ロングライド向きロードバイクを調べてみる(ビアンキ編)

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ロングライド向きのロードバイクを調べてみる(ビアンキ編)

今まで気になっていつつも、見て見ぬ振りをしてきたメーカーがあります。

そう、ビアンキです。

その理由は、過去にマウンテンバイクに乗っていた時に、友人が乗っていたのがビアンキだったから、という単純なもの。
丸かぶりは嫌だよね、という。

もう20年以上も昔の話で、しかもその友人も最近はめっきり自転車には乗っていないようで、今となっては気にするような話でもないのですが、何となく「他に沢山メーカーがあるわけで、いきなり同じメーカーのロードバイク買うのもなー」ということで避けてきました。

ですが、現在乗っているバイクがピナレロということでお察しですが、イタリアのデザインって好きなんですよね。
ビアンキが嫌いなはずもなく。

いやむしろどストライクなわけで。

次期ロードバイク購入への道がなんとなく見えてきた今日この頃。

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今まで敢えて目を背けていたビアンキもきちんと調べてみることにしました。
ディスクブレーキモデル、かつカーボンフレームのモデルを中心に調べてみることにします。

1. SPECIALISSIMA

 

specialissima

兎に角軽量命のクライミング用バイクであるスペシャリッシマ。
ビアンキ謹製のカウンターヴェイルを採用している為、固いだけでなく乗り味も良い模様。2015年に登場したモデルでビアンキの130周年を記念するスペシャルなモデルということでこのネーミングになってるみたいですね。

フレームは最軽量で780g。めちゃめちゃ軽いですね。
一番お手頃なアルテグラグレードでも78万円なり。可愛くないです。
ちなみにスペシャリッシマは軽量命ということで、ディスクブレーキモデルはありません。

2. OLTRE XR4 DISC

XR4

ビアンキのレースバイクといったらオルトレ。
エアロなレーシングバイクとして2010年に登場してから4代目にあたるのがオルトレXR4。
こちらもカウンターヴェイルを採用していて、乗り味も良いそうです。
最新のディスクブレーキモデルではケーブル類はフル内装化されています。上記写真を見ても分かるように、ハンドル周りがめっちゃすっきりしています。めっちゃエアロ。

フレーム重量は990g(サイズ55)。そう考えるとスペシャリッシマが如何に軽量か、という話ですよね。最も安いコンポでもアルテグラDi2でお値段108万円也。いやー、手が出ません。

3. OLTRE XR3 DISC

OLTRE XR3

2018年にオルトレXR4の弟分として登場したミドルグレードモデルのオルトレXR3。わずか一年後の2019年にはディスクブレーキモデルも追加されました。

フレーム重量は1150g(サイズ55)。リムブレーキモデルから50g増でディスクブレーキモデルを開発したそうで、素晴らしいですね。

ちなみにフォークの重量は450gだそうで、合わせて1600g。
オルトレXR4 がフレーム990g、フォーク420gで合わせて1410gということで、プラス190g。
190gと聞くと「おおー、結構違うなー」と思いつつも、私が普段使っているオルトリーブのサドルバッグが約300gなわけで。
あまりカリカリし過ぎないのが精神衛生上は良さそうです。

ラインナップとしては105とアルテグラが用意されていて、それぞれ38.8万円、48.8万円ということで、ミドルグレードとして狙い目のゾーンになるかと思います。

4. ARIA DISC

ARIA DISC

エアロなカーボンフレームとしてはレース向けエントリーモデルに位置するのがARIA。
エントリー向けとはいえ、フレーム形状を上位モデルから継承することでコストダウンを図るといったことはせず、金型は一から専用で作っているそうで、意気込みがすごいですね。

ちなみに公式サイトでディスクブレーキモデルを見ても、写真はご覧のようにキャリパーブレーキモデルが使われているという至らなさ。
ビアンキさん、間違ってますよー。

ディスクブレーキモデルのフレーム重量は公表されていないようですが、キャリパーブレーキモデルだと1100gだそうで、オルトレXR3とほぼ同じなんですね。
ということは、ディスクブレーキモデルも似たようなものでしょうか。

105完成車のみラインナップされていますが、お値段32万円ということで、オルトレXR3の105完成車とは約7万円違い。
結構悩むところではないでしょうか。

諸先輩方のレビュー記事などを読むと、フレームにカウンターヴェイルが採用されている分、オルトレXR3の方が快適性は高いそうですが、がしがしスピードを追求する方であればARIAの方が向いている、という記事も見かけます。
ロングライド向け、ということでは7万円出してカウンターヴェイル採用のオルトレXR3を選んだ方が幸せになれそうです。

5. SPRINT DISC

SPRINT DISC

こちらもカーボンフレームのスプリントディスク。レース向けモデルではありますが、エアロな形状ではない、オーソドックスなモデルだそうです。
70年代にラインナップされていた往年の車名を冠したカーボンロードバイク。
スプリントは往年の名称を受け継いでいたり、アリアは金型を一から作ったりと、エントリーモデルでもメーカーの思いが色々詰まっていそうでとても好印象。

フレーム重量はキャリパーブレーキモデルのアリアと同じ1100g。
アリアとスプリントは、重量は同じなので通常のレース向けなタイプがエアロなタイプにするか選択肢が豊富なのは素晴らしいですね。

どちらもコンポーネントは105ですので、エントリークラスで色々な選択肢があるというのがビアンキの特徴でしょうか。

6. INFINITO CV DISC

 

infinite

ここまではレース向けのラインナップを調べてきましたが、お次はエンデュランス向けも意識したモデルとしてラインナップされているインフィニートCV。CVはカウンターヴェイルの略ですね。
エンデュランスモデルということでカウンターヴェイルを採用し、他のレース向けモデルよりはアップライトなポジションを採用しており、ロングライドにおける快適性を追求しているわけですが、インフィニートCVはクラシックレースでも勝てるように、高い空力性能と高い剛性も併せ持っているそうです。

何それ、完璧じゃないですか。
私のように、週末ロングライドを走りつつも、ぐいぐい走りたい時には走れるようなモデルが良いなー、と思っている人間にはどストライクなのでは。

ちなみに、ビアンキのカウンターヴェイルを初めて採用したのがインフィニートCVなんだそうです。
エアロを意識したフレームデザインはオルトレXR4をベースに開発しているそうで、売り文句は私的には100点満点。

フレーム重量は950g(55サイズ)。ちなみにフォークは390gで合わせて1340g。
オルトレXR4がフレームとフォーク合わせて1410gだそうですので、エンデュランスモデルという予想に反してインフィニートCVの方がオルトレXR4よりも軽量なんですね。

何それ、めっちゃ魅力的・・・。

ちなみに完成車のラインナップとしては、アルテグラDi2が69万円、アルテグラが52万円。
おおー・・・。やはりオルトレXR3と比較するとアルテグラモデルで約3万円お高いですね。
何より、Di2モデルがあるのも魅力的。
って、お値段は魅力的ではないですが・汗

7. INFINITO XE DISC

INFINITO XE

エンデュランスモデルのミドルグレードとして2020年に新たに登場したのがインフィニートXE DISC。
名前で分かるように、上位モデルのインフィニートCVがカウンターヴェイルを採用しているのに対して、非採用なのがインフィニートXE。

とはいえ、フレームのカーボンのグレードを下げてより剛性の低いものを採用しているそうで、トータルでの乗り味、快適性はインフィニートCVに引けを取らないです、というのがビアンキの主張。

フレーム重量は1100g。スプリント、アリアと全て同じ1100gというのが面白いですね。ビアンキのポリシーなのか、目標設定ラインがこの辺りなんですかね。
フォークの重量が420gということで、合わせて1520g。
インフィニートCVディスクが1340gですから、プラス180g。
オルトレがXR4→XR3でプラス190gでしたから、トップグレードからミドルグレードになる時の重量差は似たようなものなんですね。

で、インフィニートCVがオルトレXR4よりも軽量だったのと同じように、インフィニートXEもオルトレXR3よりは軽量。
エアロなレースモデルよりもエンデュランスモデルの方が軽量なんですね。

インフィニートのCVとEXの違いというのは、各方面でレビュー記事などはありますが、実際に自分で乗ってみないことにはよく分からなさそうな気がします。

ということで各社見てきましたが、個人的に気になったのはオルトレXR3とインフィニートCVのそれぞれディスクモデルでしょうか。
いずれもアルテグラモデルで約50万円。

うーん・・・。お高い。
娘ちゃんの家庭教師、頑張らないと。

で、この後実際にビアンキ試乗会に行ったきましたので、次回はその辺りのインプレ記事をまとめてみたいと思います。

 

コメント

  1. たかにぃ より:

    どのメーカーもエンデュランスってジャンルは長距離レース用バイクですよ。
    春のクラシックレースは皆距離が長かったり、悪路だったりするので振動吸収を考えたアップライトなバイクが多いですが、レース念頭に開発されているから軽量山岳バイクよりBB周りの剛性が高いので踏めば加速は悪くないです。ただ軽量バイクよりダンシングに向いていないので峠では筋力や慣れが必要です。

  2. おとーさん より:

    なるほど、納得です。
    Trek Domaneに試乗させてもらった時にも、気持ちアップライトなポジションになるが故に、乗り方が少し変わるなー、というのを感じました。
    良い悪いではなく、その違いが自分の普段の乗り方に合うか合わないか、なんだと思いますが。
    現在乗っているGAN Sのジオメトリーにも、一年以上乗ってようやく慣れてきたような気がします。あ、こうやってこのポジションだと無理なく自然に体重がペダルに乗っていくんだな、みたいな。
    何事も経験を積み重ねて行かないと見えてこないものがありますね。

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