サイクルパンツのパッドを比較してみた(カペルミュール編)

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各社サイクルパンツのパッドがどうなっているのか調べてみた

パールイズミのサイクルパンツ、パッドしか知らない人間ですが、そろそろパールイズミ以外も体験してみたいな、ということで手始めにサイクルパンツのパッドの違いを調べてみることにしました。
各社といいつつ調べ始めたらキリがありませんが、まずは有名どころを調べてみたいと思います。

カペルミュール(ウェイブワン)

パールイズミ以外で現在私が愛用しているウェアになります。
最近のパールイズミはPGLというラインも構築してデザイン性を主張するようになりましたが、数年前まではイマイチなデザイン性のものが多くありました。

パールイズミはコスパと品質は良いんだけど、もうちょいデザイン性が欲しいな、という人の為に存在しているのがカペルミュールと言っても過言ではないでしょう。

カペルミュールは日本のウェイブワン(WAVE ONE)が展開するオリジナルブランドですが、その名前はベルギーのフランドル地方で1913年から開催されている伝統的なロードレース「ロンド・ファン・フラーンデレン(フランス語ではツール・デ・フランドル)」に登場する最大の難所と言われている石畳の急坂から取ったものだそうです。

カペルミュールのサイトを見ると分かりにくいのですが、ウェイブワンはオーダーウェアを扱っていますので、そちらを見るとパッドの種類が分かりやすいです。

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1. 新スタンダードパッド

カペルミュールの製品としては「プルミエパッド」と呼ばれるスタンダードモデルになります。従来品よりも周辺部の厚みを薄く、中心部を厚くとメリハリを利かせたパッドになり、一体成型になったことでよりフィット感を増したものになりました。新旧製品の比較用に専用のサイトを設けている辺り、オーダーウェアにも力を入れているウェイブワンならでは、といったところでしょうか。これまで見てきたどのメーカーよりも説明が丁寧で分かりやすいです。

  • エッジは薄く最厚部の厚みを増すことで、衝撃吸収率を向上
  • 6層構造を一体成形し動きにフィット
  • 肌接地面はフラットに仕上げストレスフリーな履き心地
  • 絶妙な厚みのパッドでエントリーライダーからシリアスライダーまで幅広いユーザーの走りを快適に
  • シームレス成形
  • 防臭・抗菌加工済み

説明内容を見ても、一体成型の見た目からも、パールイズミの3DRに似ている気がします。

2. レコードカーボンパッド

スタンダードパッドと比べ適度な厚みがありながら、ペダリングに配慮した形状になっているパッドです。レースを意識しつつも、ロングライドにも対応できるパッドだそうで、位置付けとしてはハイグレードモデルになります。
パールイズミでいうところの、3D NEO PLUSでしょうか。

  • 上下左右に伸びる4Wayストレッチのマイクロファイバーベース
  • 5mm厚のパッドに路面からの衝撃を吸収する複数の高密度パッドをシームレス成型
  • 体重の圧迫を効果的に軽減できる中央部形状シームレス成型
  • 帯電防止・防臭・抗菌加工済み

3. プロライドパッド

スタンダードパッドよりもパッドの厚みを出して、よりロングライドを志向したモデル。パールイズミでいうところの3D MEGAに該当する製品ですかね。
説明も分かりやすく、「スタンダードモデルでは、パッドが薄いと感じる方やレースはもちろん、ブルベやセンチュリーランなど特に長距離を走る方におすすめ」となっています。

  • 上下左右に伸びる4Wayストレッチのマイクロファイバーベース
  • 厚さの異なる複数のパッドを最適なサイズ・位置に配置してシームレス成型
  • 帯電防止と抗菌・防臭のためのカーボン繊維にCOOLMAX生地の表皮
  • シームレス成型
  • 防臭・抗菌加工済み

4. オリンピックパッド

スタンダードパッドだと走るのにパッドが邪魔と感じる人向けの、よりレース志向に振ったパッドになります。明らかに短距離、レース向けのパッドになります。

ウェイブワンがプロチームに提供しているレース向けウェアに採用されているパッドだそうです。

パールイズミだと3D NEO PLUSに該当する製品ですかね。
ただ、パールイズミは「ハイエンド」という呼び方をしているのに対して、ウェイブワンでは「レース向け」と目的をはっきりされている点が分かりやすいです。

ま、ロードバイクでハイエンドと言えばイコール「レース」なんでしょうが、グランフォンド、センチュリーライド等のロングライド、レース向けと「ユースケース」に応じた製品分けを明確に行っているのは、今の時代でいうところの「UX志向」ということでより分かりやすい整理ですよね。

  • 上下左右に伸びる4Wayストレッチのマイクロファイバーベース
  • 8mm厚のパッドとビロードのように滑らかなメイン部
  • 帯電防止処理と銀繊維による防臭・抗菌機能をプラス
  • パッド部のみシームレス成型
  • 帯電防止・防臭・抗菌加工済み

ここまではウェイブワンの話になりますが、それでは既製品のカペルミュールはどうかというと、基本的にはスタンダードパッドがベースになるようです。

現在オンラインショップにリストアップされているサイクルパンツについて調べてみましたが・・・。

はい。

混沌としております・笑
しかも、商品名からパッドを想像することが難しいです・・・。

数少ないですが、「スピードラインという名称があると新スタンダードパッド」「ハイスピードとあるとレコードカーボン」といったくらいでしょうか。

で、面白いのがパッドのグレードアップができる点です。
カペルミュールのオンラインサイトで買い物をすると、パッドを有償で交換できるそうです。

  • 旧スタンダードパッドを新スタンダードパッド(プルミエパッド)に交換できる(2700円)
  • スタンダードパッドをプロライドパッドに交換できる(3780円)

いやいや。
最初からラインナップしておいて下さいよ・・・。
現時点ではまだ旧スタンダードパッドが幅を利かせているようですので、新スタンダードラインのプルミエパッドが標準になってくれれば良いのですが。
徐々に置き換わっていくのでしょうね。

また、ウェイブワンであったオリンピックパッドは、カペルミュールブランドでは製品としてはラインナップされていない模様です。
ウェイブワンでオーダーするしかないみたいですね。

正直、カペルミュールのオンラインサイトだけでは分かり辛く、パールイズミに比べるとアピール下手な気がしてなりませんが、パッドのラインナップはよく考えられており、とても分かりやすく好感が持てます。

現在、パールイズミの15℃対応のタイツがかなりヘタってきていますので、カペルミュールのプルミエパッドのロングタイツとかがあればリプレースしたいところですが、今だとパッド交換サービス使う必要があるので割高ですね・・・。
もうしばらく様子見ですかね。

 

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