息子くんのクロスバイスですが、購入から早3年が経過しました。





実は息子くんの身長的にはそろそろフレームが小さくなってきているのですが、本人的にはまだまだ乗れるし違和感もないとのことなのでもう少し頑張ってもらうか、という話になりました。

春からは自転車通学することになり、おそらく今までの数倍のペースで走行距離が伸びることになりますので、すっかり受験モードでサボっていた各種メンテナンスをやろうか、ということで息子くんと一緒にあれこれとパーツ交換を行うことに。





■ 春からの通学に備えて、子供用クロスバイクのタイヤ、チェーン、ブレーキシューを交換



1. 3年経過により劣化が進んだパーツ

3年が経過したわけですが、息子くんのクロスバイクは基本的に駅前の塾への往復で使用するのがほとんど。
私とご近所ポタリングに出かけることもありましたが、ここ1年以上は受験勉強でそれどころではなくなった為、3年での走行距離はせいぜい1500km〜2000kmといったところでしょうか。

「大事に使うんだよ」という親の言いつけを忠実に守り、雨の日にはならないようにするなど、かなり大切に乗ってくれていたようで、思っていたよりもパーツ類の劣化は進んでいませんでした。

  • タイヤはさすがに交換が必要
  • ブレーキシューも硬化が進んでいるようで要交換
  • チェーンはさびさび・汗 要交換
  • ブレーキワイヤー、シフトワイヤーは伸びは出ているものの、劣化はそれほどなさそう

ワイヤー類も購入しましたが、こちらはまた時間のある週末にでも交換することにして、まずは緊急性の高いパーツ類から交換することにしました。 




2. まずはフレームを磨き上げ

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息子くんにクリーナーを渡して、フレーム全体を綺麗にしてもらいます。

使い勝手の良いフォーミングマルチクリーナーを片手に。





ワイプオールでぴかぴかに磨き上げてもらいます。





その間に、私はチェーンを外して、新品のチェーンと並べてリンク数を揃えてカットしておきます。 



3. ホイールのリムを清掃

続いて、リムの清掃。
写真を撮り忘れてしまいましたが、少なくともここ2年は清掃していませんでしたので、リムは真っ黒になっていました・汗

今回は一通り息子くんに自分で掃除をさせてみましたので、今後は定期的に自分でメンテナンスしてもらうようにしたいと思います。





ホーザンのラバー砥石でリムもぴかぴかに。




4. ブレーキシューを交換

息子くんがリム清掃をしている間に、私の方はブレーキシューを交換してしまいます。

今回購入したのがシマノのM70T4。


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クロスバイクに付属していたブレーキシューはシマノの S65T なのですが、Amazon だと在庫がないようで。
どうせなら、ウェットにも強いと評判の M70T4 にアップグレードすることにしました。


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並べてみると、結構シューの大きさが違います。


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さすがに3年経つとそれなりにひび割れが出ていました。
硬化はそこまでひどくはなさそうでしたが、ブレーキは命に関わるパーツですから、あまりケチケチせずに頻繁に交換してしまっても良いかもですね。






5. チェーンを交換

慎重な性格の息子くん。
雨の中は自転車に乗らないようにしてくれていましたが、雨上がりに乗ることはあるわけで。


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すっかりサビてしまいました・・・。

この辺りのメンテナンスも、すっかりサボり気味だったので必然の結果なわけですが。
今回はチェーン交換も息子くんと一緒に行い、その後の注油も実践して見せてみましたので、今後は定期的にオイルを挿すように、しっかり指示しておきました。

息子くんも、さびさびのチェーンと、新品&注油済みのチェーンの滑りの差を実感できたようで、今後は自分でメンテナンスするぞ!と意気込んでいました。






6. タイヤを交換

さて、今回のハイライト。
タイヤ交換です。

現在のタイヤがこちら。


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私がピナレロ GAN S 購入時に標準付属していた、ピナレロ名入りのヴィットリア ザフィーロプロ。


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3年とはいえ走行距離はそこまでではないですし、息子くんは軽量ですので、ある程度はトレッドは残っていました。


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但し、3年間という時の経過により、タイヤサイドにはひび割れが出ていましたので、十分交換時期ですね。

さて、どんなタイヤにしようかな?と息子くんへインタビューを実施。

  • 今履いているタイヤ(ザフィーロプロ 25c)で特に不満はない。タイヤが細くて不安、ということもないし、段差で振動が大きいのでもう少し太いタイヤにしたい、といった希望もない
  • 春からは通学で利用する予定。通学路には斜度のきつい坂もあることから、あまり重量級のタイヤにはしたくない
  • とはいえ、パンクも避けたいので、一定の対パンク性は欲しい

なるほど。
そうなると、順当にザフィーロプロ継続で良いかな?と判断。
コンパウンドもグラフェン2.0 にアップデートされていますし、今よりはアップグレードを実感できそうですし。

但し、新ETRTO規格に準拠したことにより、従来同様の25cを選択してしまうと、タイヤ実測は細くなってしまいそうです。

以下、ヴィットリアの公式サイトからの引用です。




2020年、ETRTO(European Tire and Rim Technical Organization )は、リム幅とタイヤ幅の基準を現在の実情に合わせるべく、規格の改定を行いました。
現在主流の700x25c幅のタイヤを例にとると、従来のETRTO規格ではリム内幅15mmをもとに設計され、リム内幅が15mmの時に25mm幅となる様にタイヤが設計されていました。一方、新しいETRTO規格では同じ25mm幅のタイヤを設計する際、内幅19mmのリムを基準として設計されます。
よって、内幅が19mmより細いリムに装着した場合、タイヤの表示サイズより細くなることが想定されます。
一般的にリム幅が2mm変わるとタイヤ幅は 1mm変化すると言われて おり、新ETRTO規格に準拠した25Cタイヤの場合、例えば内幅17mmのリムに装着 すると、その実測幅は約24mm程度となります。同様に15mmリムに装着した場合は23mm程度となります。


まさに息子くんのホイールはリムの内幅は 15c。
新しくなったザフィーロプロは 19cを基準に作られていますので、おそらくタイヤ幅は 2mmは細くなってしまうと思われます。

ということで、今回は 28cを購入することに。


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タイヤ取り付け前夜に箱から取り出して放置、できるだけ曲癖を取っておきます。


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私がリアホイール、息子くんにフロントホイールを担当させ、一緒に順を追いながらタイヤの取り外し、取り付けにチャレンジしてみました。


  • 作業前にメンテナンスマニュアルに目を通してもらい、タイヤ交換の流れを理解してから作業開始
  • まず最初にタイヤを外すところで苦戦。タイヤレバーを1本差し込み、もう1本のタイヤレバーを滑らせてビードを外すのですが、この辺りの仕組みが今ひとつピンと来ていなかった模様。実際に目の前で実演してみて「あーなるほど」となり、ようやく取り外しに成功
  • 続いてタイヤの装着。片側のビードをリムに嵌めるところで苦戦。苦戦はしたのですが、むしろ私よりも一呼吸早く取り付けに成功。もうすっかり握力も出てきて、自分でできるようになってきたんだね・・・。ちょっと感動
  • 片側のビードを嵌めたら、チューブを装着。ここで再び苦戦。チューブがよじれないようにわずかに空気を入れた状態で装着するようにしたのですが、チューブの弾力に苦戦してうまく押し込めることができない模様。チューブがぺたんこになる寸前まで空気を抜いたうえで、目の前で実演してみせることで何とか押し込むことに成功
  • 残ったビードをリムに落とし込んでいくところは比較的順調に進捗。最後の最後、あと一歩のところが固いわけですが、苦戦しながらも何とか手で組み付けることに成功!
  • ビードとリムの間にチューブが挟まっていないか、慎重に確認するように指示。「ここで見落としがあると、空気入れた時にパンクして、また1からやり直しだからね!」と脅しつけると、そりゃもう真剣な表情で確認していました・笑
  • 最後に空気を7BARまで入れて完了


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リムも綺麗になり、タイヤもぴかぴか。
気持ち良いですねー!


ちなみにタイヤの幅を測ったところ、26mmとなっていましたので、ヴィットリア公式の「19cから15cになると2mm細くなる」という公式見解通りの結果となりました。


最後、チェーンのクイックリンクを嵌める為に、近所を一周乗せてもらいましたが、ザフィーロプロ、なかなか良いですね!?
想像以上の走りやすさでした。

(蛇足ですが、軽量な息子くん、「立ち漕ぎしてペダルに力入れるんだよ!」と指示したのですが、クイックリンクはきっちりハマってくれませんでした・汗 私が乗って立ち漕ぎしたら「かちっ」とハマりましたが)


ブレーキシュー交換に合わせて、ケーブルの弛みも取ったりしたこともあり、ブレーキの効きもよくなり、チェーンの新調とタイヤ交換で走りもかなーり軽くなりました。


最後にオマケで、サドルの前後位置と高さ調整を実施。
クロスバイクであることを考えれば、まだまだポジション的には問題なく乗れそうでした。

ただ、あと1〜2年経って更に身長が伸びたら、そろそろサイズアップさせないとですね。
次はクロスバイクのままアップデートするのか、ロードバイクに変更するのか、一緒に悩んでみようと思います。


 



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