■ マスクをしてもパフォーマンスは低下しない模様

みなさん、ロードバイクに乗る時、マスクをしていますか?

ここ最近は涼しくなってきたこともあり、防寒の観点からも(buffのようなスポーツマスクも含めて)何らかのスポーツマスクをしているローディーの割合は増えてきたように思いますが、それでも着用率は半分くらいかな?というのが個人的な感想です。

で。
マスク着用していると、走っている時は若干息苦しいですよね?
マスクしながら走っているとパフォーマンスが落ちて困るわー、という意見をお持ちの方も多いとは思いますが、今回真逆の研究結果が出たそうです。

まだまだ初期の研究段階で、研究サンプルも限定的ではありますが、マスクを着用しても自転車におけるパフォーマンスに関してはネガティブな影響は一切ないとのこと。

ほんと?












1. 調査における条件について

今回調査研究が行われたのはカナダのサスカチュワン大学。
調査対象、条件はざっくりこんな感じだったそうです。

  • 普段あまり運動をしない人(運動は週に150分程度まで)からエリートサイクリストまで
  • 調査サンプルは男女7名ずつ、合計14名。若くて健康
  • 着用したマスクは、「三層の布製マスク」「サージカルマスク」。比較対象としてマスク非着用の状態でも計測
  • パフォーマンスの計測は室内エアロバイクで実施。運動時間は最大で12分間
  • 短時間のウォームアップ後、徐々に強度をあげた運動テストを実施
  • パフォーマンス計測に関しては、心拍数、血中酸素飽和濃度、速度を使用
  • マスクの三類系(なし、三層、サージカル)に関しては、それぞれ異なる日にテストを実施
  • テスト前には24時間にわたって、同様の食事、睡眠、運動ルーチン維持を徹底

まだ初期研究段階ということではありますが、この自転でもそこそこツッコミたいポイントはありますよね・・・。 




2. 調査結果

ひとまず突っ込む前に結果です。
こちらは至ってシンプル。

  • サージカルマスク、三層マスクを着用した場合と、マスクを着用しなかった場合を比較してたところ、パフォーマンスに差は出なかった
  • 血中酸素レベルについて差はなし。マスク着用有無が呼吸に影響を及ぼすことはなかった
  • 徐々に負荷を上げていった場合に、テスト終了直前に到達したピークパワーにも差はなし

わずか12分間の運動であれば、終了直前のピークパワーに差が出なかったというのは「そりゃそうじゃない?」と思うのですが、個人的に気になったのは血中酸素濃度に違いがでなかった点です。


普段から運動している人であれば、12分間程度であればそこまで違いは出ないのかな?と思わないではないですが、普段運動をしていない人であれば少しは差が出ても良さそうなものですが。


で。
この研究結果は「マスク着用有無でパフォーマンスに差は出ないが、飛沫の広がりに関しては明らかに高い抑制効果が確認できた。やはりマスクを着用すべき」というものでした。 




3. とはいえ、まだまだ結論付けるには早いかも?

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今回特に留意すべきポイントは、「室内バイクで12分間」という点かなー、と思います。

記事冒頭でも「各国でジムや屋内トレーニング施設ではマスクの着用が義務付けられている」という環境面での背景説明がありましたが、「屋内で短時間の運動をする場合」には、マスク着用は「害もなくコロナ感染リスク低減に効果的」という話なのかな、と思います。

今回の記事においても、センチュリーライドのような長距離、長時間のライドにおいて同様の結論を導き出せるものなのかは、はっきり「不明だよね」とコメントされていますが、私も同意見ですね。

昔から、マラソン選手やボクサー選手は心肺機能・スタミナ上昇を目的に敢えてマスクを着用してジョギングしたりしますよね。
あれは息苦しい(摂取酸素が低下する)状況を作り出す為に実施しているものだと思いますが、これは否定できないかな、と。

シューズブランドのアルトラを展開するストライド社が実施した研究結果があります。





こちらの研究結果の方が個人的には腹落ちしました。




マスク着用時は非着用時と比較して、1分換気量および酸素摂取量はいずれも減少しました。それぞれの減少率については、1分換気量は平均24%、酸素摂取量は平均13%と、1分換気量の方がより大きな変化が見られました。このことから、酸素摂取量はマスク着用の有無により大きな変化はないものの、1分換気量は着用時に減少していることから、マスク着用時は、呼吸の回数を増加させることで、酸素の摂取を補っているものと考えられます。


興味深いのは「酸素摂取量はマスク着用有無を問わず大きな変化は見えない」という点ですね。
この辺りは、サスカチュワン大学の研究結果とも一致します。

他方、ストライド社の研究結果はもう一歩踏み込んでいまして、「呼吸の回数は増えている」ということです。

その結果、ストライド社は「運動負荷が大きくならない(80% VO2MAXまで)」場合にはマスク着用を推奨するが、「運動負荷が大きい場合(90-100% VO2MAX)」にはマスクの非着用を推奨する、という結論になっています。

ちなみに、ストライド社の調査も徐々に運動負荷を上げていって、9分間のトレッドミルで呼吸を計測する、というものでした。
やはり計測時間は短いですね。


まだまだ今後の研究が待たれるところではありますが、今のところはこんな感じですかね?


  • 短時間の室内トレーニングではマスク着用を推奨。そこまでパフォーマンス変わらんよ
  • 短時間であっても、運動負荷が高い場合(100% VO2MAX)には、マスク着用はパフォーマンスは変わらなかったとしても、呼吸はしんどいかも
  • 長時間のライドに関してはまだまだ不明。ただ、運動強度が低いようであれば、マスク着用が推奨かな


マスクを着用すると、呼吸回数は増えるけどパフォーマンスに影響はないで、ということですが、長時間だと呼吸回数が増えるのはしんどそうですね。



私の個人的な結論ですか?



パールイズミのマスクつければ全て解決ですよ・笑
息苦しくないですから。
(って、パールイズミの回し者で終わってどうする、という・・・)





今後も、もっと色々な研究が進むことを期待しています。


 




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