MAVIC KSYRIUM ELITE UST 6ヶ月経過レビュー(ロングライド向けホイールの決定版!?)

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KSYRIUM ELITE USTはロングライドに最適だと再確認

MAVIC KSYRIUM ELITE USTを購入してから早くも半年が経過しました。

チューブレスタイヤということもありますが、空気圧の違いで乗り味が変わり、色々な楽しみ方ができることに気づきましたので、改めてレビューとしてまとめてみたいと思います。

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といっても、空気圧の高低で大きく印象が変わったこともあり、自分への備忘録として、という意味合いが大きいのですが。

ちなみに、この半年で30回弱のライド(だいたい週1回)、走行距離にして2000kmいかないくらいでした。
改めて Strava で走行ログを振り返ってみると、100km超のロングライドと50km前後のショートライドを交互に走っていることが多かったです。
ロングライドだとスピードはゆったりめ、ショートライドだと頑張ってがしがし漕ぐ感じになりますので、メリハリつけて走ることが多かったようですね。

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1. まずは空気圧について

MAVIC KSYRIUM ELITE USTについているタイヤは、チューブレスタイヤのイクシオンプロUST。昨年私がホイールを買った直後はネット上で購入できる場所がなく、カットタイヤとかでダメになった時はどうしよう、なんて心配していましたが、最近になってようやく amazon で購入できるようになりました。

チューブレスタイヤなので、チューブ代がかからないとはいえ、やはりお高いですね。

空気圧については、これまで幾つか記事にしてまとめていますので、あれこれ思い悩む姿はそちらをご参照頂ければと。

MAVIC KSYRIUM ELITE UST の空気圧について : 昔チャリダー今ローディー

まず空気圧について目覚めた記事です。

MAVIC KSYRIUM ELITE UST の空気圧について(実走) : 昔チャリダー今ローディー

うだうだ言ってないで走ってみた編。

MAVIC KSYRIUM ELITE UST の空気圧について(実走おかわり) : 昔チャリダー今ローディー

とにかく低圧で攻めてみた編。

 

で、現在到達した1つの結論。

(1) 柔らかクッションモード(気分はマウンテンバイク)

冬場で体がなまっていたり、ライド感覚が開いてしまって、少しのんびりポタリングしたいときは「前輪 5.2 bar / 後輪 5.6 bar」アルミフレームにもかかわらず、段差の突き上げ感が見事に吸収されます。例えるなら「ぼよんぼよん」のタイヤに乗っているイメージ。フロントサス付きのマウンテンバイクに初めて乗った日の感動がよみがえると言ったら言い過ぎかもしれませんが、それに迫るだけの衝撃吸収にきっと驚くはずです。ただ、強く踏み込んだ時のパワーもタイヤを通して少し逃げてしまう感触がありますので、ロングライドをこの設定で走りきるとパワーロスが少し気になる印象で、赤信号からの走り出しや、時速30kmオーバーの高速巡航時に「気持ち多め」の脚力を要求される気がします。

(2) 乗り味まろやかモード(気分はママチャリ)

普通にロングライドを走るときは「前輪 5.6 bar / 後輪 6.0 bar」
さながらアスファルトの上にカーペットを一枚引いたかのような滑らかな乗り味を体感できます。細かなでこぼこであればまったく気にならないレベルに。
ロングライドで体に疲労溜めたくないな、という日はこの設定で走ることが多いです。ちょうど 1. と 3. の中間の感覚ですので、衝撃吸収を重視しつつもバランスが良い走りになる印象です。

(3) 外はかっちり中身はふんわりモード(体に優しいロードバイク)

ショートライドでがしがし漕ぎたいとき、ロングライドでもフラットなコースで比較的スピードを出しやすいときは「前輪 6.0 bar / 後輪 6.4 bar」
この設定の時は30km超の高速巡航が楽になります。空気圧MAXの 7bar にしてしまうと、折角のチューブレスタイヤの衝撃吸収力が少しスポイルされる印象がありましたので、体に伝わる衝撃を吸収しつつも漕ぎ出しの軽さや高速巡航のし易さを重視する場合はこちらの設定にすることが多いです。ショートライド時はほぼこの空気圧で決まりだと思っています。

やけに細かい数字じゃないか、という話ですがそこは気分ですので実際にはそんなぴったりにはなってないと思います。話半分で聞いてやってください。

私の空気入れは 0.5 bar 刻みでメモリが振られていますので、実際には「 5 bar / 5.5 bar / 6 bar / 6.5 bar」を基準に、「ワンプッシュ多め」「メモリにちょい手前」みたいな感じで調整している感じですね。

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5.2 barなら、5bar からワンプッシュ入れるとか。5.6 bar なら 5.5 barからワンプッシュ入れるとか。

この半年、あれこれ空気圧を変えては走り、を繰り返してきたわけですが、空気圧を変えるだけでここまで印象が変わるとは思ってもいませんでした。

正直、レースでがしがし走る人向けのホイールかと聞かれると、素直に「おすすめです」とは言えない気もしますが、週末ローディーに最も向いたホイールなのではなかろうか、と思っています。

って、鉄下駄とコレ以外履いたことがないので、偉そうなこと言えませんが。。。

2. その他もろもろについて

購入直後のインプレッションは以前記事にしましたが、今読み返してみてもこの辺りの印象は全く変わっていません。

MAVIC KSYRIUM ELITE UST レビュー(後編) : 昔チャリダー今ローディー

少しだけインプレッションを追加するとしたら、巡航速度を上げて走るコツが少しずつ分かってきた点でしょうか。

ここ昨年末頃からケイデンスを意識するように走り始めまして、それまで 80 前後で走っていたのを最近は 90〜100 の間で回すように心がけるようになりました。

軽めのギアでくるくる回すことを意識し始めた結果、それまでは巡航速度は 28km/hr 程度だったものが、30km/hr オーバーを維持できる時間が少しずつ伸びてきました。

ホイールを変えたことでギアが少し軽く感じるようになった、というのは当初のレビューでも書いた通りなのですが、調子に乗ってそのまま踏み続けるとスピードは上がるものの、俗に言う「踏まされている」形になってスタミナや脚力の消耗が早く感じていました。

当初は無理して踏まずに楽して走ることを優先していましたが、軽いギアでケイデンス高めで走ることに慣れてきた結果、それほど無理せずに巡航速度を上げられるようになってきた気がします。
これが昔の鉄下駄ホイールだと、同じケイデンスで走るにはもう少し脚力を要求されてしまいますので、30km/hr オーバーの巡航速度を維持できる時間はもう少し短くなるかなぁ、と感じています。

3. ラチェット音について

諸先輩がたのブログ拝見すると、カンパのホイールはラチェット音が大きめだけれど、マビックのホイールはラチェット音が大人しいそうで。

私のホイールも購入直後はほんとに静かでした。
もともと付属していた PR-2 というホイールの方が音はもう少し大きかったです。

それが 3月頃、走行距離にして1000kmを超えた辺りからでしょうか、少しずつラチェット音が大きくなってきました。
大きいといっても、他社製の「音が大きい」と言われているホイールよりは小さいとは思いますが、明らかに音が大きくなったぞ、と分かります。

で、調べてみると、1000km 程度でフリーボディーのメンテナンスをするのがおすすめ、らしいですね。
マビックの場合は、音が小さいのがよくメンテナンスされている状態で、音が大きくなってきたらオイルをさしてメンテナンス。明らかに音が小さくなる、と。

今度オイル購入してメンテナンスにトライしてみますかね。。。

(後日追記)

オイルメンテナンスを実施してみましたので、こちらもご笑覧下さい。

MAVIC KSYRIUM ELITE UST ハブのオイルメンテナンス(ラチェット音がめっちゃ変わります) : 昔チャリダー今ローディー

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4. 6ヶ月経過してみて(結論)

改めて書くと、くどくどしいですが。
レース志向でなく、週末ロングライドメイン、もしくは翌日に体の疲労を残したくないローディーにオススメです。

今の所カットタイヤ等のアクシデントもなく、メンテナンスで面倒な思いもしていませんので、UST というマビック規格の良いところばかり享受できていますね。

 

コメント

  1. たかにぃ より:

    UST、5気圧以下も結構お勧めですよ。
    一度パンクしたときにシーラントで維持出来るように3気圧で走りましたが、信号停止3回込みで距離8.5kmを平均35km/h(平坦最大52km/h)で行けました。My Mavicの値は良く考えられています。ちなみにその時の自重は64kg、バイクは装備込で11kgです。

  2. おとーさん より:

    なんと。。。3気圧ですか!?
    びびりなのでMINよりも小さい空気圧にすることは控えていましたが、今度試してみたいと思います・笑
    5気圧でも、あのぬめっ、と路面に張り付くような乗り心地でいながら、重たいわけでもなくスピードが出る感じは不思議ですよね。
    私の脚では平坦で52km/hは出せない気がしますが、3気圧でそのスピード、感服です。。。

  3. たかにぃ より:

    チューブ1本を手に持ってみながら、その分の余計な空間に空気が入っていると思えばタイヤ内の空気容量が1サイズ上のタイヤ並みにあることが想像できます。
    それで想像できたら、マヴィックがリリースしているスマホアプリMy Mavicで体重・車重・路面状況・乗り方など条件入力して出た値に従ってみるのが良いですよ。

  4. おとーさん より:

    My Mavicって、アプリがあったんですね!?
    これまた無知のなせる技で。。。
    教えて頂いてありがとうございます!!
    で、早速ダウンロードしてぽちぽち選択してみたところ、コンフォートで前後輪5BAR、パフォーマンスで前後輪5.4BARで出ました。
    最近がしがし走る時には6BARとか入れてましたけど、私の体重と車体重量だとそれすら入れ過ぎだったってことですか。。。
    ほんと勉強になります。

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