Garminから新しいフラッグシップサイコンが登場(Edge1060)

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ガーミン(Garmin)のサイクルコンピューターの最高峰フラッグシップモデルとして、「Edge 1060」が発表されました。

これ以上何をアップデートするのか?という位あらゆる機能が詰め込まれているGarminのサイクルコンピューターですが、まだまだアップデートを続けるようで。

前モデルの「Edge 1050」やロングセラーの「Edge 1040」から、どのような進化を遂げたのか。

Garmin Edgeシリーズはとにかく機能が「多すぎる」ので、公式サイトを見ても「あれ、これって今回追加された機能だっけ? 前モデルでもあったっけ?」と迷子になってしまうのですが、変更点にフォーカスを当てながら、何がどう変わったのかを調べてみました。

もうね、スペックリストだけ見ても、もう理解できなくなってきましたね。。。

Edge1060で新しく追加された機能や仕様

Edge 1060は、これまでのフラッグシップの強みを継承しつつ、利便性と安全性、ルート案内機能がアップデートされました。

サイクルコンピューター初の「ボイスコントロール(音声操作)」

内蔵マイクに向かって話しかけるだけで、約76種類の音声コマンド(ナビ操作、データの呼び出し、危険箇所の報告など)をハンズフリーで実行できるようになりました。
あれ?音声コントロールってもう実装しているサイコンってなかったっけ?と思ったのですが、よくよく調べてみるとスマホとBluetoothイヤホンを接続し、音声アシスタント経由で「Google Mapsのナビを開始する」「音楽を再生する」といった操作をスマホ側で行う形だったりと、「サイコン単独」での音声操作ができるものはなかったようで、今回のEdge1060が業界初となる模様。
但し業界的な注目度は高いようで、COROSが発表した次世代モデル「DURA 2 SOLAR」においても、音声コントロール機能を実装することが明らかになっていますので、早晩各社サイコンに搭載されそうです。
なお、音声によるルート検索・目的地検索は、発売後の後日アップデートで対応予定とのこと。

フリーフロールーティング

個人的に今回一番気になっている機能がフリーフロールーティング。

従来のGarmin Edgeシリーズ(Edge 1040やEdge 1050など)のルート計算では、主に「人気ルート(トレンドライン人気ルーティング)」や「距離・舗装路優先」といったアルゴリズムが使われていました。

これに対し、今回初登場したフリーフロールーティングは、以下の特徴を持っています。

  • 信号待ちや減速の回避
    信号などで停車・低速になりやすい区間や交差点を避け、ストップ&ゴーを減らせる「自転車でスムーズに走り続けやすいルート」を優先してデバイス上で自動計算します。
  • ストレスの少ないライドを実現
    市街地や交通量の多いエリアにおいて、走行リズムを乱されにくいルートを優先的に提案してくれるため、トレーニング時やロングライド時の快適性が向上します。
正直、「人気(=他の人がよく走る)のルート」が走りやすいコースとは限らないんですよね。
また、自動車が多いと走りにくくなる一方で、自動車が通らない中道が必ずしも自転車で走りやすいとも限らないのが難しいところなわけで。
この新しいルーティング機能がどこまでの実用性を備えたものなのか、めっっっちゃ気になります。
項目 従来のルーティング(1040 / 1050など) フリーフロールーティング(1060で新搭載)
計算の重点 距離の短さ、人気度、舗装路/未舗装路の区別 信号・停車回数の少なさ(走行のスムーズさ)
得意なシーン 最短経路移動やライドスポットの網羅 市街地を抜けるルートや走行リズムを維持したいライド
これ、もし実用的なルーティングをしてくれるとしたら、かなり訴求力の高い機能になるのではないでしょうか。
また、これは大量のデータと優れたアルゴリズムが活きてくる領域になりますので、Garminが他社に対して差別化し易い領域ですし。
過去のモデルでもフォームウェアアップデートで対応してくれないですかね。

グループライド機能の強化

で、ぼっちローディーにはあまり関係ない機能ではありますが、グループライド機能が強化されました。
周囲でグループライドをしているデバイスを自動検知する「グループライド検知」や、登坂区間で仲間の現在位置が分かる「ライブリーダーボード」が新しく追加されました。
はい。
きっと便利な機能なんでしょうね。

ボイスメッセージ機能

Edge 1060で新たに内蔵マイクが追加されたことにより、スマートフォン経由でメッセージを送受信できる「ボイスメッセージ」機能が追加されました。

走行中にマイクに向かって声を録音し、あらかじめ登録してある連絡先の相手へボイスメッセージを送信可能になりますので、「ちょっと遅れます」みたいなメッセージが送れるようになったわけですね。

前モデルや従来のEdgeシリーズでも「GroupRide」などの機能を通じて仲間同士でメッセージのやり取りは可能でしたが、これらは定型文やテキスト(文章)によるやり取りのみでしたが、今回の機能は音声で自由にメッセージを送ることが可能に。

はい。
やはりぼっちには必要ない機能かも。
家族に連絡する場合は、そこまで急ぎで連絡することもないでしょうしねー。停車して連絡しますわ。

グループライドでは便利かもですね。

ハードウェア面での変更点

画面サイズや基本的なバッテリー性能(高負荷時約20時間 / 節約モード約60時間)はEdge 1050から引き継がれていますが、筐体まわりのハードウェアが大きく改良されました。

項目 Edge 1050 Edge 1060(新モデル)
サイズ 約 60.2 × 118.5 × 14.9 mm 58.5 × 107 × 16.3 mm(縦が約1.1cm短縮)
重量 約 161 g 142 g(約19g軽量化)
物理ボタン 少なめ 7つの物理ボタンに増加
ディスプレイ 3.5インチ フルカラーLCD (480×800) 3.5インチ フルカラーLCD (480×800)
内蔵メモリ 64GB 64GB
縦方向が1.1cm短縮されたのは結構でかいと思います。
Edge1050が登場した際に、マウント位置の関係から対応するサイコンマウントが限定される問題が生じました。
https://formercharider.net/archives/20240701.html#toc5
通常(汎用)のサイコンマウントだと、Edge1040でさえハンドルと干渉しないギリギリのサイズ感だったのに、Edge1050になってからは、専用品のサイコンマウントを選択しないと、アップフロントでマウントする際に縦幅長すぎて装着できない問題がありましたから、その点では今回のコンパクト化は大変ありがたいですね。

また、タッチ操作主体の1050から物理ボタンが強化され、雨の日や厚手の冬用グローブをつけて画面に触れられない状況でも、確実なボタン操作が可能になっています。

この辺りの「タッチ操作にシフトしてみたけど不評で、物理ボタンに回帰」という現象は、GarminだけではなくWahoo Elementでも似たようなケースがありますが、個人的には「そんなん当たり前でしょ」と思います。

特に冬場なんてサイクルグローブはめて走っているわけで。
タッチスクリーンは補助的な機能としては便利ですが、あくまでも補助でしかなく。
個人的には物理ボタンをどんどん追加してくれよ、と思っていましたので今回の仕様変更は大歓迎ですね。

Edge1050や1040との違い

私自身はEdge1040を今でも愛用しており、不満もなく使っています。
前モデルのEdge1050はスクリーンがフルカラーになってタッチ操作にシフトした「スマホ時代」のサイコンを意識した製品となっていましたが、今回のEdge1060はどのように変わったのかをまとめてみたいと思います。

vs Edge 1050

画面の美しさやメモリ容量、バッテリーの持ち時間はほぼ同等ですが、「音声操作(ボイスコントロール)」「7つの物理ボタン」「より軽くなったコンパクトな筐体」が1060の明確なアドバンテージになるかと思います。

また、価格面でも本体同士の価格差はわずか(1,200円程度)に抑えられています。

これ、この物価高騰のご時世においては素晴らしい企業努力だと思います。
マイクを追加したり、物理ボタンを増設したりと筐体への物理的なアップデートが加わっていますので、コスト面でもそこそこ開発費かかっていると思うんですよね。

他方、タッチ操作に満足していたり、ボイス操作に魅力を感じない人であればわざわざアップデートするまでもないかも?ですね。

vs Edge 1040

Edge 1040(特にSolarモデル)は、反射型MIP液晶による圧倒的なバッテリーの持ち時間が強みでした。一方、1050および1060は高精細で色鮮やかなフルカラーLCDを採用しており、地図やグラフの視認性が圧倒的に向上しています。さらに1060では、1040世代にはなかった音声操作やベル機能、最新のルーティング機能が追加され、スマート機能が大きく進化しています。

サイコンにおける最重要ファクターの一つであるバッテリー持ちを重視する場合、Edge1050は「改悪」モデルと受け止められており、アップデートを見送ったローディーも多かったと思いますが、今回のEdge1060でもバッテリー面での改善は見送られました。

1040や1050から買い替える際の判断ポイント

今使っているモデルからEdge 1060へ買い替えるべきかどうか、迷いますよねー。

Edge 1040から買い替える場合

より綺麗で視認性の高い液晶画面にしたい、ハンドルから手を離さずに音声で操作やベル鳴らしを行いたい、最新のナビ・グループ機能をフルで使いたいという人には買い替えをお勧め、になると思います。

他方、Edge1050を見送った人の多くはバッテリーの持続時間を何よりも優先している人が多かったかと思いますが、その価値観が変わらない人であれば今回のEdge1060も見送り推奨かな、と思います。

Edge 1050から買い替える場合

Edge1050のサイズ感や重さをもっと改善したいと思っていた方、雨天や冬場のライドでタッチパネルの誤作動や操作しづらさに不満があり「7つの物理ボタン」や「音声コントロール」に強く惹かれる人には文句なしにおすすめ、でしょうね。

他方、音声操作やボタンの増加に魅力を感じない人であれば、画面の見やすさや基本性能、バッテリー持ちは大きく変わらないため、現在1050に満足しているなら急いで買い替える必要性は低いかと思います。

個人的にEdge1060で惹かれるのは新しいルーティング機能。
旧モデルのアップデート対応はしてくれないかなー、と思いつつもちょっと期待して様子見、ですかね。
あとは、実用性がどこまでありそうかも気になるポイントです。

バッテリーライフがもう少し改善してくれていたら、今回の物理ボタン増設も含めて買い替えに踏み切っていたかも、です。

とはいえ、Edge1040購入からすでに4年が経過していることもあり、そろそろ買い替えかなー、と迷う自分もいたりして。

Edge1050の時にはまったく魅力を感じなかったのですが、今回はちょっと悩ましい限りです。

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