上に引っ張っても、左右にずらそうとしても、外れはしません。

にもかかわらず、予期せずに外れてしまうとしたら、それはペダリングに問題があるとしか思えないです。

私はレース志向ではありませんので、スプリントでめちゃめちゃにもがくような経験はありませんので、「最後のスパートでは綺麗なペダリングなんてできないんだ! とにかくがしがし踏み込むわけで、そんな時に外れたら危ないんだ!」という見解はあるのかもしれませんが、足が外れそうなほどぐちゃぐちゃなペダリングって、ペダリング効率もメチャメチャ悪そうな気がするのですが、そちらは問題ではないんですかね・・・?

なーんて、ちょっと煽るような言い回しをしてしまいましたが、おそらくレースで上位を目指すような人であれば、少しでもリスクを回避すべきでしょうから、SPD-SLを選ぶというのはとても理解できますし、合理的な判断だと思います。

ただ繰り返しますが、そんな人がローディーの 2/3 を占めるほどいるとは思えないんです。 


3. SPD-SLペダルのメリット? 「ペダリング効率が良い」

これもよく聞きます。
がっちり固定されているので、「引き足」も効率的使うことができるので SPD-SLの方がペダリング効率が高い、と。

これは分かります。
固定されている接地面積はSPD-SLの方がSPDよりも広いですし、遊びもSPD-SLの方が少ないという話を聞きますので、引き上げた際に無駄がないはずです。

ただ、これも同前でして。
これまた私レベルの人間が偉そうに語る話ではないのですが、引き足って、そこまで力一杯ペダルを持ち上げるイメージがありませんでしたので、そんなに違いってあるんですかね・・・?

片足だけでペダルを上に引き上げると、SPDペダルだと少し「浮く」感じがあり、効率的に力が伝わっていない=完全に固定されていない、というのがよく分かります。

ただ、通常は両足でペダリングしているわけで、引き足でシューズがペダルから浮くようであれば、それって反対側のペダリングが正しくできていないという話になりそうな。

レースにでるような人って、ベースとしてのペダリングが上手にできるようになっている気がするので、この「効率性」が問題になることはなさそうな気がするんですよね。



4. SPD-SL規格のメリット 「軽量化し易い」

こちらはぐうの根も出ません。
これは真実です。

ペダルも同レベルのグレードであればSPD-SLの方が軽量です。
シューズに至っては、SPD-SL用であれば200g台のシューズは沢山ラインナップされていますが、SPD専用のシューズに関しては、300gを切るシューズは数えるほどしかありません。

SPD-SL用であれば、150g程度のシューズまでありますしね・・・。

分かりやすいところで、シマノのシューズとペダルを並べてみたいと思います。


シューズ型番 対応ビンディング ソール剛性 重量 推奨ペダル 合計重量
SH-RC901 SPD-SL 12 243g PD-R9100 471g
SH-RC701 SPD-SL 10 245g PD-R8000 493g
SH-RC500 SPD-SL 8 250g PD-R7000 510g
SH-RP100 両対応 6 255g PD-ES600 534g
SH-RT500 SPD 5 317g PD-ES600 596g


シマノのSPD-SLは非常に分かりやすく、上から順にDura-Ace、Ultegra、105とシューズ、ペダルともにグレード分けされています。
ことシューズに関しては、上下で7gしか変わりませんので、重量というよりはソール剛性で差別化されています。
ただ、ペダルも同じグレードで揃えた場合には、重量差は上下で39g変わりますので、それなりに違いは出そうですね。

対して、ロードバイク向けとしてはSPD対応シューズはラインナップは少ないです。
SH-RP100は重量もそれなりに軽量ですし、お値段もそこまでお高くありませんので、とても魅力的なのですが、SPD-SL / SPD両対応となっている関係上、クリートがかなり飛び出てしまいます。
歩きづらさという点ではSPD-SLに近づいてしまいますので、両対応シューズでわざわざSPDのクリートを取り付けるメリットはあまりないような気がします。





SPD専用であり、かつロードバイクを意識したシューズとなるとSH-RT500の一択となってしまうのですが、一気に重量は300gオーバーになってしまいます。





せっかくですので、クロスカントリーやシクロクロス向けのシューズも調べてみました。
こちらも分類が分かりやすいのでシマノで。


シューズ型番 ソール剛性 重量 推奨ペダル 合計重量
SH-XC901 11 330g PD-M9100 644g
SH-XC701 9 326g PD-M8100 668g
SH-XC501 7 298g PD-M8100 640g


シクロクロス用になりますと、ソール剛性はグレードが上がるほどに上がりますが、シューズの重量も上がってしまいます。
やはりシューズの特性上、全体の頑丈さがとても大切になりますので、こればかりは仕方ないのでしょうね。
もっとも下位グレードのSH-XC501が唯一の300g切りとなっています。





なお、シマノのシューズに囚われることなく他社シューズ含めて調べてみましたが、私が調べられた範囲では、SPD / SPD-SL 兼用ではなく、SPD専用のシューズでは250gを切るシューズは見つけられませんでした。
SPD専用シューズであれば、300gを切れば軽量な部類になるわけです。

対して、例えばシマノのSPD-SLシューズの上位3ラインナップである RC9、RC7、RC5であれば、全て250gを切る重量となっています。



「なんでSPD-SLを使ってるんですか?」
「あー、シューズもペダルも軽くできるからね」



こう答えられたら、なんにも返せないですね。
その選択は正しいと思います。

私もSPDシューズを買い換えた際に、 378g から 282g へと軽量化されまして、片足約100gの軽量化だったのですが、ロングライドではこの差は体感できる位に「楽になる」実感がありました。

シューズの軽量化って、結構重要な気がします。


5. 結論 〜週末ローディーにはSPDペダルが最適〜

若干挑戦的な書きっぷりになってしまいましたが、レース志向はなく、週末にファンライドに出かけるような人であれば、私はSPDシューズで十分だと思います。

で、その割合って、現在のSPD-SLのシェア割合よりは多いと思うんですよね。


  • 先輩ローディーに勧められたから
  • ショップ店員に勧められたから
  • ネットの記事でSPD-SLの方が良いと書かれていたから

例えば、そんなきっかけでSPD-SLを使い始めた方であれば、一度SPDペダルに切り替えてみるのもアリではないでしょうか。

そうすれば、コンビニ休憩時のペンギン歩きから解放されますよ?

 






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