■ マスク着用に関する議論もようやく冷静な論調になってきたか

全世界的にマスク着用に関してはヒートアップしていますよね。

コロナ初期においては、マスク着用に関しては「防疫」の観点で語られることが多かったような気がします。
医療従事者にとっては、防疫の観点でとても重要ですよね。
ただそうなると、マスクも高機能のものである必要が出てきますが、高機能になればなるほど一般庶民が夏場に着用するには厳しくなるわけで。

公共の場でのマスク着用義務に対して、個人の自由を主張し反発する声も。







正直、アメリカで「マスクなんて嫌だ」とデモが勃発するのは「アメリカ人だもんね」と容易に想像できたのですが、ここに着て欧州にも広がりを見せているのには驚きました。

私自身、先日マスク着用であっけなく熱中症になった身ではありますが、それでもこのコロナ渦において「マスクを着用しない自由を認めるべきだ」とのたまう方々を理解することは、とてもできそうにありません。







1. 対立の構図

マスク着用に反対する人は、「暑い」「息苦しい」に集約されているようです。
特にこの酷暑ですから、そりゃそうです。
一歩間違えばあっという間に熱中症になるというのも、先日自ら体験しましたし・汗

初期に議論をややこしいものにしたのが、「どうせマスクをしてもウィルス遮断効果は期待できない」という話でしょうか。

これらに共通するのは「自分にとって」という視点。

  • マスクを着用すると「自分が」不快なのに、何故強要されないとならないのか
  • どうせマスクを着用してもウィルスを遮断できず「自分の」感染リスクは低減できない

「私が」「俺が」という国民性の国で反発が生まれるのはよく理解できるような気がします。
以下は日本リサーチセンターの調査結果

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各国別のマスク着用率になります。
個人的には、日本が今も昔もぶっちぎりで一位だと誤解していたのですが、中国、香港、台湾、タイ、フィリピンとアジアはむしろ日本よりも着用率は高いようです。

全体傾向として欧米は着用率は低いですが、大変なことになったイタリアやスペインは高いようで、「身の危険を感じる=我が事」になると、考え方は変わるようです。



2. マスク着用は「自分の為」ではなく「他人の為」

おそらく多くの人は「マスクを着用しても大して防疫効果は高くない」みたいな議論が出た頃に、頭のスイッチは切り替わっていたのでは?と思うのですが、コロナ渦におけるマスク着用は「自分の為」ではなく「他人の為」なんですよね。

マスク着用は不快だけど、無自覚に感染を広げないよう、他人の為にはマスク着用は致し方ないよね、という考え方です。

ま、メディアは飽きる事なく「マスク着用の防疫効果」についてばかりがーがー議論していましたが・・・。

日本人の根っこにあるのは「他人に迷惑をかけない」という国民性。
これがあるから、灼熱の夏場においても、皆マスク着用を厭わないんだと思うんですよね。

周囲5mに人がまったくいない住宅街でも、買い物にでかける主婦の方がマスクを着けているのを見ると「今は外しても良いと思いますよ!」と声をかけたくなるくらい。
ほんと、意識の高い人は多いです。

半分笑えないネタですが、他人に迷惑をかけたなくないから自殺も思いとどまる、という話も「ありそう」だと思ってしまいます。

この「他人に迷惑をかけない国民性」をキーワードにして調べると、海外から日本人は味噌糞に言われています・笑

「外交下手」「商売下手」という交渉下手に通じる点や、「迷惑に対する不寛容」に関しては芸能人不倫に関するネットの炎上具合を見ると、確かにネガティブな側面もあるよな、とは思いますが。
今回のコロナに関しては諸外国からは、「日本は政治対応はダメダメだったのに感染を抑制できたのが不思議でならない」と言われていますが、結局はこの国民性が根底にあったんだと思うんですよね。

私自身、マスクつけて熱中症になった経験がありつつも、それでも外出、ライドの際にはマスクしようと思いますから。
根っからの日本人です。



3. 「周囲の為」という観点での冷静な論調がようやく

なんて偉そうにつらつらと書き連ねておきながら、「いやいやロードバイクブログじゃないのかい」という話なのですが、今回のブログ記事のきっかけは以下の米国メディアの記事になります。





内容的には「そうだよね」という内容ばかりではありますが、情報が最新のものにアップデートされていますので参考になります。

  • 最新のCDCガイドラインでは、「ソーシャルディスタンス」を維持できない場合、周囲の人にウィルスを拡散させないように布製のフェイスカバー着用が推奨
  • 布のフェイスカバーはバンダナ、Tシャツ、枕カバー等から作成したものでもOK
  • サイクリストはソロライドか、信頼できる(非感染の)小さなグループでライドすべき
  • ライド時は他人と合わないか、少なくとも2m(6フィート)の距離を保つことができるルートで安全に乗るべき
  • 布製のフェイスカバー着用は大切だが、それでも定期的な手洗い、ソーシャルディスタンス、家に留まることに代わるより効果的な対策でないことは認識すべし

ま、内容的には今更言われるまでもないよ、というものが多いとは思いますが、各研究機関の最新の結果なども踏まえつつ総括されています。

既にコロナもステージが変わり、「布製マスクであったとしても、周囲にウィルスを拡散するリスクを低減できる」という明確な論点が提示されている点は、個人的にも賛同ですね。
具体例として「Buffなどのフェイスカバー」という記載もありますが、スポーツバンダナの類でも、ほんと大きな違いがあると思うんです。





どうしても「苦しい」という方であれば、パールイズミのUVフェイスカバーとか、呼吸がとても楽なタイプの製品もありますし、対策は色々と立てようがあるかと。





緊急事態宣言解除後は、今ひとつマスク着用率が高くなく残念な思いもしたのですが、ローディーのマスク着用率が高位安定してくれると良いですね。


 



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