OGK KABUTO REZZA-2が発売!
今まで使っていたヘルメットがおよそ3年経過したということで、今年に入ってシールド付きのヘルメットに新調しました。
今まではバイザー付きのモデルを使っていたのですが、少しずつロードバイクの前傾姿勢が板についてきたこともあり、バイザーで若干視界が遮られるのが気になったこともあって、今回はシールド付きに。
結果として OGK KABUTO の VITT を購入したのですが、その際に気になっていたREZZA-2が正式にアナウンスされましたので、今回は VITT と何がどう違うのか比較してみました。
こうやってシールド付きのモデルが増えてくると、また3年後の購入時期の選択肢が増えてくるので有難いですね。
1. REZZA-2 の特徴
OGK KABUTOに関しては、細かな派生モデルはありますが現状シールド付きのロードバイク用ヘルメットは4種類ラインナップされることになりました。
製品名 | 標準価格(税抜き) | 市場価格(Amazon) | 重量 |
AERO-R1 | 21,000 | 17,000前後 | 205g(S/M) |
AERO-V1 | 18,000 | 15,000前後 | 220g(S/M) |
VITT | 13,000 | 11,000前後 | 245g(S/M) |
REZZA-2 | 9,100 | 10,000前後 | 215g(M/L) |
REZZA-2はまだ発売直後で在庫もないようですので、実勢価格も高めとなっています。
他はおおよそ標準価格の25%引き程度で落ち着くことが多いのと、旧モデルのREZZAの価格からしても、REZZA-2はおそらく7,500〜8,000円くらいに落ち着くのではないかと思われます。
VITTとの価格差は3,000円くらいでしょうか。
こうやって並べてみると、上手にグレード分けできているのがよく分かりますね。
(1) オプションでシールドが装着できるように
今回REZZAがREZZA-2にバージョンアップした最大のポイントはシールドを後付けできるようになった点になります。
ただ、「後付け」というのがミソでして。
シールドを装着する為には、専用のアタッチメントを取り付ける必要があるそうです。
アタッチメントに磁石がついているので、これでシールドを装着するわけですね。
もともとREZZAはバイザーを装着できるようになっていまして、バイザー装着用の取り付け穴がありますので、その穴を有効活用しているわけでね。
個人的には、VITT等のように最初からマグネットを仕込んでくれれば良かったのに、と思ったのですが、バイザーで十分という人にとっては不要なマグネットの分だけ重量が増加してしまうわけで、拡張性と必要最低限な装備に限定する、という二つのバランスをとった結果、今回のようにアタッチメントで後付けできるようになった模様。
いろいろ考えられてますね。
こちらがREZZA-2にシールドを装着した状態。
確かにアタッチメントが付いていますが、言われないとあまりに気にならないかも、です。
こちらがVITT。
そうは言っても、比べてみるとVITTの方がアタッチメントがない分すっきりしていますね。
(2) フロントバイザーが同梱
個人的に「良いなー」と思ったのが、フロントバイザーが標準で同梱されている点ですね。
それほど前傾姿勢がきつくない乗り方をする時、はフロントバイザーで十分だったりします。例えば私の場合、週末に息子くん(クロスバイク )とポタリングする際にはミニベロに乗ったりするのですが、ミニベロにシールドは少し仰々しい気がしています。
これはシールド付きのヘルメットを購入してから気付いたことなのですが・・・。
そんな時、REZZA-2であれば、ロードバイクに乗る週末にはシールドを装着し、ミニベロに乗る時にはフロントバイザーに付け替える、という技が使えるのはとっても素敵だと思います。
いやいや、そもそもアイウェア付ければフロントバイザーなんてなくても良いじゃん、という人も多いとは思うのですが、私は強度の近視で眼鏡が必須な為、使えるアイウェアはオーバーグラスに限定されています。
気軽にポタリング、という時にはメガネにバイザーでも良いかな、と思うこともありまして、今更ですがREZZA-2の、シールドとフロントバイザーの使い分けができる仕組みがとっても魅力的です。
(3) アジャスターをグレードアップして装着感を向上(旧モデル対比)
REZZA-2になって、アジャスターがXF-8アジャスターにグレードアップしました。
こちらは上下4段階に調節可能でして、より頭の形状にあった装着感が実現できるようになっています。
旧モデルではXF-6アジャスターとなり、3段階の調節機構となっていました。
ただ、より下位グレードとなる RECT でも今やアジャスターはXF-8を採用していますので、どちらかというと REZZA が少し出遅れていたところ、最新版に追いついた、といった形になります。
ちなみに、XF-8アジャスターは、VITTも採用しているモデルとなります。
実は上位モデルのAERO-R1とAERO-V1はXF-7アジャスターを採用しており、調節可能な段階数は上下3段階。
上位2モデルよりも、下位2モデルの方がより細かな調節が可能となっていますので、装着感を重視する場合は、敢えての2モデルから選択する、というのも面白いかもしれません。
(4) 重量は20g軽量化(旧モデル対比)
上の一覧にも書いていますが、地味に高評価な点として、REZZA-2が「軽量」な点となります。
同じサイズで、旧モデル対比で20g軽量化されているのは大きいですね。
2. VITTとREZZA-2の比較
続きまして、私が購入したVITTと比較してみたいと思います。
(1) REZZA-2 はシールド装着にアタッチメントが必要
上記で既に書きました通り、REZZA-2ではシールドを装着する為には専用のアタッチメントが必要となります。
もしシールドを付けっぱなしにするのであれば、VITTの方がすっきりしていて良いとは思いますが、フロントバイザーとTPOに合わせて使い分けたい、というニーズがある場合にはREZZA-2の方が良いかもしれませんね。
(2) 標準のシールドは全くの別物
こちらが面白い点なのですが。
標準として用意されているシールドがそれぞれ違うものとなり、互換性もない模様。
こちらがVITTに標準付属されているAR-3シールド。
このシールドはREZZA-2に装着することができない模様。
カーブの形状が違うんでしょうね。
最初から付属しておらず、別途購入が必要ではありますが、REZZA-2の標準として用意されているシールドがこちら。
比べてみると分かりますが、AR-5シールドの方が上下の曲率が低く、すっきりとフラットな形状になっています。
AR-5シールドは、マグネット周辺の上端形状がオプションとして各種用意されているARS-3シールドに形状が近いようです。
別売オプションにもかかわらず、わざわざ標準として別途シールドを用意する辺りは好感度が高いです。
(3) 別売のARS-3シールドはどちらも共通で使用可能
上で書いたように、標準シールドはVITTと共用できませんが、オプションで各種用意されているARS-3シールドは共用できるようですので、REZZA-2を購入後、オプションのARS-3シールドを購入したとしても、その後VITTやAEROシリーズにアップグレードした際にもシールドを転用できるのは良いですね。
私も夏場になったら、透過性の低いシールドを追加で購入したいな、と考えています。
(4) 重量はREZZA-2の方が軽量?
今回の最大の謎(?)は重量でしょうか。
ロードバイクの関連用品となると、グレードが上がるほどに重量が軽くなるのが定番です。
グラベルやMTBのようなオフロードを意識した用品だと、耐久性や堅牢性を高める為に、グレードが上がっても重量が変わらなかったり、逆に重量増になるケースはあったりしますが、ロードバイクではかなり珍しいケースではないでしょうか?
サイズ | 本体重量 | バイザー/シールド重量 | 合計重量 | |
VITT | S/M | 245g | 42g | 287g |
REZZA-2(バイザー) | M/L | 215g | 15g | 230g |
REZZA-2(シールド) | M/L | 215g | 42g | 257g+α |
本体重量が30g軽いというのは大きいですね。
REZZA-2のバイザーとシールドは類似製品からの推測値になりますが、REZZA-2のバイザータイプになると、VITTに何もつけない状態よりも軽量になります。
これは結構軽い装着感になるのでは・・・?
シールドの場合、アタッチメントの重量が加算されることになりますので、実際にはそれほど重量は変わらなくなる可能性がありますが、この軽さはお値段からするとかなり魅力的に見えます。
似たようなところだと、カスクの RAPIDO というヘルメットが220gと軽量で、お値段も似たようなラインになりますが、そちらはシールドは装着できませんからね。
(5) 実勢価格は現状同水準
こればかりは発売直後ということで致し方ありませんが、現時点だと VITTとの価格差はあまりなく、別途オプションのアタッチメントやシールドを購入することを考えると、むしろVITTの方が安くなったりします。
ヘルメット本体が約1万円。
ただ、この価格は時間の経過とともに、7500〜8000円くらいには落ち着くのかな、と思いますが。
ただ、この辺りの金額がこなれてきたとしても、アタッチメントとシールドを購入すると、価格面での優位性はあまり高くなさそうです。
名称 | 標準価格(税抜) | 想定市場価格(税込) |
REZZA-2 | 9,100 | 7,500 |
アタッチメント-01 | 1,000 | 990 |
AR-5シールド | 2,500 | 2,475 |
合計 | 12,600 | 10,965 |
VITT付属のAR-3シールドの市場価格などを見ると、この手の数の出ないオプション品ってあまり値段は下がらず、良い所10%オフなんですよね。
VITTのお値段がこなれてきていますので、標準のシールドで良いかな、という方であればVITTを購入した方が良いかもしれません。
サイズやカラー次第ですが、よく見ていると一時的に1万円の大台を割り込むことがちょくちょくありますので。
3. REZZA-2はこんな人におすすめ
まだ発売されたばかりの製品について偉そうに言うのも何ですが・・・。
REZZA-2はこんな人にオススメなのではないかな、と思います。
- シールド付きのヘルメットにトライしてみたい
- とにかくコスパが良いものが一番!
- クロスバイクやミニベロのようにシールドではなくフロントバイザーも併用できたら嬉しい
- せっかくなので、標準のシールドよりも、より軽量なARS-3シールドを使いたい
特に最後のポイントは、要検討ポイントかと思います。
上でも書きました通り、標準のAR-5シールドを追加で購入する場合、VITTの方がトータルでお安くなる可能性が高くなります。
他方、私のように購入直後、早速オプションのARS-3シールドを別途購入するような人間であれば、トータルではREZZA-2の方がコストを低く抑えることも可能になります。
(REZZA-2 + アタッチメント + ARS-3シールド < VITT + ARS-3シールド)
ただ、これまでも書いてきたように、
- 多分、シールド付けっぱなしになると思う
- 少しでもお安い方が嬉しい
- 標準のシールドがあれば十分で、オプションのARS-3シールドに興味はない
という方であれば、標準となるシールドが最初からついてきているVITTの方がオススメです。
もし私がVITTを持っておらず、今からシールド付きヘルメットを購入するとしたら、REZZA-2を買っていた可能性が高いですねー。
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