PowerShot G9X MarkII の描写力レビュー・中景編(重箱の隅をつついてみた)

この記事は約5分で読めます。

G9X MarkII vs D750 vs E-M1で比較レビューしてみた(その2)

前回の記事では、近景、ロードバイクのライド前提で、使用用途もブログだったりディスプレイ表示で見ることを意識して比較レビューを実施してみました。
今回は、被写体までの距離が7〜8m程度の中景をイメージして比較撮影をしてみました。

被写体まで7〜8mとなると、例えばこんな感じの写真をイメージしてます。
出先でバイクと景色、例えば桜の木の下のバイクとかそこそこ広がりのある後景と一緒に撮影、みたいなイメージですかね。

今回登場するカメラは前回の近景編と同じくこちらです。

camera

おまけでiPhone7でも撮ってみましたが、まさに上記写真を撮影したのがiPhone7なので悪しからず。

  • Nikon D750 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
    スタンダード、コントラスト、シャープネス等は±0、JPEGファイン
  • Olympus OM-D E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
    ナチュラル、コントラスト、シャープネス等は±0、JPEGラージファイン
  • CANON PowerShot G9X MarkII
    JPEGラージ、撮って出し
  • iPhone7
できるだけ加工されていない状態で力比べしてみました。
とはいえ画素数がそれぞれ違いますので、少しだけサイズ合わせをしています。
  • G9Xについては、3:2で撮影した後で4:3のサイズにクロップ、リサイズはせず
  • D750については、3:2で撮影した後で4:3のサイズにクロップ、G9Xに合わせて若干リサイズ

できるだけ加工されていない状態で力比べしてみました。

ピント合わせについては、D750とOM-Dはライブビューで拡大してマニュアルで合わせています。G9Xだとそこまでシビアになる必要もないだろうとAFで合わせてます。
絞り値も、2.8、4.0、5.6それぞれで撮影していますが、それほどボケ味等分かるような被写体でもなかったことと、全部アップすると画像だらけになってしまうので、適当にピックアップしてみたいと思います。

前回の近景編よりはコンデジには不利な条件になるかと思いますので、少しは差が出ますかね。

本日のモデルはこちら。
こちらはG9X MarkIIで撮ってます。
50mmて撮影したものをクロップしていますが、風景の中にこの程度の描写で写っていれば十分満足できるかなぁ、とは思います。

model

 広角域(28mm)

絞りf4.0で比較してみました。

01NM28mm

D750中央部等倍切り出し。

02OM28mm

OM-D中央部等倍切り出し。


03CM28mm

G9X中央部等倍切り出し。


S_iphone_

iPhone7中央部等倍切り出し。

iPhone7だけ日差しが差してます。。。参考まで。
フレームのGIANTの文字や赤の色乗りをよくよく比べると、D750が落ち着いた感じ、E-M1とG9Xが似たような傾向でしょうか。ただそこまでの差はわからないかもですね。iPhone7が善戦していると見るのか、結構ギリギリと見るのか。

とはいえ、中央部等倍で切り出してみてこの程度の差です。

晴天時であれば、近景編と同じく大きな違いはないと言ってもよいのでは。

準広角域(35mm)

こちらも絞りf4.0で比べてみました。

11NM35mm

D750中央部等倍切り出し。


12OM36mm

OM-D中央部等倍切り出し。


13CM35mm

G9X中央部等倍切り出し。

トレリスフェンスをよく見て見ると、E-M1とG9Xはシャープネスを上げていてD750が少し余裕がありそうです。ただ、ここでも中央部ということもあり、重箱の隅突かない限り大きな差はありません。

標準域(50mm)

私が最も愛する焦点距離です。

こちらもf4.0で。

21NM50mm

D750中央部等倍切り出し。


22OM50mm

OM-D中央部等倍切り出し。


23CM50mm

G9X中央部等倍切り出し。

G9X とE-M1は同じような傾向でしょうか。タイヤの描写を見るとD750が質感を残していますが、E-M1とG9Xはギリギリ保っているような潰れているような、といったところでしょうか。
いずれもクランクのSHIMANOの文字は潰れて見えない感じですし、大きな差は出てないかもです。

 

中望遠域(70mm/80mm/84mm)

それぞれのズームレンズ望遠域で撮影比較となります。
D750が70mm f4.0。
OM-Dが80mm f4.0。
G9X MarkIIが84mm f4.9。

31NM70mm

D750中央部等倍切り出し。


32OM80mm

OM-D中央部等倍切り出し。


33CM84mm

G9X中央部等倍切り出し。

ん?
どうでしょうか。
近景の時には中望遠域では、D750の描写が少し上かな、なんて思いましたが中景ではあまり差がないですかね。
SHIMANOの文字が最もはっきりしているのはG9Xですね。焦点距離が最も長いということはありますが、大したものです。
ただ、後ろの葉っぱやフェンスの描写を見ると、べたっと塗りつぶした描写になっていますので、その辺りはD750に余裕があって、E-M1もG9Xよりは少し上、といった感じがします。
とか偉そうに言ってますが、これってカメラマニアのたわ言レベルの差なような気もします。

てかディレイラーハンガーにサビ浮いてますね。。。あかん。

まとめ

前回同様、カメラに詳しい方からあれこれ言われそうな比較レビューとなりました。

  • 曇天時屋外
  • 中央部等倍切り出し
  • G9X MarkIIの50mm、84mmだと絞り開放ですが、28mmと35mmだと1段以上は絞った状態

風景と一緒にバイクを撮影、みたいなシーンをイメージして比較してみましたが、やはり晴天で日の丸構図(真ん中に主役のバイクを配置する)ともなると、フルサイズでも1インチコンデジでも大きな差は出にくいようです。

今回も前回同様、「やっぱり大差はないんだな」ということを確認する結果となりましたが、こうなってくると、天気が良い日のライドであればG9X MarkIIだけ持参して身軽なライドにしてしまうのが良さそうな気がしてきました。
望遠レンズで撮影したいとか、ボケのある写真を撮りたい、とかなら話は別ですが裏を返すとそういった「まさに一眼でないと」撮影し辛い撮影メインでもない限りは1インチコンデジで十分役目を果たせる時代になった、ということですかね。

(結論)今度天気の悪い週末があったら、もう少し厳し目の条件で比較撮影してみようかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました