■ 前を行くロードバイクを抜く人の心理

ロングライドに出かける時には、スピード重視よりは気持ちよく完走することを第一に考えています。
それでも、ロングライドに出かけることのできない週末、尾根幹往復約50kmほどを走る日には、頑張ってスピードを出して走るようにしています。

とはいえ、strava で他人の記録と争うというよりは、過去の自分の平均速度やケイデンス、走行時間なんかと比較しながら今日は頑張った、今日はイマイチだった、と振り返るくらいです。



頑張ってスピードを出すといっても、初級ローディーに毛が生えた程度ですので、尾根幹で他のローディーを抜くことなんて滅多にありません。
たまーに、小径車だったりクロスバイクでポタリング感覚で走って入る人を抜く位ですので、他の人を抜くことに慣れてはいません。

逆に、抜かれることには慣れていますので、「あー、上りで私のスピードが落ちたところで抜いていくんだ」とか、「下り始めのタイミングで一気に加速して抜いて行くんだ」とか、どういうタイミングで抜くとスムーズなのか、といったことは先輩ローディーの皆様方に教えてもらっています。

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で、ある週末、尾根幹を走った時のこと。

尾根幹最大の坂、バーミヤン横の坂を登っている時のこと。
珍しく前を行くローディーに追いついてしまいました。

ただ、前を行くローディーを後ろから確認すると、

  • リムハイト高めなカーボンホイール
  • ハンドルはトライアスロンでよく見かけるブルホーンハンドル
というツワモノ装備。
おそらく登り坂は無理せず足を温存して、この先の下り以降で一気に走り抜けるんだろうな、ここで勘違いして抜いてしまうと、その後あっという間に抜き返されるケースだから、後ろについているのが無難、と判断しました。

なのですが、下りになってもフラットになっても、一向に加速する雰囲気がありません。
フラットでも巡航25km出るか出ないか。

次の坂かな?
次のフラットかな


なんてドキドキしながら、気づけば10分近くお尻にくっついてました。

あれ

このままお尻についていると、逆に感じ悪くない

おそらくここまで長距離走ってくるなり、朝一でスイムで3km泳いだ後だったりの事情があって、今は無理せずに走っている人なんだろう、と判断して緩めの上り坂で抜くことにしました。

その後追走されることもなかったので、きっと上記のような事情があったんだろうな、と。

なんとも、速くない、普段抜き慣れていないローディーからすると色々考えるわけで、なんとも面倒臭いもんです。。。


■ 抜いて行くローディーのタイプは色々あれど

往路では最大の上り坂となるバーミヤン坂ですが、復路は一転下りになりますので、一番スピードが出て気持ち良い場所ですよね。
下り切った最後の信号で、とあるローディーに抜かれたのですが、そのローディーがまた独特でした。

私は下りはペダルを回さずに楽をしていたのですが、私を抜いていったローディーはくるくるペダルを回して加速して一気に抜いていきました。

とはいえ坂を下り切ったところで抜かれたので、こちらもそこからはペダルを回し始めます。
そうなると必然的に、抜かれたローディーとの間が開くことはなく、10mくらいの距離を空けて追走する形に。

こちらとしては別に追いかけるつもりもなく、マイペースで走っていたのですが、私を抜いたローディーは、その先のフラットで水分補給。
その時目の端に私の姿が映ったんでしょうね。

「やべ。抜いたと思ったらまた追いかけてきた。ここで抜き返されると格好悪いや」

とばかりに、再び加速。
加速してはちらりとこちらを振り返り。
その先には再び上り坂が来るのですが、そこでもちらりと振り返り。
期待通りの距離が開いていなかったのでしょうか。

ダンシングで一気に加速!
ダンシングしている最中に、器用にもこちらを振り返って一瞥。
坂を登り切って、またこちらを振り返って距離が離れていることを確認。

その後もちらちらこちらを振り返っていました。

私の脚力だと、自然と距離が離れていきますので、そこまで気にする必要もないですよー、と声をかけてあげたいくらい・笑

脚力もスタミナも私よりも全然上のローディーでしたが、性格が私に似ているような気がしてやけに微笑ましくなってしまいました。



脚力自慢のチーマーの皆さんだと、一気に抜かれてぐんぐん小さくなっていく背中を見るだけですが、一般ローディー(?)の間では、色々な心情が垣間みえて面白いな、と思った一日でした。



 


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