いやー、これだからクラウドファンディングは痺れます。。。
背負うだけで空気抵抗を削減することはできなかった模様(RAF1)
背負うだけで空気抵抗削減できるよ、という触れ込みでクラウドファンディングで募集がかかったRAF1。


299gの独特な形状をしたバッグを背負うことで、空気抵抗を削減するという触れ込みでクラウドファンディングで募集を開始しました。
当時の売り文句がこちら。
重量は299g以下と羽のように軽く、不必要なかさばりがなく、ライドを軽快にこなすことができる。しかし、その利点は重量だけにとどまらない。
この革新的なバックパックは、空気抵抗を減らすことでスピードを上げ、最終的にはパッドの力を最小限に抑え、路上でのパフォーマンスを最適化するように設計されている。面倒なギアに別れを告げ、私たちの軽量ソリューションで楽なサイクリングを実現しましょう。
なるほど。
クラウドファンディングの「その後」として以前記事にもまとめましたが、RAF1に関しては「クラウドファンディングそのものはKickstarter上で成功・達成したものの、販売数はそこまでではなかった」とされていました。

全世界で購入した人は24人だったそうです。
RAF1の実使用レビュー
で、実際の使用レビューがroad.ccにアップされました。

ざっくりまとめるとこんな感じです。
- 自転車の空力製品・風洞試験を手がける英国のAeroCoachがRAF1を購入し、実際の風洞試験を実施
- 屋外走行を想定し、風向きの変化を含むヨー角10°の範囲でテスト
- 上体を起こしたポジション、45km/hでは、RAF1装着時に約15W遅くなった
- 30km/hでも約3.5W遅くなった
結果として、RAF1は空気抵抗を減らすどころか、抵抗を増加させる実験結果となったようです。
製品の最大の狙いである「エアロ効果」という中心的なセールスポイントを、独立した風洞試験が否定する形となってしまいました。
なぜ遅くなったのか
記事では詳細な流体解析までは示されていませんが、背中に大きな膨張構造を追加することで、ライダー周辺の流れが改善されるどころか、乱流や投影面積が増えた可能性があります。
空力製品は、単に後方へ細長い形状を追加すれば速くなるわけではありません。ライダーの姿勢、体格、装着位置、風向きとの組み合わせによって効果が変わるため、「真正面からまっすぐぶつかってくる空気抵抗」に対しては効果はあるのかもしれませんが、実際には空気の流れはもっと複雑になるわけで、実世界での使用においては、あまり効果的ではなかったようですね。
一つのデータでこの製品の全てを否定する必要はないとは思いますが、空気抵抗の削減を謳う製品の難しさが現れてしまいましたね。
いやー、クラウドファンディングって、時々こういう製品があるのが難しいですねー。

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