■ 大垂水峠リベンジ

ローディー界隈で渦巻く貧脚詐欺。誰しも出会った経験があるのではないでしょうか。
google先生に聞いてみると、4010件しかヒットしないことに釈然としないのは私だけではないはず。
もっといるでしょ。


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貧脚を名乗るからには、初心者向けとの呼び声高い大垂水峠で脚付きをするくらいでないといけません。

そう、何を隠そう半年前の私です。。。

ロードバイクを買って半年。そろそろ峠デビューしてみる!?と意気込んだわけです。
そこで色々なブログを漁ってみると、初心者向けとして大垂水峠の名前が出るわ出るわ。
曰く。

  • 上り坂が来た !と思ったものの、気がつけば峠登りきっていた
  • ちょっとした上り坂で、あっと今に終わる
なるほど。
標高は392mらしいですが、峠の手前の高尾付近で既に200m近く登っているので、峠道としてはそこまできつくない模様。

で、トライしてみたら見事に脚付きでしたよ。。。
半分は超えたと思うんですけどね。
途中で心臓ばくばく、やばい感じになりまして、潔く脚付きとなりました

あんた本当にチャリダーだったの ? というツッコミが来そうですが、楽しくツーリング、をモットーにしていたチャリダーとしては峠道で脚を付くことに何のためらいもありませんでしたから。

それからはや半年。
もうリベンジしても良いよね、という根拠のない自信と、ホイールも変わったことだし峠に行ってみようということになりました。
ただ、大垂水峠だけだと物足りないかも、というこれまたよくわからない自信から、せっかくなのですぐ近くにある牧馬峠にもチャレンジしてみることに。
1日に複数の峠を制覇することなんて、世の中のローディーにとってはよくある話でしょうが、正真正銘の貧脚ローディーにはハードル高そうですが、さてさてどうなることやら。 



多摩川原橋を起点として約100km。獲得標高も1500mは超えそうな雰囲気です。


■ あれ、峠がもう一つ?

前回大垂水峠にチャレンジした時は、多摩川サイクリングロードから浅川サイクリングロードに逸れて、そのまま高尾まで走ったのですが、今回は大栗川沿いを走って途中から野猿街道を走ることにしました。
多摩川も浅川も、風が強いとフラットな道でもそれなりにスタミナ持っていかれるので、街中を流れる大栗川沿の方が風の影響を受けにくいためです。
少しでも楽してアクセス。それがチャリダー魂ですね。

この日はそれほど風も強くなく、順調に大栗川を越えて野猿街道に。
野猿街道はじりじりと上り坂基調が続きますが、斜度は5%を越えないくらいですので、のんびりあせらずに走り続けます。

すると驚きの標識が。。。

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おやまあ。これって峠だったんですね。

単なる無知ですね。
もともと野猿街道は知っていたのですが、そもそも野猿街道の名前の由来が、野猿峠から来ていたということを後になってしりました。
ちなみに野猿峠は高さ160mだそうで。

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大栗川からじりじりゆったり登っていって、最後にくいっ、と高度が上がるところが野猿峠だそうです。
確かにちょっと登りきつくなったな、という場所でしたが、事前に峠があるという意識もなかったせいか、通り過ぎる時に「これ峠なんかい」と気づいた感じです。

そう、これこそ初級者向けの峠ですってば。

その先にある大垂水峠は、さらにくいくいっ、と登ってますので、こちらは峠っぽいですよね。
ま、そんなの峠のうちに入らないと豪語されるローディーも沢山いそうですが。

ということで、この日は予期せずに3つの峠に登ることになったのでした。

■ 大垂水峠は無事クリア

幸いこの日は通行量も多くなく、ヘンなプレッシャーとなる他のローディーさんもいなかったこともあり、ひたすらくるくるペダルを回して何とか脚付きなしでクリアすることができました。
これでようやく初級者ローディーを名乗れそうです。。。

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車通りもほとんどなく、のんびり記念撮影。

この後相模湖まで気持ちよくダウンヒルとなりましたが、晴天とはいえこの季節。横着してウィンドブレーカーを着なかったもので、唇真っ青状態でした。。。


■ 牧馬峠にチャレンジ

牧馬峠の標高は410m。大垂水峠が392mだそうですから、ほぼ同じような高さですね。
大垂水峠から下った分をもう一度登るイメージでしょうか。

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最初はこんな感じ。
ところどころに民家もあって、のんびりした里山気分。走っていて気持ち良いですね。
まだ斜度もそれほどきつくないです。

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徐々に峠っぽくなりますが、大垂水峠と同じような感覚で登れました。


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ひーひー言いながら登っていると、峠のてっぺんによくあるような柵が視界に飛び込んできたかと思うとそこから先の視界は全て下り坂。もう達成感でいっぱいでしたね。
大垂水峠の反省も活かして、ここでいそいそとウィンドブレーカーも取り出してダウンヒルへの備えも万全。
あとは坂を下っていけばゼブラコーヒーに着ける! 
お昼ご飯だ! 
今日は峠三つ制覇したぞ!
と気分良く下っていたら、気づくと上り坂アゲイン

あれあれ?

登り基調がそのまま続いていき、最後にはよく見る丸いブロックパターンのある上り坂が登場。
「さぁ、坂ですよ!!」と全力で主張してくるアレです。
私嫌いです。

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牧馬峠終わったんじゃないの。。。と折れそうになる心と戦いながら必死で漕ぎ続けました。
高さにしたら大垂水峠と同じなんだから、登れないハズがないんだ、と自分に言い聞かせて登り続け、何とか踏破。

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今度こそ峠のてっぺん、という場所に到着しました。


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下調べって大切ですよねー。

牧馬峠って、二回に分けて登り切る感じなんですね。。。

この後も道志川を渡る箇所で下って登って、という箇所もあり、ぐったりした気分でゼブラコーヒーに到着しました。。。


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もうこれ以上走りたくないーーーー、という気分でしたが、座っていても誰も家まで連れて帰ってくれるわけでもなく。
帰りの尾根幹ではもうへろへろでした。

それぞれ小さな峠とはいえ、予期せず3つの峠を登り、走行距離にして115km、獲得標高は1700m〜1900mになりました。
runtastic roadbikeのアプリだと1700m、cateyeだと1900m。どちらが精度高いんですかね。
今の私にはこれが限界っぽい感じです。

これで皆さんもっと高い峠に登られているわけで、すごい世界ですよねほんと。

この日はさすがに家に着く頃には日も暮れて、ただただぐったり寝転がってばかりでした。
とはいえ、ホイールをキシエリUSTに変えた恩恵で、翌日にはそれほど疲労が残ることもなく、週末に寝て過ごすダメ父さんにはならずに済みました。

ほんとホイール変えてよかったです。



(結論)どんなに低くても、今の私には峠は二つまで。