【製品レビュー】ライドポーチを新調(P&P COMPONENTS ポータブルマルチケース ラージ)

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現在愛用しているライドポーチが、そろそろ交換時期に来ました。

ライドポーチがそろそろ寿命に
ロードバイク趣味も、長年続けているとそれほど「あれが欲しい」「これが欲しい」というものは少なくなってきます。 買い物をする際にも、消耗品がダメになったから次のものに買い替える、というケースが多くなってくるわけで。 で。 そろそろライドポーチ...

過去の経験上、ライドポーチは3年程度で止水ファスナー部分がダメになったり、内部のメッシュポケットに穴が空いたりするのですが、今回も約3年もってくれましたので、十分お役御免といったところでしょうか。

そもそもバイシクルクラブ誌のおまけですからね。
大したモンです。

で、今回ライドポーチを買い替えたのですが、色々と思うこともあり、少し当初の想定とは違う製品に手を出すことにしました。

■ ライドポーチを買い替え(キャッシュレスを想定して)

1. ライドポーチに求める条件(これまで)

今まで私がライドポーチに求めていた条件は、以下の5点でした。

  1. フルオープンタイプであり、ポーチの上部からするっとスマホを出し入れできること
  2. 適度なサイズ感(スマホは入れたい)
  3. メッシュの小銭入れがあること
  4. 内部の仕切りが適切であること
  5. 十分な防水性があること
【比較レビュー】ライドポーチを新調(パールイズミ ライドウォレット)
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ライドポーチの一番の目的は「スマホを収納すること」でした。
昔はライドにデジタルカメラを持ち出すことが多かったのですが、最近は(同じような場所を走ることが多くなったこともありますが)スマホのカメラ機能が向上したこともあり、スマホで写真を撮影することが多くなりました。

そうなると、ライド中に停車してさっとスマホを取り出し易いライドポーチであることが重要なのですが、ライドポーチによっては意外と「引っかかり」があったり、取り出しに行くものもあるんですよね。

そもそもフルオープンタイプでないと、ライドポーチをバックポケットに入れたままスマホを取り出すことができなかったりしますし。

そして、その次にくるのが「お財布としての機能性」でした。
お札が折り畳まずに収納できるか、とか。
小銭の視認性を高めるには、メッシュポケットがないと使いづらい、みたいなことですね。

これらを踏まえると、個人的にはバイシクルクラブのおまけのライドポーチはほぼ満点に近い内容でした。

2. ライフスタイル変化に伴う見直し内容

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ただ、最近になって変わってきたこととして、キャッシュレス決済の普及に伴い、お財布としての使い道が限りなく減ってきた点となります。

昔はそれでも「お店では使わないけど、自動販売機では小銭を使う」というケースが多かったのですが、最近はスマホ決済や交通系に対応した自動販売機が普及したこともあり、お札や小銭を使う機会が本当に少なくなりました。

少なくともこの半年くらいは使ってないような気がします。

そうなると、スマホを収納し易いか、スマホをさっと取り出し易いか、という観点からライドポーチを選んでみても良いのかも、と思うようになりました。

3. 購入候補

今まで使っていたバイシクルクラブのおまけポーチに、最も近いと思われるのが GORIX のサイクルポーチかな、と思います。

サイズ感もほぼ同じですし、私が今までライドポーチに求めている条件をほぼ満たす製品になっています。

ただ、先に書いたように「キャッシュレス決済によるお財布機能の後退」「スマホの取り出しやすさ」を考えると、もっと他に候補があるのでは?と思うようになりました。

バックポケットにライドポーチを入れたままスマホを取り出す際に、「さっと取り出せない」「さっとしまえない」ケースが何かを考えたところ、以下のような点が挙げられるかな、と感じています。

  • ライドポーチが縦に長すぎて、スマホをつまんで取り出しにくい(ライドポーチのサイズが大きすぎる)
  • ライドポーチにスマホを後ろ手でしまう際に、ライドポーチ内の「何か」に引っかかってしまいづらい

本当に細かな点になるのですが、思いつくのはこの2点でした。

1点目については、シンプルにサイズ感の話になるのですが、私が使っている iPhone15 pro の場合、今のライドポーチだと少し大きすぎるんですよね。

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ライドポーチの上面からスマホまで、50mm程度のスペースがありますので、「ぐいっ」と指を突っ込まないとスマホに届きません。

もう少し縦に短いライドポーチでも良いのかも、と思っています。

2点目については、過去の記事でも書きましたが、内部のメッシュポケットに引っかかってうまく収納できないケースがありました。

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これはバイシクルグラブ付属ライドポーチの、数少ない欠点でした。

内部の引っ掛かりがなく、それでいて縦のサイズがもう少し短いもので探したところ、第一候補として上がったのが、R250 のライドポーチスーパーDX3。

縦の長さが180mmになりますので、今よりも20mm短くなります。
また、内部に仕切り板が入るような構造になっていますので、うまく使えばスマホの出し入れもするっ、といけるかな?と期待しています。

ただ、難点として「厚みがあり過ぎる」点がありました。
以前購入したもののあまり使っていないパールイズミのライドウォレットが、幅が90mm、厚みが30mmあるのですが、この厚みだとちょっと使いづらいと感じていました。

R250 のライドポーチは幅は90mmで同じなのですが、厚みが35mmもあります。
これ、おそらくライドポーチ界隈では最も厚みがある製品ではないでしょうか。

バイシクルクラブおまけポーチだと、幅が90mm、厚みが30mmとなる為、理論上の外周は240mmになります。

ただ、実際に測ってみると、内容物の膨らみなども出てくる為もう少し外周は大きくなり、私の現物で計測すると250mmでした。

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これがスーパーDX3 の場合、理論値で270mmになってしまいます。
これは、ジャージのバックポケットを選ぶんですよね・・・。

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私が愛用しているシマノの半袖ジャージ。
バイシクルクラブ謹製ポーチでぴったりサイズ。

これ以上外周が大きくなると、ちょっと無理が出てきそうです。

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両サイドのポケットに入れようとすると、外周250mmの時点でぴちぴち。
実際にこの状態でジャージを着ると、少し突っ張り感を感じてしまいます。

要するに、スマホ収納を主目的とするのであれば、縦幅も横幅も厚みも、全体的にもう少し小ぶりでも問題ないわけです。

そこで見つけたのが、今回購入した P&P COMPONENTS のポータブルマルチケース。

実は2023年に発売されたばかりでして、比較的新しい製品となっています。
そのせいもあってか、実際の使用レビューが見つからず。

それはそれで人柱になってみても良いかな?という好奇心も手伝って、今回購入することになりました。

4. P&P COMPONENTS ポータブルマルチケース ラージを購入

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ということで、ぽちっと購入。

業界的には(スマホが肥大化するせいもありますが)ライドポーチは大きくなる傾向にありますが、P&P COMPONENTS のライドポーチは、ラージサイズであっても比較的スリムな部類となっています。

サイズ 重量
バイシクルクラブ 200×95×30 67g
P&P COMPONENTS 185×85×25 72g

実際に並べてみると、「一回りこぶり」に感じます。

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実はこの「幅」が85mmというのはライドウォレット界隈ではかなりスリムな方でして、多くの製品が90mm〜100mmになっていますので、実際に手に持った時に小さく感じます。

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内部は比較的シンプル。

写真からだとわかりづらいですが、カードポケットの裏側はお札入れとなってまして、ギリギリお札が入るサイズになっています。

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ちょっと顔を出していますので、その点が気に入らない人もいるかもしれませんが、逆にお札を取り出し易いというメリットもあったりします。

カードポケットは4つ。
よくある横に入れるタイプではなく、縦から入れるタイプとなっています。

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最初、カードの飛び出た頭がスマホに引っかかったりしてスマホの出し入れの邪魔になるのでは、という懸念もあったのですが、カードポケットの深さがしっかりありますので、特に出し入れで問題になることはなさそうです。

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小銭入れは、マチがあるものではないので、正直言うと使いづらいです。。。
小銭を頻繁に出し入れする人であればこの点はイマイチでしょうね。
ここ数ヶ月小銭を使っていないからこそ、今回はこの点は割り切ってみようと思っています。

他方、縦型のライドポーチであるからこそ、この位置にポケットがあることから小銭がある程度入っているとちょうど良い「重し」の役目を果たしてくれます。
重心が低くなることから、ライドポーチをバックポケットから出し入れするのがやり易かったりしますので、ポケットの配置そのものは適切かな、と感じています。

こちらが実際にスマホや小銭を入れた状態。

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中身が空っぽであれば厚みは25mmとなっていますが、中身を入れると若干膨らみが出ますので、そこそこ厚みは出てきます。

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34mmまで膨らみました。
そこまで入れてないんですけどね・・・。

バックポケットに入れる時に重要なのは外周となります。

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外周は230mmとなりました。
今まで使っていたライドポーチよりも20mm小さくなりましたので、バックポケットにも今まで以上に余裕をもって収納できるようになりました。

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背の高さも程よい感じです。

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縦の長さも15mm低くなりましたので、スマホへのアクセスもし易くなりました。

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ちなみに公式によると、スマホのサイズは80×180mmまでがおすすめだそうです。
iPhone15 Pro MAXでも大丈夫ですね。

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サイズ感については、個人的にはとても気に入りました。

5. ショートインプレッション

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実際にライドに持ち出してみました。

ポーチの中身はこんな感じです。

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  • カード4枚
  • 小銭
  • お札
  • スポーツドリンク(粉末)
  • エナジージェル(Mag-On)
  • ゴミ袋
  • スマホ

これくらいだと不自然に膨らむこともなく、良い感じでしたね。

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最近のライドポーチは大体どれも工夫されていますが、ファスナー先端がとても掴み易い形状になっていますので、開け閉めもストレスなくできます。

他のライドポーチよりもスリムなこともあり、バックポケットからの出し入れもスムーズ。
このスリムさは良いですね。
今まで使ったライドポーチの中ではピカイチかもしれません。

まだ慣れていないこともあり、バックポケットにライドポーチを入れたままのスマホの出し入れは以前ほどスムーズではないのですが、この辺りは慣れで解消できるかどうか、もう少し使い続けてみようかと思います。

今のところ特に不満はありませんが、使い続けていく中で「満足」に変わるのか、「微妙」に変わるのか、もう少し使い続けてから判断してみようかと思います。

コメント

  1. 今老爺 より:

    私の場合はガラケー時代からベルト通しのキャリングケースなので
    スマホ(iphone 14 )に代わってもベルト通しケースのままですが
    ガラケーよりサイズが大きくなった分若干窮屈な感じは否めません。
    2年後にはもう少しスリムなスマホに換える予定なので今しばらく
    我慢して使おうと思っていますがそれまでにはまた違ったケースを
    バイシクルクラブの付録で出してくれないかなと期待しております。

  2. おとーさん より:

    >今老爺さん
    バイシクルクラブも隔月刊になってしまいましたし、発行部数も厳しそうですのでオマケもどんどん厳しくなっていくのかもしれないですね・・・。
    ちょくちょく「これ便利」というものを出して頂けるので、何とか踏ん張って続けて頂きたいところですが。

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