来ました。
ガーミンから新たに fenix7 シリーズが発売されましたね。
製品サイクル的に今年発売になるだろうと踏んでいましたが、コロナ影響で半導体が不足する中発表は遅れるかな?と心配していたのですが、年初にいきなり来ました。
しかも今回は「ビジネスアスリート向け」ということで、Venuシリーズの上位モデルに該当するような新シリーズとして epix が発表されました。
何それ・・・。
めっちゃ格好良いんですけど。
これは想定外でした。
ガーミンから新製品が登場(fenix 7 シリーズ / epix )
1. fenix 7 / epix のラインナップ
今回新たに発売された fenix7 シリーズですが、従来同様ケースサイズに応じて3種類がラインナップされています。
- 標準となる fenix7 がケースサイズ 47mm / ベルト幅22mm の fenix7
- 小ぶりな fenix 7s がケースサイズ 42mm / ベルト幅20mm の fenix7s
- ゴツい fenix 7X がケースサイズ 51mm / ベルト幅26mm の fenix7X
例えばよりライフスタイル寄りの Venu2 シリーズだとこんな感じ。
- 標準サイズの Venu2 がケースサイズ 45.4mm / ベルト幅 22mm
- 小ぶりな Venu2sがケースサイズ 40.4mm / ベルト幅 18mm
Venu2シリーズよりも一回り大きくなっているわけですね。Venu2シリーズよりも一回り大きくなっているわけですね。
スポーツ寄りな ForeAthlete シリーズだとこんな感じ。
- 上級モデルの ForeAthlete945 がケースサイズ47mm / ベルト幅 22mm
- ミドルグレードの ForeAthlete745 がケースサイズ43.8mm / ベルト幅 22mm
- エントリーモデルの ForeAthlete245 がケースサイズ42.3mm / ベルト幅 20mm
こちらは対比が近く、ForeAthlete945が fenix7と同サイズ、ForeAthlete245が fenix7s と同サイズとなっています。
(1) fenix7 / fenix7 サファイア
まずは標準となる fenix7シリーズ。
ノーマルの fenix7 がシルバー/グラファイトの1モデルのみ、サファイアガラスモデルがブラック、カーボングレイ、チェストナットの3モデルとなっています。
カーボングレイモデルにはスポーツシーンで使うシリコンバンドと、ビジネスシーンで使うチタンバンドが1本ずつ同梱されたモデルもラインナップされています。
クイックフィットバンドはバンド交換がワンタッチで簡単にできますので、「ビジネスアスリート向け」と位置付けられた本製品の特徴を活かした製品構成となっていますね。
ただ、私のような細腕にはこのサイズでもかなーりごついです。
シリコンバンドだと腕回り125mm以上に対応となっているので使えないこともないですが、まー厳しいですね。
(2) fenix7s / fenix7s サファイア
続いて小ぶりな fenix7s シリーズ。
まずはノーマルモデルとして、シルバーグラファイトとシルバーホワイトストーンの2色がラインナップされています。
サファイアグラスを採用したモデルとして、カーボングレイとダークブロンズの2色が用意されています。
7s のノーマル版は女性も意識したようなホワイトモデルが用意されていますが、より高級なサファイアガラスになると女性には選びづらいカラーになっていますね。
ホワイトモデルや、Venu2 にあるようなゴールドモデルがあっても良さそうな気がするのですが。
私のような細腕に合うのは fenix7s でしょうね。
てか、格好良いです。
めっちゃ好み。
(3) fenix7X / fenix7X サファイア
そして、最もゴツいサイズが fenix7Xシリーズ。
ブラック、カーボングレイ、チェストナットの3色がラインナップ。
カーボングレイに関しては、fenix7同様シリコンバンドとチタンバンドが同梱されたモデルが用意されています。
このサイズになると腕が太くてガタイの良い方でないと似合わないですよね。
細身な人間からすると、こういったデカイ時計が似合う人って、格好良くて羨ましいです。
(4) epix / epix サファイア
そして今回の目玉の一つが新たに登場した epix シリーズ。
立ち位置としては fenix7 の画面を Venu シリーズ同様 LED に換装したものになります。
Venu シリーズが登場した時にいつか fenix シリーズもLEDに変わるんだろうな、なんて思っていましたが、fenix とは別ラインとして登場しました。
消費電力の問題が解決されれば将来的には統合されるのかもしれませんが、まだまだ「綺麗な画面」か「電池保ち」かのトレードオフになってしまうようで、用途に応じてお選び下さい、ということなんでしょうね。
そうは言っても、常時表示モードを選んでも 6日間は保つそうですから Apple Watch なんて目じゃないですね。
この辺りはさすがです。
2. fenix 7 / epix シリーズの相違点(本体仕様)
今回発表された各シリーズの本体仕様について、ざっくり違いをまとめてみました。
仕様 | epix | fenix7 | fenix7s | fenix7X |
レンズ素材 | Corning Gorilla ガラスDX / サファイアクリスタル |
Corning Gorilla ガラスDX / パワーサファイア |
パワーサファイア | |
ベゼル素材 | ステンレススチール / チタン |
チタン | ||
ケース素材 | FRP(ステレンススチールリアカバー)/ FRP(チタンリアカバー) |
FRP(金属製リアカバー) | ||
バンド幅 | 22mm | 22mm | 20mm | 26mm |
サイズ | 47 × 47 × 14.5mm | 47 × 47 × 14.5mm | 42 × 42 × 14.1mm | 51 × 51 × 14.9mm |
手首外周 | 125 〜 215mm | 125 〜 215mm | 108 〜 189mm | 127 ~ 225mm |
ディスプレイサイズ | 直径1.3インチ(33.02mm) | 直径1.3インチ(33.02mm) | 直径1.2インチ(30.4mm) | 直径1.4インチ(35.56mm) |
ディスプレイ解像度 | 416 × 416 pix | 260 × 260 pix | 240 × 240 pix | 280 × 280 pix |
重量 | 79.0g(ケースのみ 53g)/ 70g(ケースのみ 47g) |
79.0g(ケースのみ 56g)/ 73g(ケースのみ 50g) |
63.0g(ケースのみ 47g)/ 58g(ケースのみ 42g) |
89.0g(ケースのみ 61g) |
稼働時間 (スマートウォッチモード) |
約16日間 | 約18日間 | 約11日間 | 約28日間 |
稼働時間 (バッテリー節約モード) |
約21日間 | 約57日間 | 約38日間 | 約90日間 |
稼働時間 (マルチGNSS+音楽モード) |
約10時間 | 約10時間 | 約7時間 | 約16時間 |
稼働時間 (GPSモード) |
約42時間 | 約57時間 | 約37時間 | 約89時間 |
ざっくり感じたことはこんなところでしょうか。
- ノーマルモデル(非サファイア)についてもレンズ素材がCorning Gorilla ガラスDXとなり、内面反射が抑えられ、ディスプレイの可読性が向上している模様
- ガーミンのスマートウォッチの不満点として、ケース素材が強化プラスチックになっている点。超高級ラインのMARQシリーズはケースもチタンだったりするのですが、新たに登場した今回のラインナップも強化プラスチックのままだった点は若干残念。GPS感度の関係で金属素材にするのが難しいかと思いきや、MARQシリーズは金属製なわけで、ビジネスアスリート向けを謳うのであれば、この辺りもう少し高級感出せたら良かったのでは、と思います
- fenix7 と epix の違いは「液晶がLEDか半透過メモリインピクセルか」「ソーラー充電機能が必要か否か」といった点。液晶が違うことから電池保ちは fenix7 の方が上ですが、バッテリー節約モードのような使い方をしないのであればそこまで大きな違いになっていない点は意外。epix 良いじゃないですか
3. 新機能について
今回新たに備えられた新機能はざっくりこんな感じ。
- センサー精度の向上。GNSS丸バンドによる正確かつ迅速な位置情報の取得を可能にするとともに、従来4つのセンサーだったものを6つに増設
- 無償で海外大陸地図を取得可能に(TopoActivemaps)
- トレーニング機能に関しては、リアルタイムスタミナ機能を新たに用意。また、ガーミンコネクトで事前にコースポイントを登録することにより、コースポイントを一覧で表示させることが可能に
- ソーラー充電機能の強化。ソーラー表面積を最大化し約2倍の充電効率を実現。fenix6 と比較して、スマートウォッチモードで最大38%、GPSモードで最大100%のソーラーバッテリー稼働時間を改善
- ディスプレイがタッチ操作可能に。但しボタンも用意されていることから、利用シーンに応じてタッチスクリーン操作とボタン操作の使い分けを可能に
- 通知に使うトーンの音量を増加、バイブレーションの種類も増やし識別し易いように
- 従来はカタカナは半角表示であったが、可読性向上の為に全角カタカナに変更
- 夜間のランニングで使用するためにフラッシュライト機能を追加(7Xモデルのみ)
fenix6 からのアップデートされた点も、概ね上記内容と被っているようです。
荒野や山中を駆け回るわけでもない為、GPSセンサーの改善やマップ機能の強化はそこまで恩恵を感じることはなさそうですが、全体的に堅実なアップデートが加えられている印象です。
地味にカタカナが半角から全角に変わったのは良いかも。
こんな超絶ローカル対応も実施してもらえるというのは、日本のマーケットを軽視していないということで有難い話です。
4. ローディーにとって fenix 7 / epix は買いなのか?
果たして fenix7 や epix がローディーにとってお勧めなスマートウォッチなのか否かは、今をどこまで求めるかによって変わるとは思います。
私は現在 ForeAthlete745 を愛用していますが、私の場合今回の新製品に対して魅力を感じるのはこの辺りでしょうか。
- バッテリーライフが余裕で1週間超というのは魅力的。ガーミンの場合、購入当初はあれこれいじり倒すのでバッテリーは早くなくなりがちですが、数ヶ月もすると使い方も安定してきて公称に近いバッテリーライフになる傾向があります。そう考えるとepix なんて2週間近く保ちますから、これは羨ましいです
- ソーラー発電パネルは使いようによっては便利かも。冬場はジャージの中に隠れてしまいますが、冬以外の季節ではグローブとジャージの間から顔を出しておいてあげれば発電しながら走ることが可能になるわけで。地味に便利かもです
- GPSがマルチバンド対応でより高精度になったわけですが、私の場合GPSはガーミンエッジ側に任せている為、自転車に乗っている時にはあまり恩恵には与れない感じ。ジョギング時にはGPSを活用していますが、都市部のビルの間だったり、山間部の渓谷添いだったりすると精度向上は効果的だと思いますが、私が走るようなコースではあまり違いは出ないかも
- ディスプレイのタッチ操作は意外と便利なので、自分の使い方に応じてボタン操作とタッチ操作両方から選べるのは好印象
- 一番魅力を感じるのがリアルタイムスタミナ機能。これは普段のトレーニングなどから推測されるスタミナ量をもとに、ゴールまでのペース配分を表示してくれて「ゴール時にスタミナを使い切る走り方」をサポートする機能だそうで。現在のペースだとあとどれくらい走れるのか、オーバーペースになっていないか、というのが分かるのは面白いですよね
正直、今年は NEWバイクの購入を予定している関係上、シンプルに予算がないのでしばらくは見送りかなー、と思いますが、お金が溜まったら fenix7sあたりにアップデートするのはありですねー。
理想を言うと、epix でもうワンサイズ小ぶりな epix-sとか出てくれたら、それが本命なんですけどね。
暫くは指を咥えて眺めるしかなさそうです。
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