舌下免疫療法は花粉症にどこまで効果があるのか
私はかなりひどい花粉症です。
普段は薬を飲んでマスクをしていれば日常生活に支障はないのですが、これがロードバイクとなるとそうも行きません。
何時間も花粉が飛び交う中を走るわけですから、生半可な花粉症対策では不十分なわけです。
ロードバイクにおける最強の花粉症対策グッズは、Naroo Mask になるとは思うのですが、それだけでは足りず、これまではインナーマスクなども併用しつつ、物理的な対策を行ってきました。
そんな中、これからもロードバイクとは長い付き合いをして行きたいということで、舌下免疫療法を始めました。
最終的な効果が出るまではに3年はかかると言われているのですが、開始翌年時点で、どこまで花粉への効果が出ているのかを整理してみたいと思います。
1. 舌下免疫療法とは何か(振り返り)
そもそも舌下免疫療法とは何か、という話ではありますが、その辺りは昨年がっつり記事にしてまとめていますのでそちらをご確認ください。
2. 舌下免疫療法1年目の効果や如何に
正確には、昨年の6月に開始しましたので、まだ1年経過しておりませんが、治療開始翌年ということで、どこまで花粉症の症状が軽減されているか興味津々でした。
(1) 治療開始前の症状
普段の日常生活と、ロードバイク(ライド)におけるそれぞれの対策と症状を整理してみます。
(a) 日常生活
日常生活においては、比較的強めの花粉症の薬を病院で処方してもらい、朝晩一回ずつ薬を飲んだ上で、外出時には常にマスクを着用していました。
薬が切れ始める夕方や、朝起きたばかりの時間帯はくしゃみが出たり、鼻水が出たりしていましたので、結構ギリギリ「薬で乗り切っている」状況でした。
(b) ロードバイクにおいて
こちらも過去記事でまとめましたが、ざっくりこんな感じです。
ちなみにライド前に薬は服用しています。
- buff や モンベルのバラクラバ(ジオライン L.W. バラクラバ)だけだと、走り始めて30分で鼻が出始め、くしゃみが出る。これら単品では正直厳しい。
- モンベルのバラクラバを被った上から buff で口元・鼻を覆うと、2時間くらいは耐えられる。但し帰宅後しばらくは鼻水が止まらず、目の痒みもひどい。
- NAROO MASK F5sのフロント側(網目が細かい方)をかぶると、モンベルのバラクラバ+ buff と同じ位の効果あり。2時間くらいは耐えられるが、ロングライドになるとこまめに鼻を噛んだりする必要もあり、帰宅後は鼻の中が荒れて結構しんどい。当然目も痒い。
- インナーマスクも並行すると、1時間に一度インナーマスクを交換すれば4時間くらいは走れる。ただし、帰宅後の目の痒みや鼻の荒れは変わらず
(2) 治療開始後の症状
それでは、治療開始後1年目の今年はどうなったのか、まとめてみたいと思います。
(a) 日常生活において
- 薬は昨年同様強めの薬ではあるものの、朝一回服用するだけで済むようになった。
- 外出時はマスクを常に着用しているのは同じ。ただし、昨年は職場(室内)でマスクを外すと、外回りから戻った人が持ち込んだ花粉でくしゃみが出たりしたのに対して、室内ではマスクをしなくてもくしゃみが出なくなった。
- 目の痒みはほとんど出ず、薬が切れてくる朝の起床時のみ鼻水が出る。日常生活はかなり快適。
(b) ロードバイクにおいて
- ライド前(朝)に服用するのは同じ。
- 花粉が「とても多く」飛散している日であっても、Naroo Maskのみでライドが可能。目の痒みはほとんど発生せず。
- 2時間ほど経過すると、鼻の奥(服鼻腔内)が少しずつ「じんじん」し出す。但し、鼻水は出てこない。3時間くらいすると「じんじん」する痛みがかなり気になってくる為、ストレスフリーで走ろうとするのであれば、Naroo Mask 単体で3時間まで、といったところ。
- 但し、ライド後鼻水が出ることもなく、目が痒くなることもない。
(3) 1年目にしてはそれなりの効果を確認
ということでまとめると、「薬は必要だが、かなり楽になった」「50kmくらいまでのライドであればNaroo Mask F5s のみで対処可能」といったところでしょうか。
4時間以上のロングライドはまだ試していないのですが、インナーマスクを併用すれば意外と行けそうな気もしています。
細かいことを言えば、今年は昨年よりも花粉の飛散量は少ないらしい、ということもありますので全く同列では比較できませんが、ある程度舌下免疫療法の効果が出始めているのは実感できていますので、このまま継続して、2年目、3年目の効果がどうなるかが楽しみです。
花粉飛散時期には治療開始できませんが、梅雨入り前くらいからは治療を開始することができるようになりますので、花粉に苦しめられている方は一考の価値があるかと思います。
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