■ ピレリPゼロレースTLR とマビックイクシオンプロUSTと比較レビューしてみた

先日、マビックキシリウムエリートUSTのタイヤを純正のイクシオンプロUSTから、ピレリのPゼロレースTLRに交換しました。





交換から1ヶ月ほど経過し、気がつけば600kmほど走ったこともあり、この辺りでファーストインプレッションをまとめてみたいと思います。


pzero-01
 







1. ピレリPゼロレース TLR について

pzero-02


ピレリは、チューブレスタイヤとしては比較的後発ということで、
開発期間3年をかけ、満を持して昨年ようやくロードバイク向けタイヤを2種類発表しました。

  • ピレリPゼロレースTRL SL:レース向けの軽量モデル
  • ピレリPゼロレースTLR:オールラウンド向けモデル

タイヤに使われているコンパウンドは新たに開発された 「SmartEVO Compound(スマートエボコンパウンド)」と呼ばれるもので、2種類に共通していますが、ケーシングに関しては、軽量なSLモデルが「TechWALL(テックウォール)」と呼ばれるものに対して、オールラウンド向けのピレリPゼロレースTLRは「TechWALL+(テックウォールプラス)」と呼ばれ、トレッド直下に耐パンクベルトを配し耐パンク性をさらに向上させたものとなっています。


PゼロレースTLR SL PゼロレースTLR
24c 230g 245g
26c 245g 270g
28c 275g 295g
30c - 320g



マビックのイクシオンプロUSTが 25cで260gですから、ちょうどPゼロレースTLRの24cと26cの間ですね。

PゼロレースTLR SL の軽量さにも心惹かれましたが、パンク耐性は少しでも高くしておきたかったこともあり、10gの重量増には目を瞑ってPゼロレースTLRを購入しました。

個人的に興味深いと思ったのが、公式サイトにレーダーチャートで快適性、重量、グリップ力などがレーダーチャートで解説されているのですが、ノーマルモデルも軽量なSLモデルも、いずれも「快適性」に関してはフルスコアになっているんですよね。

ま、所詮「当社比」でしょ、というツッコミもあるかと思いますが、それだけ快適性には自信がある、ということなんだろうな、と。
(ただ単に「チューブレスレディータイヤだから快適だよ!」という話かもしれませんが)

そこまで多くはありませんが、海外などのインプレ記事を読んでみると、他のタイヤと比較して「乗り心地の良さ」を高く評価しているものが多く、期待値が高まります。 





2. ピレリPゼロレース TLR vs マビックイクシオンプロUST 比較レビュー

キシリウムエリートUSTに関してはこれまでイクシオンプロUSTを取っ替え引っ替え使い続けてきました。

マビック純正の組み合わせに不満があったかと言われると、大きな不満はなく、とても満足していました。

  • とにかく快適。大きな衝撃は上手にいましてくれるし、路面の細かな凹凸も綺麗に吸収してくれる
  • 転がりはそこまで良いタイヤではないようですが、乗っていて不満を感じるほどではない
私の中では「快適性」が最重要ファクターでしたので、満足していました。

ただ、今回は折角ですので新しいタイヤを体験してみようということでピレリのチューブレスレディーを選択したわけですが、その結果や如何に。

まず前提条件は以下となります。

  • 空気圧は各社推奨値で比較。マビックは 5.0BARで、ピレリは 5.5BARに設定
  • タイヤはマビックが25cに対してピレリは26c

それでは、以下比較レビューとなります。 




(1) 転がりの軽さ
まず転がりの軽さについてですが、これはピレリに軍配が上がります。
平坦路での巡航は、イクシオンプロUSTよりもピレリの方が軽快な印象です。

タイヤはピレリの方が若干太く、重量も10gアップということもあり、どうかな?と思ったのですが、直進の気持ちよさは明らかにピレリの方が上ですね。
さすがに同一コースでタイム比較やパワー比較ができるわけではありませんので、あくまでも主観でしかありませんが。 



(2) グリップ感
転がりの良さは「気のせいだろ?」と強く突っ込まれると反論が難しいところではありますが、グリップ力については明らかにピレリの方が上、と断言できます。


タイヤの表面を比較してみます。
まずはイクシオンプロUST。


iksy_07


比較的つるっとしたトレッドになっています。

お次はピレリ。


pirelli-04


これが結構似ているんですよねー。
見た目ではあまり違いを感じ取れません。


これはタイヤがわずかながら太くなったということもあるかもしれませんが、下のカーブでの安心感が違いました。
車体を倒していった時に、タイヤがきちんと地面を捉えてくれている感覚が、ピレリの方が上なんですね。

特に私のようなバイクコントロールが「なってない」ローディーの場合、長い下りカーブとか冷や冷やものなわけですが、イクシオンプロUSTだと「なんか滑りそうでバイクを倒すのが怖い」という感覚があったのですが、ピレリでは「あれ? もうちょい倒せるぞ?」と、グリップ力の高さを実感することができました。

空気圧でいえばマビックの方が低く運用している為、下りカーブの倒し込みは有利そうにも思えるのですが、タイヤの柔らかさなどの違いなんですかね?

このグリップ力の違いは、今回一番強く違いを感じた点となりました。 



(3) 乗り心地
乗り心地は、どちらも高いですね。
ただ、微妙な違いはありました。

  • 大きな衝撃(段差を乗り越える時)に関しては、イクシオンプロUSTの方が「いなし方」が上手。タイヤの違いというよりは、空気圧の違いが大きいかも?
  • 細かな路面の凹凸に関しては、マビックの方が吸収してくれる量が多い。ハンドルに伝わってくる振動はマビックの方が明らかに少ないですね。ではピレリは「細かな振動も全て拾ってハンドルに伝えてくる」のかといえば、そんなことはありません。100km超のライドでも薄手のグローブで十分耐えられましたので、細かな振動吸収性に関してピレリも十分に優秀なんだと思います。ただマビックの方が一段上なだけですね。
  • ロングライドではマビックの方が好印象ですが、「路面の状態をより正確に感じ取りたい」場合は、むしろピレリの方が好印象かも。

ある日のライドで、ルートを間違って砂利道に突っ込んだこともありましたが、わずかな違いとはいえピレリの方がタイヤが太いこともあって、走りやすかったですね。


pzero-05


28cとか30cを選択すれば、普通にグラベルにも使えるかも?


ということでサマリです。
単純な「乗り心地」だけ考えると、公式でより低圧での運用を推奨されているだけあってイクシオンプロUSTの方に軍配が上がる気がしますが、「イクシオンプロUSTの快適さをベースにしつつ、より転がりの良さ、グリップ力の高さを求める」人には、ピレリPゼロレースTLRがお勧めかな、と思います。

個人的にはとても気に入りましたので、ダメになるまできっちり使い込んでいきたいと思います。









にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村