ロードバイクのパッキングって奥が深いですよね。
昔はパニアバッグでツーリングをしていましたが、今の時代はサドルバッグにフレームバッグと、選択肢は様々。
大型のサドルバッグとフレームバッグでツーリングしているローディーとか見ると羨ましい限りです。
この歳になると各種バッグを購入する費用は何とか捻出できても、時間が確保できませんからねー・・・。
自転車歴だけ数えると30年以上になりますが、マウンテンバイク、クロスバイク、ロードバイクと通じて最も好きなバッグが、ハンバルバーバッグだったりします。
最も便利なバッグはハンドルバー/フロントバッグ(異論は認めない)
初めて購入したバッグはフロントバッグ(ジャックウルフスキン)
先日過去の写真を整理していたら出てきました。
数ヶ月必死でアルバイトして初めて購入したマウンテンバイクですが、バイク購入と同時に買ったのがジャックウルフスキンのフロントバッグでした。
このフロントバッグ、今ではよくありますが、ベルトを取り出すとウェスト/ボディバッグとして使うこともできるタイプでした。
当時、自転車ショップで見た中では、他に似たようなモデルがなかったこともあり、一目惚れして購入。
ツーリングでは宿泊先にパニアバッグを預けて、貴重品だけフロントバッグに放り込んで宿営地周辺を走り回ったり、ボディバッグとカメラだけ持参して徒歩で散策したりと本当に便利に使っていました。
このバッグは10年以上使い続け、ボロボロに擦り切れて穴が開くまで使いました。
ちなみにジャックウルフスキンは好きなブランドでして、写真で着ているウィンドブレーカーもサイクリスト向けのベンチレーションが設けられたモデルだったりするのですが、実は昨年末で国内販売は終了してしまったんですよね・・・。日本という国の購買力がどんどん落ちてきているようで、ちょっと悲しいですね。
話が逸れました。
エアロ全盛で、ケーブル内装で数ワット削減!ということを喧伝しているこのご時世からすると、フロントバッグなんて最もエアロ性能で不利なバッグなわけですが、実使用においては最も便利だと思っています。
初心に立ち返ってハンドルバーバッグを購入(ラファ・バーバッグ)
そんなわけで昔の写真を見ていたらフロントバッグが欲しくなってしまったのですが、実はロードバイクの定番、モンベルのフロントバッグはロードバイクを始めた当初、使っていたことがありました。
ただ、容量が4L以上あり、かなり大きいんですよね。
もうちょいコンパクトで良いんだよなー、それこそ昔使っていたジャックウルフスキンくらいのサイズ感のやつが良いなー、と探したところ、最も近いのがラファのバーバッグでした。
ちなみに、私がフロントバッグに求める条件がこちら。これらは全て昔10年以上使い続けたフロントバッグの要件そのものでした。
- 容量は2L前後
- 生地はある程度の撥水性は欲しい(完全防水までは求めない)
- ハンドルバーよりも「上に」設置するタイプだとサイコンマウント干渉してしまう為、ハンドルバーの「下に」ぶら下げる取り付けタイプ
- ロードバイクにまたがったままアクセスできるように、バッグ上面にファスナーが配置され、ある程度「がばっ」と開くタイプ
最近増えてきた、円筒形のフロントバッグですが、見た目はスタイリッシュでとても格好良いのですが、ファスナーの配置がバッグ全面寄りだったりして、自転車にまたがったままだと開けづらいんですよね。
この条件に合致するもので探すと、これがまた意外と選択肢が少なかったのですが、もっとも条件が近く評価も高そうだったのがラファのバーバッグでした。
ラファ・バーバッグの良いところ
実は購入から既に数ヶ月は経過しているのですが、実際に使ってみた感想をつらつらと並べてみます。
容量は必要にして十分(デジカメも入れられる)
収納力は十分ですね。
フロントバッグはアクセス性が高いので、調子に乗ってあれやこれやと放り込んでしまいがちなのですが、メンテナンスツール等の「重い」ものを沢山入れてしまうと、ハンドルが重くなってストレスに感じてしまいますので、あまり詰め込みすぎないことも重要。
これまで ABUS のチェーンロックはサドルバッグに入れていたのですが、ささっと取り出すアクセス性の高さからはフロントバッグの方が便利です。
あとは、冬場は比較的厚手のグローブを使うこともあり、スマホでの撮影がし辛い(タッチスクリーンの反応性が低い、バラクラバ被っているのでフェイスID反応してくれない)こともあり、デジカメの方が便利だったりしますので、フロントバッグはちょうど良いですね。
バックポケットに入れたサイクルウォレットからスマホを取り出して〜、と一連の動作を行うのと、フロントバッグのファスナーを開けてデジカメを取り出して〜、という動作は、大した違いもなくささっと撮影できるのでとても便利です。
今回のバーバッグ購入で久しぶりにデジカメを持ち出したのですが、スマホのカメラも性能が上がってきたとはいえ、やはり出来上がりの写真はデジカメに軍配が上がりますねー。

スマホも入れられる
ライドに出る時にはスマホはバックポケット内のライドポーチに入れています。

冬場、生地が厚くなるサイクルジャケットなどでは何も問題はないのですが、春から夏にかけてサイクルジャージが薄手になってくると、ライドポーチの重みでジャージが引っ張られるんですよね。
ラファのバーバッグはメインの収納分の他に、全面にファスナーで開く収納部が別にありまして、ここはスマホがぴったり。
今の季節はバックポケットで問題ないのですが、ジャージが薄くなってくると、この場所にスマホを入れておくのが良さそうですね。
サイコンマウントとの共存が可能
気になっていたサイコンマウントとも、特に干渉もなく問題なさそうです。
ちなみに、マウント下部にライトを取り付けるとさすがに干渉してしまいますので、フロントライトの取り付けに関しては別途考えないとですねー。
スマートではないですが、普通にキャットアイのハンドルブラケットで取り付けますかねー。ライトがない時にブラケットだけあるのが格好悪いのであまり好きではないのですが。
外装ケーブルへの干渉は必要最小限
最近は、ケーブル完全内装を前提としているようなフロントバッグも増えてきていますが、ラファのバーバッグは厚みがそこまで大きくないタイプということもあり、外装式ケーブルとの干渉もそこまで大きくありませんでした。
私の場合、コンポーネントは SRAM eTap AXS ということで電動シフトになりますので、ケーブルはブレーキケーブルの2本だけ。
ちょっとアウターケーブルが長めに取られているので「ぐにっ」と押し曲げられていますが、次回アウターケーブル交換する際には、もう少し余計な遊びを取ってしまえば、もっとすっきりしそうです。
ちなみに、ブレーキの引きが重くなるとか、そういったネガティブ要素は全くありません。
フロントタイヤとのクリアランスは問題なし
こればかりはヘッドチューブの長さだったり、ハンドルの高さによって大きく変わりますので何の参考にもなりませんが、私の場合はタイヤとのクリアランスも全く問題ありませんでした。
バッグの高さは11cmということで、そこまで大きいサイズではありません。
色々なブログのレビュー記事を確認しましたが、比較的サイズが小さいフレームに乗っている人でもクリアランスは確保できたという声が多いようです。
取り外しはとても楽ちん
こういったフロントバッグの取り付け・取り外し方法は、「バックルタイプ」「ベルクロタイプ」「専用のアタッチメント使用」の3つに大別されます。
- バックルタイプ:
取り付け・取り外しはスムーズにできるが、バックルパーツの分重量は重くなりがち。バックルの幅・厚みが出ることから、ハンドルバー上のスペースを多く取る必要がある - ベルクロタイプ:
べりべりっ、とつけたり外したりする際に余計な力が必要。よほどの安物でない限り問題にはなり辛いが、長期使用によりベルクロは劣化しがち。他方、最も軽量に仕上げることができ、厚みもない為にハンドル周りが混雑するローディーには最も汎用性は高い。頻繁な取り外しをしないのであれば最適な取り付け方式 - 専用のアタッチメント使用:
重量級のフロントバッグでよく使われる方式。取り付け・取り外しが簡単に行えるので停車時にフロントバッグ毎持ち歩く場合には便利だが、圧倒的に重くなりがち。また取り付けは確実に行えるが、その分荷重が一点に集中してしまう為、カーボンハンドルには向かない
それこそ、カメラバッグのように「ボディの他にレンズも数点、各種メンテナンスツールも収納」みたいな形になると、停車時に中身だけ持ち出すこともできませんので、停車時に簡単に取り外しできるかはとても重要になります。
フロントカメラバッグの類が専用のアタッチメントを採用しているケースが多いのもその辺りが理由になりますね。
逆にフロントバッグにはあまり貴重品を入れない、もしくはスマホや財布くらいしか入れないケースであれば、停車時に貴重品だけ取り出してフロントバッグはハンドルに取り付けたままにすれば良いですから、もっとも軽量・コンパクトなベルクロスタイルがベスト。
ラファのバーバッグはその間をとって、バックルタイプとなります。
確かに取り外しは簡単にできますね。
ただ、ランチ休憩時毎回バーバッグを取り外すかというと、鍵は取り出して使いますし、カメラは取り出してお店に入ってしまいますので、バッグを取り外すことなかったりします。
ハンドル周りのスペースにも余裕がありますので、今のところ特に不満はありませんが、私みたいな使い方だとベルクロでも良かったかも?
走行中の「暴れ」は最小限
ヘッドチューブに引っ掛けて固定するバックルも用意されていますので、走行中にバッグが暴れることはありません。
おそらく、オンロードで舗装路だけ走るのであれば、こういったヘッドチューブへの固定は不要だと思いますが、オフロードを走行する際には、このベルトは必須なんですよね。
ヘッドチューブに固定せずにハンドルにのみ固定してぶら下げていると、悪路で大きな段差に突っ込んだ時にフロントバッグを大きく上に跳ね上がります。
ファスナーをきちんと閉めていないと、その時に内容物が辺りにぶちまけられるんですよね。
フロントバッグってアクセス性が高いので、ファスナーを開けっぱなしにして補給食を突っ込んでおいて、走りながら補給していたことがよくあったのですが、面倒臭がってヘッドチューブにベルトを固定しておらず林道に突っ込んだ際に、フロントバッグが大きく跳ね上がって辺り一面に補給食をぶちまけた苦い経験があります・汗
ツーリングの相方としてはベストなフロントバッグ
基本的に日帰りライドしかしなくなってしまいましたので、ボディバッグとして使うことはあまりないかなー、と思っています。
ただ、ハンドルからの取り外しがバックルで簡単にできることも考えると、ツーリングで使用するフロントバッグとしては、本当に完成度高いな、と感じています。
コメント
ロードバイク界隈でハンドルバーバッグ流行中ですね。
エアロ効果が高い1~2Lサイズの小振りなものをつけたロードバイクを良く見かけるようになりました。アクセス良好なのが人気の理由だそうで、ウインドブレーカーを入れて走りながら脱ぎ着する猛者もいます。
私は普段後キャリア+パニアかサイドバッグですが、そちらは逆に週1くらいしか見ません。
春になり、また通勤通学自転車が増え…出勤中に100台以上すれ違いますが…今年のブームを見るのが楽しみです。