■ デジタル一眼の重量
ロードバイク趣味から入っている人だと、「ロードバイクで持っていくカメラは何が良いのか」という命題から入るんだと思いますが、私の場合は既にカメラがありますので、運搬方法をどうするか、が命題となります。
まずは理想を高く、以下のデジタル一眼で運用を考えてみました。
- Olympus OM-D E-M1 + M.Zuiko DIGITAL ED 12-40mm PRO or 軽量な単焦点
- SONY α7II + オールドレンズ(単焦点)
- Olympusのセット・・・497g(ボディ)+ 382g(レンズ) = 879g
- SONYのセット・・・ 599g(ボディ)+ 300g前後(レンズ) = 900g前後
改めて計測してみると、そこそこ重いですね。。。
昔から単焦点50mm大好き人間なのですが、ライド先での風景撮影を考えると28mmとセットでの運用が多くなると思います。
そう考えると、Olympusでズームレンズ1本で済ませてしまえるというのは魅力的ではあります。
どこまでこだわった撮影をするかによって選ぶことになりそうです。
■ そもそも運搬方法にはどんなスタイルがあるのか
それって、デジタル一眼には無理じゃない?という先入観を捨て、まずはそもそもどんなスタイルがあり得るのかを考えてみました。
コンパクトデジタルカメラでの運用も今後考えるにあたって、調べておくことは損にならないだろう、と。
◇ 自分で運ぶタイプ
- バックパック(リュック)
- メッセンジャーバッグ
- ショルダーバッグ / ボディバッグ
- ウェストバッグ
- 体に固定できるストラップで肩からかける
- ジャージのバックポケットに突っ込む
- メリット
カメラへの衝撃吸収性が高い。フレームを通して伝わる衝撃が、一度人間の体(膝や腰)で吸収されたうえ、クッション性の高いバッグを使えば更に衝撃を和らげることができる為、カメラのことを思うのであればこちらのスタイルが望ましい。
停車時にいちいちカメラの取り外しを行う必要もないのも地味にメリット。 - デメリット
カメラの重さがモロにかかってくるので、肩、背中、腰が凝ったり疲労が溜まりやすくなったり。ロングライドをするのに、バッグ含めて2kg近い重量を背負い続けるのは、意外と堪えます。
タイプにもよりますが、バックパックのように撮影できるようになるまで時間がかかるものもあり、速写性に劣るケースが多いです。走行中にシャッターチャンスが来た際に、その場ですぐに止まって軽やかに撮影して走り去る、みたいなことはやりにくいです(No.1〜No.3だと特に)
- フロントバッグ
- ステムバッグ
- フレームバッグ
- サドルバッグ
- ハンドル等に専用のマウントを利用して直接固定
- メリット
バイクが運んでくれる為、上半身への余計な負荷がかからず体に優しい。トータルで運ぶ重量が増えることには変わらないのですが、ロングライド時の疲労度は段違いで差が出ます。
サドルバッグだと微妙ですが、最大のメリットは「速写性」が高まることです。 - デメリット
停車時のカメラの取り外しが面倒。上記スタイルのうち、例えばフレームの「上に」とりつけるタイプのフレームバッグだったり、ハンドル固定タイプだと衝撃吸収性に劣る為カメラの故障リスクが高まります。
ロードバイクだとそこまで悪路を走ることもないとは思いますが、ステムバッグや直接固定タイプでは落下リスクが高いものもあったりします。
私が調べた範囲、想像できる範囲だと以上でしょうか。
当然それぞれメリデメがありますが、いずれのスタイルを選択すべきなのか、については
- 速写性をどこまで要求するか
- 走行中の快適性をどこまで下げても許容できるか
- カメラの落下、故障リスクをどこまで取るか
例えば、「尖った優位性」を追求する場合のケースは以下になります。
- バックパック
◯ 走行時の快適性:
体全体に重量負荷を分散できる
◎ 落下・故障リスク:
衝撃吸収性が高い。
無理な姿勢で取り出そうとすると落下するリスクはあるかも。
× 速写性:
これは期待できません。
■ で、何を重視してどうするのさ?
ここで一旦冷静になります。改めて今回の運用対象はデジタル一眼。google先生に聞いてみると、ハンドルバーマウント使って、ハンドルに取り付けている猛者もいるようですが、さすがにこれはどうかと。。。例えば、アクションカメラ取り付け用で有名なミノウラのカメラマウント。後日私も一つ購入していたりますが。
要注意なのが、以下のような但し書きがあるんですよね。
デジタル、フィルムを問わずコンパクトカメラやビデオカメラや人気の小型ムービーカム、
GPSなど三脚用穴(1/4インチ)がある機器の自転車への取り付けを可能するホルダーです。
と言っているのですが、
※オフロードなど激しい振動がある場所での使用はしないでください
※VC-100シリーズはあくまでも停車時に三脚代わりにカメラをセットするためのマウントです。
走行中の使用は推奨しておりません。
万一それが原因での事故、破損、トラブルなどが発生したとしても
メーカー及び販売店は一切の責任を負いません。
だそうです。
「激しい振動がある場所での使用はしないで」イコール「フラットで振動少ないところなら使用可」と思わせておいて、「走行中の使用は推奨しておりません」ということで。
私自身アクションカメラを走行中に落下させて悲しい思いをしていますので、メーカー側としての苦肉の説明文だとは思いますが、ちょいと苦しい書きっぷりですよね。
横道に逸れました。
私としては、「落下リスクは許容できない」「走行時の快適性は追求したい」「速写性はある程度は犠牲にできるけど、面倒臭がりな性格なのである程度は追求したい」です。
となると、例示で上にあげたバックパックから、速写性を高める解決策を探したい、ということになります。
総じてロードバイクに運んでもらうタイプは、落下リスク、衝撃による故障リスクが高くなります。サドルバッグだと大丈夫なのかもしれませんが、速写性は最も低そうです。サドルバッグだったらバックパックの方が早いかも。
フロントバッグでも行けそうですし、フロントバッグで最も有名なモンベルの商品も持っていますが、停車時に手を伸ばして取り出しそうとすると、結構手を伸ばす必要があり、「右足をビンディングにつけたまま」みたいなモノグサな撮り方は許してくれなさそうです。
両足ビンディングから外してファスナー開けて、とかやるくらいなら、バックパックでもあまり変わらないかも、と。
で、唯一可能性を見出したのがステムバッグです。
amazonで有名どころだとこれでしょうか。
これなら、止まった時にさっ、と取り出せそうです。
但しサイズがあまり大きくないんですよね。取り付け場所からして仕方のないことですが。
- OM-D E-M1・・・130.4mm×93.5mm×63.1mm
- ステムバッグ・・・幅:110mm 奥行:80mm 高さ:200~290mm
そうすると、やはり自分で持ち運ぶスタイルに落ち着きそうです。
最も軽快で速写性に優れるのは、ストラップで直接運ぶスタイルでしょう。
最も有名なのはニンジャストラップではないでしょうか。
最近ではハクバさん含め各社から色々な製品が出ていますので、これだけでかなり「迷う」ことができる製品ジャンルです。
ある程度体に固定することができ、それでいて素早く撮影できるというシロモノです。
脇腹付近〜背中側にカメラを回して固定できるような仕組みになってます。
私自身まだ使ったことがないのですが、色々と利用者の方のブログ拝見させて頂くと、
- 脇腹付近だと、ブラブラして邪魔になるときがある
- 背中側に回すと、走っているうちに場所がズレて下がってくる
- コンデジや小型軽量ミラーレスならイケるが、大きめなカメラだと無理がある
- 汗をかくとカメラの体と密着している面がしっとりしてくる
交換レンズも一本持っていきたいし、みたいな話になるとそもそもニンジャストラップのみでの運用には無理があることと、お散歩街角スナップならさておき自転車ライドで裸でカメラを持っていくことに気持ち的な抵抗感もあり、いったん見送りに。
そこで目についたのがこちら。
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これって、まさにドンピシャなんじゃない!?と思いつつも、お値段に腰が引けて購入即断とはいかず。
■ グレゴリー ウェストバッグ テールメイトS
で、出した結論がこちら。
グレゴリーのウェストバッグです。
ウェストバッグとしては最も有名な商品ではないでしょうか。昔購入したものがあったので、まずはこいつで運用してみて「便利かも」となったら、上位互換ということで専用品のポタカメを購入してみよう、という算段です。
バッグのカテゴリーとしてはウェストバッグになるのですが、腰に巻いて乗ると赤信号でのストップ&ゴーでサドルにぶつかったりひっかかたりするので、背中でたすき掛けにしています。
にしても、amazonの商品写真。
よりによって代表カラーがこれで良いんですかね。。。
ただし、ここに直接カメラを入れるのはおすすめできません。特に交換レンズがあったりすると、バッグの中で動き回ってボディ、レンズともに傷だらけになります。
むかーし、お散歩スナップでやらかして傷つけまくったことがあります。。。
そのままカメラを放り込んでも良いのですが、カメラとレンズを裸で放り込むとがちゃがちゃぶつかって傷だらけになること請け合いですので、保護の為にカメラ用の緩衝材が必要となります。
私が使っているのは以下のエツミクッションボックスフレキシブルSです。
で、カメラをセットするとこんな感じになります。
これはOM-D E-M1 に12-40mmのレンズをつけた状態です。追加で25mm f1.4 のレンズをフード付きで放り込んでジャストサイズ。
バッグに放り込むとこんな感じ。
こちらはα7IIのバージョンですね。
クッションボックスを入れても、左右に若干スペースができるのと、厚みもきっちりというわけではないため、スマホや財布、小さな補給食(羊羹とかスナックバー)も入れることができます。
ということで、長く迷いの森を彷徨った挙句、まずはお金をかけることなく、手元にあったものの工夫から初めてみることにしてみました。
(結論)むかーしお散歩スナップでこのセットで使ったことがあるような。。。なぜ早く思い出さなかったんだよ、と。
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