【新製品】全く新しいサイクルコンピューターになれるのか(Jespr)

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今年になってガーミンから新しいハイエンドなサイクルコンピューター、ガーミンエッジ1050 が発売されました。

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私自身ガーミンエッジ1040を愛用しているのですが、今回はちょっと「見送り」かなー、と思っています。

ぼちぼち世代交代毎に買い替えるほどの進化が感じられなくなってきてるんですよね。

そんな中、COROSから全く新しいサイコンが発表されたりしています。

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進化が止まったかな、と思いきや新規参入組も現れたりと、なかなかに慌ただしいサイクルコンピューター界隈ですが、今度はスイスから新規参入が発表されました。

サイクルコンピューターなのか、ローディー向けのスマホになるのか(Jespr)

スイス製サイクルコンピューター(Jespr)が発表

こちらが今回スイスから発表された新しいサイクルコンピューター、Jesprです。

どんな特徴があるのか見ていきましょう。

ソフトウェア第一主義

公式の最初の謳い文句が「ソフトウェア第一主義」だそうです。

ジェスプルは、継続的なソフトウェア開発とクラス最高のユーザー中心設計を通じて、ライダーエクスペリエンスの向上に努めています。

私が最近のガーミンに対して感じている不満点は、ユーザーエクスペリエンスの軽視ともとれる「とにかく沢山の機能を放り込んでおけば良いんでしょ」と言わんばかりに肥大化したあれやこれやの機能第一主義。

日本の家電がグローバルで負け続けたのと同じ道を歩んでいるようで、見ていてハラハラしてしまいます。

むしろ設計思想としてユーザーエクスペリエンスを重視しているのは Wahoo。

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そして今回発表された Jesprも同様のスタンス。

「ガーミンに対抗するなら、UX重視なサイコンを作ることだ」というのは、ガーミン対抗組に共通する認識なのではないでしょうか。

シンプル

お次の主張がシンプル。

使いやすいテクノロジーでパワフルなライダー体験を提供すること、それがすべての機能における私たちの野望です。

当然、後発組が機能性でガーミンに対抗しても無理ですから、差別化をしようとするとこれまた同じような方向性になるのかもしれませんね。

オープン

3点目がオープン思想。

Jesprのコラボレーションとオープンスタンダードにより、Jespr製品のパワーをお好みのツールでより自由に活用することができます。

ちょっとまだ情報が少ないので判断が難しいのですが、各種センサーデバイスとのオープンな接続性を確保するのは当然として、各種プラットフォームとの連携も打ち出している模様。Strava、Training Peaks、Komootを含むすべての主要プレーヤーとのルートとトレーニングプランの同期をサポートしているようです。

サイクルコンピューターなのかローディー向けスマホなのか

今回個人的に「面白い」と思っているのが、SIMを内蔵(標準装備)することによる、インターネットへの常時接続である点。

JesprはSIM内蔵のサイクルコンピューター

ガーミンもワフーもスマホとの連携機能を売りにしているわけですが、Jesprはスマホとの接続なんて不要なんです。サイクルコンピューターそのものがインターネットに接続できてしまうのですから。

それ、なんてスマホ?

正直どこまでの情報をインターネット経由で獲得できるのかはまだよく分かっていないのですが、ナビゲーションだったり風力・天候情報をリアルタイムでインターネットから収集できるとしたら面白いですよね。

Jesprの使用にはサブスク契約が必要

そうなんです。SIM内蔵ということは、通信量が発生するわけで。

月額のサブスク契約が必要なってきます。ちなみにこのサブスク料は月額5.5ドルだそうです。果たして日本国内で利用可能になるかは未知数ではありますが、毎年利用料として約8000円ほど必要になるサイクルコンピューター。

ちなみに、初回購入者に対しては、初回購入特典として2025年までは月額利用料が無料になるそうです。

自動車の世界では、インターネット常時接続のサービスが各社から提供されていたりしますが、それこそ初回購入金額(数百万)の中に含まれていたりするわけで、あまり意識していなかったりします。

数万円のサイクルコンピューターの利用料として、毎月5.5ドル払う価値のある内容になるのか?

とても興味があります。

機能性について

まだあまり詳細は発表されていないようですが、一通りの機能は揃っているようです。

  • 高精細なディスプレイ搭載
  • タッチスクリーン
  • 自動リルート
  • コース通知
  • 上り坂の検知
  • 地形表示
  • 風力情報
  • プロファイル別の管理
  • 推定ライドパワーの算出
  • 複数のライドモード(トレーニング、レース、フリー走行等)

ヨーロッパと北米では近日発売予定らしく、米国では612ドルで発売される予定。

ガーミンエッジ1040なんかとかなり近い値段設定となっています。

少なくとも現在公開されている情報だけだと、サブスク利用料を払ってでも使いたい!と思わせる「何か」は感じられないのですが、ハードウェアの進化が頭打ちとなってきた現状において、ソフトウェア第一主義を打ち出している点はとても興味深いです。

今後のサイクルコンピューターがどのように進化していくのか、その先兵的な動きをしてくれるかもしれない製品として、ちょっと注目していきたいと思います。

 

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