G9X MarkII vs D750 vs E-M1で比較レビューしてみた(ライド視点)
ロードバイクのライド前提で、使用用途もブログだったりディスプレイ表示で見るくらいであれば、コンデジだろうとフルサイズ一眼レフだろうとそこまで違いはないよねー、と頭では理解しています。
分かってはいるのですが、最新の1インチコンデジの実力がどのくらいなのかなー、と試してみたくなりました。
カメラマニア目線からはツッコミ所満載かと思いますが、ライド用途をイメージした場合、という前提で調べてみたいと思います。
まずは近景で条件を揃えてみたいと思いますが、テーブルフォトになると、圧倒的にコンデジが有利になりますので、テーブルフォトよりはもう少し離れた、被写体まで1m程度だとどうなるのか、を調べてみました。
この写真だと、バイクや車輪までの距離が1mくらいですかね。
この写真みたいに近くから撮った場合、を意識してみてもらえればと思います。
今回登場するカメラはこちら。
おまけでiPhone7でも撮ってみましたが、まさに上記写真を撮影したのがiPhone7なので悪しからず。
- Nikon D750 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
スタンダード、コントラスト、シャープネス等は±0、JPEGファイン - Olympus OM-D E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ナチュラル、コントラスト、シャープネス等は±0、JPEGラージファイン - CANON PowerShot G9X MarkII
JPEGラージ、撮って出し - iPhone7
できるだけ加工されていない状態で力比べしてみました。
とはいえ画素数がそれぞれ違いますので、少しだけサイズ合わせをしています。
- G9Xについては、3:2で撮影した後で4:3のサイズにクロップ、リサイズはせず
- D750については、3:2で撮影した後で4:3のサイズにクロップ、G9Xに合わせて若干リサイズ
ピント合わせについては、D750とOM-Dはライブビューで拡大してマニュアルで合わせています。G9Xだとそこまでシビアになる必要もないだろうとAFで合わせてます。
当日の天気は曇り。時々太陽が覗いていたりするので、厳密な比較にはなりませんでしたが。。。
あと風が吹いていたので、なるべく被写体が止まってから撮影するようにしてはいますが、何枚か被写体ブレしてしまっています。素人の比較ということで多めに見て下さい。
絞り値も、2.8、4.0、5.6それぞれで撮影していますが、それほどボケ味等分かるような被写体でもなかったことと、全部アップすると画像だらけになってしまうので、適当にピックアップしてみたいと思います。
本日のモデルはこちらです。
参考までに、こちらの写真はG9X MarkIIで撮ってます。
普通に綺麗に撮れてますよね。
広角域(28mm)
絞りf4.0で比較してみました。
D750中央部等倍切り出し。
OM-D中央部等倍切り出し。
G9X中央部等倍切り出し。
iPhone7中央部等倍切り出し。
iPhoneの時だけ太陽が覗いたのでフェアではありませんが、iPhoneやG9Xは派手目な色ですね。D750がしっとりしていて、OM-Dが一番大人しい色合いになってます。
ま、その辺りは設定変えればどうとでも変わるのですが。
ほんと、中央部等倍で切り出してみてこの程度の差です。
晴天時であれば、大きな違いはないと言ってもよいのでは。
比較して目を皿のようにすれば、G9X MarkIIやiPhoneはシャープネスが強めな絵作りになっていることが分かりますね。NikonもOlympusも、ピクチャースタイルやシャープネスを変えればもっとぱっきぱきのシャープな絵にすることはできますが、その辺は余裕のある絵作りになっているかと思います。
どの写真が加工性に余裕もあって良い画像かと問われれば、やはりフルサイズのD750になるかと思いますが、ほんとマニアの世界、プロの世界でもない限り気にならない差のように感じます。
準広角域(35mm)
こちらも絞りf4.0で比べてみました。
OM-D中央部等倍切り出し。
G9X中央部等倍切り出し。
ここでも中央部ということもあり、重箱の隅突かない限り大きな差はありません。
標準域(50mm)
私が最も愛する焦点距離です。
こちらもf4.0で。
D750中央部等倍切り出し。
OM-D中央部等倍切り出し。
G9X中央部等倍切り出し。
もう、ノーコメントでも良さそうですよね。
ただ、この辺りからは背景のボケ量の違いがはっきり分かるようになりますね。
中望遠域(70mm/80mm/84mm)
それぞれのズームレンズ望遠域で撮影比較となります。
D750が70mm f4.0。
OM-Dが80mm f4.0。
G9X MarkIIが84mm f4.9。
D750中央部等倍切り出し。
OM-D中央部等倍切り出し。
G9X中央部等倍切り出し。
お?
どうでしょうか。
中望遠域になると、D750の描写性が一歩抜けている気がします。
ただ、G9Xは明らかに被写体ブレしてますね。。。ごめんなさい。
背景をボケさせて整理して、被写体を浮かび上がらせようとするとやはりフルサイズが有利です。
ただ、ライド先でそこまで背景整理してバイクの写真撮ろうとか思うよりは、背景も一緒に撮影、という方が多い気はしますが。
まとめ
カメラに詳しい方からあれこれ言われそうな比較レビューとなりましたが、いかがでしょうか。
- 曇天時の屋外
- 中央部等倍切り出し
- G9X MarkIIの50mm、84mmだと絞り開放ですが、28mmと35mmだと1段以上は絞った状態
最初から想像はしていましたが、描写に差が出づらい条件なんですよね。
でも、晴天ライドの近影撮影だと、今回のような条件になることが多い気がします。
出先で見かけた小物だったり、愛するロードバイクのパーツ撮影、同行者の撮影あたりでしょうか。
その意味では「やっぱり大差はないんだな」ということが確認できたわけで、それはそれで意味のある作業だったかな、と。
(と自己肯定しないとやってられないくらい、面倒臭い作業でしたから・・・)
レンズの力試しであれば、四隅の描写比較も行うべきですし、イメージセンサーの力試しであればもっと露出差がある被写体の白飛び・黒つぶれ検証、夜間のノイズ確認なんかが適切でしょうが、ロードバイクのライド時に該当しそうなシチュエーションでもないんですよね。
白飛びとか日陰の暗部描写とかはあるかもしれませんので、その辺りはまた時間があれば比較してみましょうかね。
(結論)恵まれた条件下であれば大差ないことが確認できました。次回は中景で比較してみたいと思います。
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