■ コンデジもありだよな、と思い始めた不惑の頃

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ローディー界隈、特にブログとかで有名なのはSONYのRX100シリーズではないでしょうか。
1インチコンデジの先駆けでありつつ、シリーズ後継機が出ても現行機が廃盤になることなく継続販売された結果、初代RX100は三代目が出た頃には4万円を切り、最安値では3万円代前半の値段をつけるほどコスパが良かったことが評価されたのではないかと思います。



特にローディーは自転車のパーツやらウェアやら、放っておいてもお金のかかることばかり。
自転車と写真はとても相性の良い趣味ではありつつも、なかなかカメラに回せる予算は限られることは想像に難くありません。

そんな中、描写もよくてコンパクト、それでいて値段もそこまで高くないとなれば人気が出るのも当然ですよね。



かく言う私は、20年以上昔のチャリダー時代には、カメラにも写真にも興味はありませんでした。
卒業旅行でニュージーランドにマウンテンバイクを持参してツーリングしてきた際にも、使い捨てカメラの延長線上の2000円くらいのやっすいカメラ持って行きました。
今からすると、なんて勿体ない、とは思いますが。。。

ただその後自転車にはまった結果、社会人最初の給料でCANON New EOS Kissのズームレンズキットを買い、そこからどっぷりカメラ沼にハマっていきました。

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バックパックにカメラを放り込んでは近所を走ったり、時々ツーリングに出かけたり。
ありがちな話ですが、「自分で全てを操る」ことの楽しさに目覚め、マニュアルフォーカスカメラへと興味は移り、中野のフジヤカメラにしょっちゅう出かけてはショーケース覗き込んでいました。

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まさに鉄の塊。F-1に関しては、F-1nからNew F-1と使い込んだ思い出が。
交換レンズ含めるとあっという間に3kg近くなる重装備でしたが、とにかく写真を撮ることが楽しくて仕方ありませんでした。

子供が生まれてからは時代の流れに流され、デジタル一眼レフへと徐々に移行していきましたが、今でもモノクロフィルムを現像する道具一式と、引き伸ばし機は捨てられずに押入れの中で眠っています。

子供が大きくなって、一緒に外に出かけるようになると、さすがにフルサイズデジタル一眼レフは重装備過ぎてしんどいことに気づき、オリンパスのマイクロフォーサーズカメラにシフトしていったわけですが、コンパクトデジタルカメラにはあまり魅力を感じていませんでした。


要するに、「あんな豆粒センサーで撮った写真なんて・・・」という、ありがちな頭の硬さ故、で食わず嫌いだったわけです。
それでも夏休みに海に家族で出かけることを想定して完全防水のコンパクトデジタルカメラを買ったりはしましたが、それも「用途優先」で割り切った考えから。

それが、技術の進化とは怖いもので。
今や1インチサイズのコンパクトデジタルカメラの描写は侮れないもので。

最初は、「ブログにアップする縮小写真なら、古いコンデジでも良いか」と使っていた防水コンデジ。
その使い勝手の良さから「ブログ用途ならコンデジで不満ないじゃん」と一歩進み。
色々調べて見ると、「普段使いとか、一泊の小旅行とかだったらコンデジでも十分じゃね?」と言い訳し始め。
気がつくと「コンデジが欲しい!!」とエスカレートしていました。


■ RX100を素直に買うのは面白くないけれど

そこで、ロードバイクでのライド用途をメインと見定め、何が良いのか悶々と考え始めたわけです。
ブログを彷徨うと、RX100一択かのような風潮。

そりゃ安いもんね。
レンズもカール・ツァイスT*だしね。
軽くてコンパクトだし、文句ないよね。

わかります。
ツァイスに憧れて、とっっっっても使いにくいしすぐに故障することが分かっていてもヤシコンツァイスを使っていた時があります。
プラナー50mmやクセ玉の85mmを使って、そのボケ味にのめり込んでいた時代もありました。
レンジファインダーブームの際にコシナフォクトレンダーのカメラやレンズを使っていましたが、その後コシナツァイスが出た時に、「コシナさんありがとう!!」と感涙したものです。

深く考えずにRX100で良いんじゃね?と思う一方で、少し天邪鬼なもう一人の自分が「もうちょっと他も見てみたら」と囁いてきたわけです。
ここはひとつ、決め打ちにする
のではなく、冷静に自分が必要なものを考えてみたいと思います。
1インチコンパクトデジタルカメラの候補はざっとこんな感じ。
  • CANON PowerShot G7X Mark II
  • CANON PowerShot G9X Mark II
  • SONY DSC-RX100 (無印〜5までお値段ピンキリ)
  • Panasonic LUMIX DMC TX1
  • LUMIX DC TX2 
APS-CサイズのGRも気になりましたが、ズームレンズの方が良いよね、ということでこちらは候補外。

この辺りから購入するカメラ選ぶことにしました。

くどいようですが私はカメラが好きです。
ですので、「カメラを買う」時には、カメラのスペック比較を行います。
そんな感じで、昔は年に1台以上は買い換えていたような気がします。

ただ落ち着きましょう。
今回は「カメラ」を買うのが目的なのではなく、「ロードバイクでライドに出た先で写真を撮影するツール」を買うことを目的にしています。

そうです。

目的を明確にしないと、ガジェット好き・カメラ好きな性格が災いして、「良いカメラ」を買うことばかり考えてしまうようになるのです。
明るいレンズが搭載されていて、広いズーム域のカメラに目が行ってしまうわけです。
カール・ツァイスに目が眩んでしまうわけです。

今回はライド使用と目的を明確にしていますので、自分が望む機能・スペックを整理してみました。

  1. 軽量:
    割り切って使っている防水コンデジがオリンパスのTough TG-820というカメラで、200gちょい。このくらいの重さだと、ショルダーストラップにつけたポートの中に入れておいても体に負担にならないことを経験済み。
    他方、オリンパスのOM-D E-M1に単焦点レンズを付けると約600gくらいですが、これくらいになるとロングライドでは少し重く感じます。
    理想は200g台、300gがギリギリのラインかな、と想像。1インチコンデジだと300g前後が多い模様。
  2. コンパクトサイズ:
    こちらも、現在ショルダーストラップにつけているポーチに収まる位のサイズが理想。小さければ小さいほどベター。
  3. ズーム機能は欲しいが、それほどワイドレンジなものは不要:
    あくまでもライド時の記録用。私が最も多様するのは35mm〜50mm。風景用に24mm〜35mmです。マニュアルフォーカス一眼レフや、レンジファインダーカメラを多用していた過去があることから、専らズームレンズよりは単焦点レンズを愛用していました。
    長焦点レンズを使うのは、「子供の運動会」「劇団の舞台撮影」「桜や紅葉等の風景撮影」くらいでした。風景撮影を考えると200mmとかあると嬉しいところではありますが、今回のメイン目的ではないぞ、と自分に言い聞かせます。
  4. そこそこの描写力:
    そりゃ良い写真が撮れるに越したことはありません。高解像度ぱっきぱき、トロけるような大ボケや真円に近い玉ボケ。望み出したらキリがありませんが、ライド時の記録だったり、たまたま出会えた景色が「そこそこ」綺麗に残せれば良いはず。現代の1インチコンデジの描写であれば不満はないはず。
  5. 速写性:
    信号待ちの停車時にサッと取り出して撮影、といったシチュエーションも想定に入れたい為、速写性は重視したいです。
    具体的には、電源ONから撮影可能になるまでの時間が短いこと、ステップズームが使えること、電源OFFから再起動した際に、前回撮影時のズーム位置に復元する機能があること、よく使う露出補正、絞り値の設定が素早くできること、を重視。
    単焦点レンズを好んで使っている人間って、ファインダーを覗く前に、被写体を35mmで切り取る位置がどこなのか、50mmだったらどこまで踏み込んでおいた方が良いのかをある程度身体が覚えているんですよね。ストリートスナップとかやる人は、昔は大体皆さんそんな感じでした。
    そうなると、例えば「今日は50mm一本勝負したい気分」となった日は、50mmで被写体を切り取ることを考えて目の前の物を見始めますので、素早く50mmに設定できるようにしたいですし、ずっと50mmで行くなら、電源ONにしたらそのズーム位置まですぱっと動いて欲しくなるわけです。
    撮影は絞り優先(Av)で行うことが8〜9割ですので、絞り値の設定がすぐにできて、露出補正も簡単にできるのが好き。
    これらが、トータルで素早くできることが理想です。
  6. レンズの明るさ:
    普段レンズを買う時には最重要事項だったりします。
    ですが、所詮1インチサイズ。フルサイズのような大きなボケを狙っているわけではありません。また基本日中屋外での撮影がメインになるかと思いますので、そこまでシャッタースピードを稼ぎに行く必要もないと判断。明るいに越したことはないが、最重要ポイントではないことを再確認。
  7. お値段:
    Garmin Edgeだって欲しいし、新しいウェアだって欲しい。輪行袋も昔のマウンテンバイク用の大きめのものしかないので、もっとコンパクトな輪行袋が欲しい。
    欲しいものがまだまだ沢山あるわけで、何とか5万円以内くらいに収めたいところです。

■ あとは実物に触れて確認するだけ

ここまで頭の中が整理できていると、後はヨドバシカメラに行って思う存分に触りまくるだけです。
1時間くらいべたべた触ったところで、結論が見えてきました。

  • RX100シリーズは、価格的にはmark3までがターゲット。動画を重視しない今回のケースにおいてmark4以降はコスパ悪すぎです。
  • 本体重量はG9X MarkII が圧勝。他機種が300g前後のところ、G9X MarkII は約200g。手で持って明らかに違います。
  • Panasonic のTX1は他機種よりも少し大きく重く感じました。ここまでのズーム域は今回は期待していませんので、候補外かな。
  • 速写性に関して。起動時間はSONYよりもCANONが早め。帰宅してからスペック確認したところ、RX100 M3が1.6秒に対して、G9X MarkII が1.3秒。数字以上に体感はその差を大きく感じます。
  • 独立した露出補正ダイヤルがあるG7X MarkII がとても魅力的。ステップズームやズーム位置の記録機能もあり、この辺りはSONYよりもCANONの方が優位。

結果、SONYではなくCANONの二機種から選択することに決定。
最後までG7X MarkII の独立した露出補正ダイヤルに後ろ髪引かれましたが、軽さ、コンパクトさと、実際に使ってみるとタッチスクリーンを用いた露出補正や絞り値の設定がそれほど使い辛いわけでもないことが確認できた為、今回はG9X MarkIIを購入することにしました。

自分でも意外な結論に。

カメラデビューこそキヤノンでしたが、色々と企業姿勢やらが気になりだすと徐々にキヤノンから距離を置いていた結果、気づけば15年以上キヤノン製品を購入していませんでした。
今回も「ツァイス」一点突破でRX100かなぁ、なんて思ってましたので。

おそらく、今回のように目的限定で考えずに、「カメラ好き」な自分が選んでいたら、ほぼ100% RX100を買っていたと思います。
そういった意味でも、冷静に自分が必要としているものが何なのかを考えることって大切ですね。




(結論)購入して既にライドやら家族旅行やらで使い倒していますが、とても満足しています。その辺りのレビューは次回。(いつも前置きで長くなってしまうんですよね・・・。反省)



 


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