ようやくスギ花粉の飛散がピークを越え、現在ではヒノキにシフトしてきています。
今年は例年に比べて飛散開始時期が早まっただけでなく、飛散量も非常に多く、花粉症の人は難儀したのではないでしょうか。

私も数年前までは重度の花粉症に悩まされていました。

特にロードバイクにおいて花粉は大敵。
折角楽しく走れる暖かい季節なのに、花粉のせいで走れないというのは本当に癪で仕方ありませんでした。

最初の頃は物理的な花粉症対策でしのいでいました。
花粉対策で有名なナルーマスクですね。





ただ、これはあくまでも対処療法。
花粉が辛いことに変わりはありません。

そこで根本解決を目指して舌下免疫療法に着手したのが4年前の2019年でした。





そして今年。
舌下免疫療法の治療も完了して迎えた初めての春。
例年と比べても飛散量が非常に多かったわけですが、舌下免疫療法の効果があったのか、振り返ってみたいと思います。

 





■ 舌下免疫療法で花粉の悩みにさようなら!



1. 治療開始後翌年の春

舌下免疫療法は花粉の飛散が止んだ頃から始める必要があります。

ライド前に花粉症の薬を服用し、ナルーマスクを着用した上でライドに出かけた場合の症状はこんな感じでした。

  • 花粉が「とても多く」飛散している日であっても、Naroo Maskのみでライドが可能。目の痒みはほとんど発生せず。
  • 2時間ほど経過すると、鼻の奥(服鼻腔内)が少しずつ「じんじん」し出す。但し、鼻水は出てこない。3時間くらいすると「じんじん」する痛みがかなり気になってくる為、ストレスフリーで走ろうとするのであれば、Naroo Mask 単体で3時間まで、といったところ。

舌下免疫療法開始前までは、ナルーマスクの中にガーゼを入れ、薬を服用して走っても2時間程度までが限度でしたが、何とか3時間くらいまではライドができるようになりました。
 





2. 治療2年目の春

治療開始後2年目はこんな感じでした。


  • 花粉が「とても多く」飛散している日であっても、Naroo Maskのみでライドが可能。目の痒みはほとんど発生せず。
  •  Naroo Mask をしていれば、ライドで4時間走っても鼻の奥が「じんじん」することもなかった。とはいえ、鼻水は若干出てくる為、2時間経過した後は、30分〜1時間に一度は鼻をかむ必要があった。疫療法は花粉の飛散が止んだ頃から始める必要あり

ライド時間が4時間まで伸びるように。
とはいえ、まだ鼻水がストップするには至らず。


 



3. 治療3年目の春

そして治療開始後3年目。
この年は花粉の飛散量がそれほど多くなかったので、舌下免疫療法の効果なのか、単に花粉が少ないだけなのか、判断に悩むところではありますが、症状はこんな感じでした。

  • 花粉の飛散量が「多い」レベルまでであれば、NAROO MASK F5s を着用すれば薬の服用なしで3時間まではライド可能に。帰宅後は少し鼻水が出るが、しばらくすると収まる
  • 花粉が「非常に多い」日は、さすがに薬なしだと2時間も走ると鼻水が出る為、薬の服用は必要。但し薬は市販薬レベルの弱いもので対処可能になった
  • 逆に、薬を服用さえしておけば、NAROO MASK F5s を着用すれば4時間程度のライドは特に問題なくこなせるように。途中休憩時に一度鼻を噛むくらい

花粉飛散量が多くない日には、薬の服用なしでも走れるまでになりました。
薬も市販薬で済むまでになり、明らかに花粉症の症状が楽になった実感がありました。



 



4. 治療完了後の春

そして舌下免疫療法の治療が完了した今年。
今年は例年になく飛散量が多い1年になりました。

結論から言うと、飛散量が多かったにも関わらず、スギ花粉に関しては「かなり」改善されました。
ほんと、生活が楽になりました。 



(1) 日常生活において
  • 例年、花粉が飛散し始める頃(大体2月下旬頃)になると、喉の奥がイガイガして、軽い喉風邪のような症状が出ていました。およそ1週間ほどその症状が続き、その後その症状が収まるとともに、花粉の症状(目のかゆみや鼻水)が始まる、というのが通常の流れだったのですが、今年に関してはその初期症状がそもそもありませんでした
  • 花粉の飛散量が「少ない」「やや多い」時期であれば、そもそも薬の服用が不要になった
  • 花粉の飛散量が「多い」「非常に多い」時期でも、近所に買い物に出るくらいの外出であれば、マスクを着用しておけば薬の服用は不要に。丸一日外出するような時には、薬を服用した方が楽ではあるが、最悪薬なしでも何とかなるレベルに
  • 花粉の飛散量がピークを迎え「非常に多い」季節になると、市販薬(アレグラ等)を服用してはいましたが、終日テレワークで外出しない日などは、薬の服用もなしで大丈夫でした。一度「非常に多い」日に薬の服用を忘れて出社したことがあったのですが、目のかゆみが若干ある程度で、マスクをしていれば何とか我慢できるほどでした

とくかく、鼻水がぴたっ、とストップしましたね。
おそらく、マスクなしで外を歩き続けたら症状が出るのではないかと思いますが、マスクをしていれば鼻水が出ることはなくなりました。
他方、今年は飛散量が多いこともあり、薬を飲まないで外出すると、目の痒みが症状として出た為、薬は服用するようにしていました。

この「鼻水が出なくなった」というのは、本当に有り難いです。



(2) ロードバイクにおいて
結論として、ライド前に市販薬を服用し、ナルーマスクをつけてさえいれば、花粉の飛散が非常に多い日であっても、問題なくライドに出かけられるようになりました。
途中、鼻水に悩まされることはなくなりましたね。

ただ、日常生活同様、花粉の飛散が多い日は若干目の痒みが出ましたので、薬の服用は必要そうです。




5. 舌下免疫療法の治療費

舌下免疫療法にかかったトータルの治療費ですが、全ての記録を残していないので少し誤差はあると思いますが、おおよそこの程度でした。

  • 初回はアレルギー反応を確認する為に血液採取をする為、5000円程度
  • 以降、40日分の薬と診療費で 毎回2,340円

治療期間は3年でしたので、総額約7万円程度になったかと思います。

3年間、毎日朝起きてすぐ、シダキュアというラムネのようなタブレットを口に含む手間と、約7万円の出費。

花粉症に悩む方であれば、「それでも今より楽になるなら構わない!」という人は多いのではないでしょうか?

7万円は決してお安い金額ではありませんが、花粉症に悩んでいたあの数十年の日々を思えば、「全然高くない」と思っています。 



6. サマリ


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舌下免疫療法はおすすめできますか?と問われた場合、自信をもって「おすすめ」と太鼓判を押せますね。
人によって治療期間が違ったり(3年〜5年)、症状の残り具合が違うようではありますが、私の場合には「ほぼ完璧に収まったのでは?」と思うくらい、劇的に改善しました。

花粉の飛散が少ない年であれば、薬の服用とナルーマスクで、ほぼストレスフリーで走れるようになったのでは?と思います。

春に気持ちよく走りたいローディーの方には、舌下免疫療法はとてもおすすめできる治療法です。


 





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