フィジークから全く新しいシューズが登場(VENTO STABILITA CARBON)

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これは欲しい! フィジーク VENTO STABILITA CARBON

ロードバイク用のビンディングシューズは、これまで三足ほど購入してきました。
シマノのクリッカーシューズ、フィジークの三穴用、ロードバイクの二穴用と各規格毎に揃えてきました。
(規格的にはクリッカーと三穴用は同じですけどね)

シリアスレーサーではなく、週末ローディーな人間からすると、ロードバイクのシューズに2万円も3万円も使う気にはなれず、いずれも実売1万円前後になるのを見計らってお安く購入していたりします。

そんな、シューズに関して特にケチな私でも、今回発表されたフィジークのシューズ(税抜き48,000円!)は思わず欲しいと思ってしまいました。

今回新しく発表されたのは、ロードバイク向けシューズであるVENTOシリーズ。
VENTO STABILITA CARBONになります。

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私が履いているフィジーク のシューズは、マウンテンバイク ・シクロクロス用のTEMPOシリーズの TERRA X5 BOAになります。

やっぱりフィジークのシューズは格好良いですね。
個人的にどストライクです。

ただ、今回惚れたのは、その機能性になります。

(1) ダイナミックアーチサポート2.0

今回の一番の目玉がダイナミックアーチサポート2.0と呼ばれる機構になります。

以下がフィジーク公式サイトの売り文句を意訳したものになります。

 

サイクリング中に発生したパワーは足の裏を通って自転車に伝達されます。
足底の筋膜が適切にサポートされている場合は、内側のアーチが硬くなり、効率的なパワー伝達を可能にします。調整可能なアーチサポートを提供することにより、快適さと競パフォーマンスの両方を追求することが可能になります。
BOA®フィットシステムで精密にフィットするように個別に調整されたダイナミックアーチサポート2.0システムは、シューズのアッパーの専用部分が足底アーチを包み込み、各ライダーの個々人毎の足型にフィットすることでサポート力を向上させ、新しいカーボンアウトソールと完全に統合させることが可能になります。

 

BOAシステムに繋がった黄色いサポートベルトが、足裏をぐるりと包み込むようになっているんですね。

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こちらの写真で見るとよく分かりますが、土踏まず部分を包み込むベルトの向こうにあるシーズのアウターメッシュ素材は、かなーりスケスケです。
冬場は寒そう・・・。

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恐竜の肋骨みたいなものが見えますが、これがBOAダイヤルを締め付けることで、サポートベルトを通して土踏まずの形にフィットしていくわけですね。

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こちらがビフォアー。
BOAダイヤルを締め込む前ですね。

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で、こちらがアフター。
BOAダイヤルを締め込むと、がっつり足裏の形にフィットして、土踏まずのアーチをサポートしてくれます。

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ほんと、サポートベルトは土踏まずをぐるりと包み込んでくれそうな形状になっています。

従来はインソールで足裏の形状に合わせるのが一般的であったと思いますが、シューズとインソールを統合させて足裏の形状にフィットさせに行くことのシステムは、かなり画期的な気がします。

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こちらの分解図を見ると分かりますが、通常のインソールの他に、”adaptive midsole” と呼ばれるミッドソールが用意されています。
この独特な羽根の形状が足裏にフィットするわけですね。

こりゃすごいわ。

(2) ボリュームコントロールシステム

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こちらは、色々と言っていますが、要するに2ダイヤルのBOAシステム採用してますよ、ということですね。

 

ボリュームコントロールシステムにより、甲部と前足部の両方のエリアで異なるフィット感を調整することができます。2つの別々のBOA®ダイヤルをコントロールすることで、サイクリストは自分の足の形に合わせてシューズのフィット感を微調整し、最大限のパフォーマンスとサポートを確保することができます。

 

私が愛用しているシューズは1ダイヤルのシューズですので、いつかは2ダイヤルのシューズも履いてみたいですね。

(3) 快適なアッパー素材

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アッパー素材は、めっちゃメッシュです。
弾力性もあるそうで、足にフィットし易い素材になっています。
確かに快適そうですね。

 

アッパーには、快適なメッシュの上に弾力性のあるポリウレタンラミネート素材を使用しており、歩留まりを抑え、最も必要とされる場所で長時間の足のサポートを提供しています。

 

(4) カーボン製のアウトソール

アウトソールはカーボン製。
フィジークの中では最も剛性の高いものを採用しています。

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この独特な形状が面白いですね。

 

この革新的なレーシングシューズのすべては、高度なフィッティング機能から新しいアウトソールまで、究極のパワー伝達のために設計されています。

 

アウトソールの形状が独特であり、面積が少ない形状になっていますので、もしかしたら重量も軽くなっていたりして?と思いましたが、特にこの形状が軽量化につながることはなさそうです。

INFINITO CARBON 2 227g
STABILITA CARBON 227g

 

(5) 温度コントロールの強化

上でも見て来たように、メッシュ素材はかなりスケスケ感がありますが、加えてエアロフローを考慮したベンチレーション機構もついています。

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幅広のベントインレットと深い内部シャネリングが冷却エアフローを提供し、温度コントロールを強化。

 

夏場はめっちゃ快適だと思いますが、冬場はめっちゃ寒そう・・・。

(6) クリート位置の最適化

上記はメディア記事でも触れられていましたが、地味な点として、クリート位置に関してはあまり触れられていませんでした。

 

クリートの位置を従来の設定よりも少し後ろに設定することで、ペダリング効率を最適化し、膝の圧迫感を軽減し、特にアグレッシブで前方へのエアロライディングに最適です。

 

私はまだまだ「日が浅い」ローディーではありますが、以前に比べてクリート位置は後ろ寄りになってきた、みたいな記事を時々見かけます。
そういったその時代の趨勢に合わせたセッティングの見直しがされている、といったところでしょうか。
地味な点ではありますが、ハマる人にはハマる見直し点かもしれませんね。

個人的にダイナミックアーチサポート2.0 がとても気になっています。
とはいえ、ソール剛性や超メッシュな素材等、週末ローディーには若干合わない側面も多いですから、この機構がセカンドグレードのシューズに降りてこないかな?というのを今から期待しています。

これ、ほんと履いてみたいですねー。

 

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