■ Domane SL6 (2020年モデル)の軽量化を考えてみる(20万あれば8.5kgを切る!)
先日書いたTREKのミドルグレードロードバイクについての記事で、Domane SL6は2020年モデルになって重たくなったのが残念と嘆いていたら、タイヤとチューブが激重ですよ、という有難いコメントをいただきました。
ロングライド向きのミドルクラスロードバイクについて考えてみる(TREK編) : 昔チャリダー今ローディー
最初にトレックの仕様表を見た時に、ホイールが前後セットで1780gということで、「マビックのキシリウムエリートに変更しても110gしか軽量化しないよなー」「Domane SL6の新モデルは軽量化も難しそうだなー」と思い込んでいましたので、これは青天の霹靂でした。
ほんと私のブログは、皆さんからのコメントまで読んで初めて「参考になる」記事な気がします・・・。もっと頑張れ自分。
こちらはおまけですが、今回調べたところ、Domane SL6 のフレーム自体が前モデルから重くなっているんですね。
Domane SL6 フレームセット(旧モデル) | Domane SL6 フレームセット(2020年モデル) |
1940g | 2270g |
フレームセットだけで330g重量が増加しているというのは、やり過ぎな気がしないではないですが・・・。
今回、56サイズで9.22kgというのが公式発表ですが、このフレーム重量増を何とか前回同様に抑えることができていたら、9kg切っていたんですよね。
ただ、前モデルの公式が8.65kgでしたので、その差は570g。フレームセット以外でもあと240g増えているのですが、これって何が原因なんでしょうか。
と、調べるほどに疑問は増えて行きますが、今回は2020年モデルのDomane SL6はどこまで軽量化できるのかを調べてみました。
ちなみに、コンポーネントをデュラエースにすればいきなり300g軽くなるよ、というツッコミは無しでお願いします。身も蓋もありませんので。
では、今回見直すパーツを列挙してみます。
パーツ名称 | 重量 | |
ホイール(前) | Bontrager Paradigm Comp 25, Tubeless Ready | 825g |
ホイール(後) | Bontrager Paradigm Comp 25, Tubeless Ready | 955g |
タイヤ | Bontrager R2 Hard-Case Lite, aramid bead, 60 tpi, 700x32c | 728g(前後セット) |
チューブ | Bontrager Standard Schrader or Presta(ブチルゴム) | 260g(前後セット) |
リアディレイラー | RD-R8000-GS | 210g |
カセットスプロケット | CS-HG800 11-34T | 335g |
ハンドルバー | Bontrager Elite IsoZone VR-SF Road Handlebar | 315g |
ステム | Bontrager Pro Blendr Stem | 130g |
サドル | Bontrager Avada | 307g |
4065g |
合計4065gです。
これを、完全に個人的な好みで恐縮ですが以下のようなパーツに交換してみたいと思います。
- ホイールは現在も愛用しているキシリウムエリートのディスクブレーキモデルを採用
- タイヤはもちろん純正のイクシオンプロUST。Domaneにもともとついているタイヤが32cということで太めのサイズになりますので、少し重量は重くなってしまいますがイクシオンプロUSTも現在愛用している25cではなく28cを採用。ホイール、タイヤ全て合わせて458gの軽量化
- カセットスプロケットは11-34Tを採用しているが、フロントもコンパクトクランク(50/34T)になりますので、ここは思い切って11-30Tに変更。そうするとディレイラーもGS(ロングゲージ)からSS(ショートゲージ)に変更が必要。実はこれだけで76g軽量化
- ハンドルバー、ステムは上位モデルのDomane SLR6で採用されているカーボンモデルに変更。合わせて81g軽量化
- サドルは現在愛用しているのがfizikのアンタレスR7。これはすでに廃盤になっているので金属レールを採用したR3を採用。何となくカーボンレールだと扱いが慎重になりそうなので、お安い金属レールで我慢
パーツ名称 | 重量 | |
ホイール(前) | マビックキシリウムエリートUSTディスク | 770g |
ホイール(後) | マビックキシリウムエリートUSTディスク | 900g |
タイヤ | イクシオンプロUST 28c | 640g(前後セット) |
シーラント | マビック純正シーラント | 60g(前後セット) |
リアディレイラー | RD-R8000-SS | 200g |
カセットスプロケット | CS-HG800 11-30T | 269g |
ハンドルバー | Bontrager Pro IsoCore VR-CF Road Handlebar | 249g |
ステム | Bontrager XXX Blendr Stem | 115g |
サドル | Fizik ANTARES R3 | 200g |
3343g |
はい。
これで722gの軽量化を達成、載せ替え後のDomane SL6の車体重量は8.498kgになります!!
すごいですねー。
8.5kgを切りました。
(追記 本重量はペダルなしでの重量となりますので悪しからず)
実際には私の身長にに適合するサイズは50〜52かと思いますので、更にもうちょい軽くなると思いますが。
ちなみに、上記に載せ替えた場合の価格ですが、定価・税抜きベースで22万3千円也。
40万円のバイクが60万円になってしまうわけです。
怖いですねー・・・汗
ただ、この金額には工賃含んでないんですよね。
ハンドルバーとステムの交換なんかは、納車時点で同時にお願いすれば工賃はオマケしてくれそうな気がしないではないですが。
そこで、工賃がかからないような以下割り切りプランもあったりします。
- より軽量化させる為に、タイヤは25cで我慢(60g軽量化)
- スプロケットもより軽量化させる為に11-28Tを採用(18g軽量化)
- ハンドルバーとステムはデフォルトのままで交換しない(81g増加)
こちらのコースだと税抜き定価で14万9千円、重量は3gしか増えませんのでギリギリ8.5kgになります。
しかも全てネットで揃えてしまえば税込でも13万円程度で揃えることができるんですね。
ま、更にいってしまえば、ホイール以外は今のバイクから載せ替えることもできます。
サドルも今のR7をそのまま使えば28g増で済み、オンラインでホイール購入することを考えれば9万円程度で約8.5kgまで持っていくことができますね。
あれ?
重量に辟易してDomane SL6はないわー、と思っていましたが、ディスクブレーキ化して8.5kgだったらそこまで重たくないかも?
なんて、つらつら考えるのは楽しいですねー。
これで先立つお金さえあれば、もっと楽しいのですが。
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コメント
コメント一覧 (10)
だとしたらハンドル幅38cmだと表示されている42cmなどより大分軽く180g位ですよ。
その他、カーボンハンドルで振動吸収する分、バーテープを薄くすれば20g位減量、大きなサイズに合わせたやたら長いケーブル類を適正サイズにカットすれば100g位減量出来ます。
これまた具体的な数値、ありがとうございます!!
今回改めて試算してみて、数十gの軽量化にここまでお金かかるんかーい、と理解できまして。
バーテープで20gとか、真っ先にやりたいですね・笑
肩幅(ハンドル幅)は今まで考えたことなかったですね。吊るしの洋服を着ると、肩幅がきついorゆるい、といったことがなかったので今まで疑ったことすらありませんでした。今度ハンドル幅についても調べてみたいですね。
あとケーブル類もすごいもんですね・・・。
ほんと、1つ1つ積み上げるとそれなりの数字になるというのが驚きの世界です。
例えばSLR6ならサイズ56で8.74kg、サイズ50なら8.5kgぐらいまで下がるんじゃないでしょうか。それでいてカーボン素材とホイールのグレードは上がります。
私がSLR6 Discを注文した時、Project OneでフレームをOCLV700にアップしようとしたのですが、サイズ54以上が対象と言われ諦めました。新型は最初から700ですからその点は羨ましい。
あとリアディレイラーやスプロケ、クランク長、チェーンリングなどは発注時に好みのサイズが選択できるはずですから追加コストはかかりません(少なくともトレックストアではそうでした)
この金額なら、ワンランク上行けるな、としみじみ思いました。
トレックストアだと最初は工賃無しなんですね。
最初に買ったのがジャイアントストアでしたが、その際にも「初期組み上げと同時なら工賃サービスしますよ」と言って頂いたので、同じようなショップが多いんですかね。ただパーツ代はかかったような気がしますので、その辺りは購入金額やグレード次第でしょうか。有難い限りです。
したがって、シマノ アルテグラ PD-R8000 SPD-SL だと
248g の増加になります。(正確にはメーカーサイトで確認してください。また、計算済であれば無視してください。)
ご指摘ありがとうございます!
前回の記事からの流れでペダル抜きで比べていたのですが、どこにも記述がないから紛らわしいですよね・・・。
私が基準にしている現在の愛車ピナレロGAN Sがデフォルトの鉄下駄前提でペダルなし実測が約8kg、キシリウムエリートUSTに変えるとペダルなしで7.4kg程度でしたので、Domane SL6もペダルなし重量で考えていました。
今乗っているキャリパーモデルから、ロングライド向け、ディスクブレーキ化で約1kg増加までは何とか見えてきたなー、でもやっぱりまだ重いんだよなー、という悩ましいお話でした。
正直ロングライドでは車体の500gところか1kgの差はほとんど感じないでしょう。携帯する荷物もプラスチックのツールボトルなら50gですがサドルバッグLだと250g程度で入れ物だけで200g変わります。多めに工具やパンク修理具、補給食に大きな保冷ボトル2本持った日には3kg近い増量となるわけです。ロングライド見据えての軽量化ならまず車体に費用を掛けるより所持品を厳選し、無駄なものを持たないほうが遥かに軽く出来ます。
そうなんですよね。
今回のDomaneだと、ダウンチューブにツール類を全て格納できると、サドルバッグが不要になるんですよね。
そうするとトータルでは軽くなるわけで。
ほんと評価に悩みます。
私、旅行でも荷物多くなりがちな心配性でして、ライドでも結局使わなかったウィンドブレーカー持って行ったり。
ほんと無駄な荷物を峻別する割り切り力を鍛えるべきかもしれません。。。
ですよね!!
私もisoスピード、domane SL6 がとっても気になるのですが、重量だけが気に食わないんです。
別に7kgを割りたいなんて思いませんが、何とか8kgを切ってくれるくらいになるとありがたいのですが、お金かかりますよね・・・。
今年新しい登場した軽量モデルのEmonda SLでもギリギリ8kgを切れるかどうかですから、ディスクブレーキモデルはハードル高いです。