【比較レビュー】キシリウムエリートUSTとコスミックプロカーボンUSTの重量を比較

この記事は約4分で読めます。

キシリウムエリートUSTとコスミックプロカーボンUSTの重量を比較してみた

前回はホイール到着直後、早くバイクに履かせたくてウキウキしてしまいましたが、改めてキシリウムエリートUSTと並べて比較してみたいと思います。

cosproUST-03

1. 重量差は実測でどの程度違うのか

今まで使ってきたキシリウムエリートUSTと、今回新たに購入したコスミックプロカーボンUST、それぞれマビックの公称重量はそれぞれ以下のようになっています。

■公称重量

キシリウムエリートUST コスミックプロカーボンUST 重量増
フロント重量 665g 745g +80g
リア重量 855g 905g +50g
合計 1520g 1650g +130g

往往にして、実測においては重量は増える傾向にあるとは思いますが、改めてそれぞれのホイールを実測してみました。

ただし、デジタル測りの計測精度がそこまで高くありませんので、それぞれ10回ほど計測したうえで、平均値を求めています。

cosproUST-07

また、タイヤを外すのは面倒でしたので、全体で計測したうえで、タイヤの重量(いずれもイクシオンプロUSTで共通)とシーラントの重量(タイヤ一本につき30g)を減算した値になってますので、だいぶ大雑把な値になっている点、ご了承ください。

■実測重量(平均値)

キシリウムエリートUST コスミックプロカーボンUST 重量増
フロント重量 656g 754g +98g
リア重量 869g 908g +39g
合計 1525g 1662g +137g

ま、ほぼほぼ公称値に近い値になりましたね。

キシリウムエリートUSTは、フロントのリムハイトが22mm、リアのリムハイトが25mmとなっていますが、コスミックプロカーボンはフロントもリアも同じ40mm。
その為、重量の増加はリアよりもフロントの方が多くなっています。

フロントは約100g重くなっていますので、もしかすると重量増を感じることもあるかもしれませんが、リアの39g増は、おそらく私レベルでは体感することすらできない気がしますね。

現に、試乗会では短めの坂なども登ったりしましたが、ホイールの剛性が上がったことは実感できましたが、ホイールの重さを実感することはできませんでした。

カタログ上の数値を見ると「重くなってしまうのか・・・」と悲しい気持ちになったりしますが、実際に乗ってみると、実感できるのは重量以外の要素の方が大きかったりしますので、机上の数値に振り回されすぎるのはあまり良くないですね。

2. スポークの組み方が違う

あまり気にしていなかったのですが、改めてホイールをまじまじと見ていたら、スポークの組み方が違うことに気づきました。

フロントホイールに関しては、スポークが放射状に広がるラジアル組みで同じ組み方になっています。

スポークも同じスチール製で本数も同じ18本。

違いがあるのはリアホイールでした。

こちらキシリウムエリートUST。

cosproUST-11

フリーの反対側がタンジェント組になっています。

cosproUST-10

フリー側は放射状に広がるラジアル組み。

このフリー側がラジアル、フリーの反対側がタンジェント組になっているものをイソパルス組というそうで、マビックならではの組み方なんだそうですね。

確かに他社製のホイールを見てみると、フリー側も反フリー側もタンジェント組になっていたり、フリー側がタンジェント組で、反フリー側がラジアル組になっていたりするようです。

で、こちらがコスミックプロカーボンUST。

cosproUST-08

反フリー側はラジアル組。

cosproUST-09

フリー側がタンジェント組となっています。
逆イソパルス組、というんですかね。

スポークはいずれもスチール製、本数はいずれも20本ということで同じなのですが、スポークの組み方が異なっています。

これまた面白いことに、コスミックプロカーボン SL UST に関しては、スポークの本数が4本増えて24本となったうえに、イソパルス組となっています。

コスミックプロカーボンに関しては、non-SLバージョンよりもSLバージョンの方が剛性が高いという話を聞きますが、リムは全く同じものを使いながらも、スポークの本数、組み方で異なる性格に仕上げているわけですね。

ほんと、面白いです。

3. 実はクイックリリースの長さが違う!?

思わず二度見してしまいました。

cosproUST-12

ええっ!?

クイックリリースの長さが違うことってあるの!?

なんてことない、エンドキャップがたっぷりねじ込んであるだけで、ぱっと見長さが違うように見えただけですね。

最初、ほんとびっくりしてしまいました・・・汗

今はローラー台でしか使えていませんのでほんと宝の持ち腐れですが、ただ見ているだけで幸せになりますねー。
ぼちぼち「寄り道しないライド」であれば解禁かなー、という社会的な雰囲気にもなってきていますので、ショートライドに出かけてみようかな、と思っています。

cospro-01

コメント

  1. たかにぃ より:

    コスカボ、前後共にリムテープが有りますから実際にはもう少し重量少なくなりますね。
    私もオールラウンドとして2年半コスカボSLUSTDiscを使い続けていますが、気持ち良く走れるホイールだと思います。2020モデルからDisc専用リムは45mmハイトになりましたが、私の2019モデルはリムブレーキ版と同じ40mmハイトなので乗り心地もかなり近いかと。

  2. たかにぃ より:

    モデルイヤーを1年間違えてました。2018モデルと2019モデルが正しいです。

  3. ふじやま より:

    ホイールご購入おめでとうございます
    チューブレス羨ましいです

  4. おとーさん より:

    >たかにぃさん
    Disc用は途中からリムハイト変わっているんですね。
    タイヤ外していないので気づきませんでしたが、リムテープがあるんですね。
    ほんと今まで「重量」のスペックにかなり捉われていたのですが、実際に乗ってみると全く気になりませんので、面白いものです。
    斜度10%超とかの激坂だと違うのかもですが。

  5. おとーさん より:

    >ふじやまさん
    Zondaでチャレンジされていましたよね・笑
    私の中では、アルミフレームをカーボンフレームのGAN S に乗り換えた時の数倍、チューブレスに変えた時は衝撃的でした。
    こんなに違うものかと。
    とっっっっても快適になりますので、オススメです! (と、物欲スイッチを押させて頂きました)

タイトルとURLをコピーしました