【新製品】コルナゴから最後のリムブレーキモデルが発売(C68 Rim)

この記事は約4分で読めます。

嬉しいような寂しいような。

コルナゴから最後のリムブレーキモデルが発表されました。

NEW! 新モデル「C68 Rim」を発表
「頂点を目指すライダーは、コルナゴのマインドとともに。」イタリアを代表するレーシングロードバイクブランド「コルナゴ」は1954年に創業以来これまでに140以上のプロチーム、2,500人以上ものプロライダーに合計6,000本ものロードフレーム...

コルナゴから最後のリムブレーキフレームが発表(C68 Rim)

コルナゴ最後のリムブレーキモデル

何が悲しいって、公式が「最後のリムブレーキモデル」と明言してしまっている点です。

Cシリーズは、C68 Road、C68 Allroad、C68 Gravel というライドシーンに合わせた展開を行ってきました。そのCシリーズの最新モデルがリムブレーキを備えたカーボンロードバイク「C68 Rim」です。
C68 Rim は、ブレーキシステムが異なること以外は、C68 Roadを同じジオメトリを採用しています。C68シリーズの特徴でもある、カンビアーゴの工房でイタリアの職人の手によって組み立てられる完全 MADE IN ITALY は C68 Rim でも健在です。

この謳い文句を飾るタイトルが「コルナゴ最後のリムブレーキ」なんですね。

続けて、なぜ今リムブレーキフレームをリリースするのかを語っています。

2024年にリムブレーキのロードバイクを発表することは、現在の市場のトレンドを考慮すると「型破り」とみなされるかもしれません。2013年に、他の大手ロードバイクメーカーに先駆けて油圧ディスクブレーキを導入したコルナゴであればなおさらです。ただ、このロードバイクは従来のリムブレーキシステムを今でも好むサイクリストに向けて特別に設計され、生産されました。リムブレーキ愛好家にとって、最新機種のリムブレーキモデルを見つけることは、今ではとても難しくなりました。コルナゴは、そういった熱心で情熱的なサイクリストのためにありたいと考え、フラグシップモデル C68 でリムブレーキフレームをリリースすることを決めました。

私のようにクロモリフレームをオーダーするような人間にとっては「最新技術」云々については最初から一定の割り切りがありましたが、カーボンフレーム、という点においては、最新技術はディスクブレーキにばかり投入され、リムブレーキフレームについてはどうしても置いてきぼり感が強くなっていました。

【新車発注】クロモリのフレームオーダー(ケルビム)
2年以上前からあれやこれやと検討してきた新しいロードバイクの発注ですが、遂に決着となりました。 いやー、長かった・・・。 結論としてクロモリフレームをビルダーさんにお願いする、ということになったのですが、何がどう転がってそんな結論に至ったの...

特に米国の三大ブランドに関しては、圧倒間にリムブレーキフレームに見切りをつけていましたからね。商業主義の米国にあってはやむを得ない経営判断だとは思いますが。

C68シリーズの特徴

C68シリーズの特徴はざっとこんな感じです。

  • カーボンフレームで一般的なモノコックフレームのような金型成形ではなく、さまざまなパーツを接着するモジュールストラクチャー製法を採用。これにより非常に少量の生産ロットでも可能な限りカスタマイズを反映されることが可能に
  • 単一のコンポーネントを構成するカーボンパーツの数が少ないため、積層をより適切にコントロールすることが可能
  • モノコック成功では不可能な、パーツ内部の圧力を高めることが可能
  • BBは標準的なT47を採用
  • フォークはフルインナーケーブル化させることで剛性と軽量製を向上
  • ヘッドセットには生涯保証付きの CeramicSpeed SLT(個体潤滑技術)を搭載
  • シートステーのドロップアウトは3D技術で成形されたチタン製で酸化や損傷リスクを低減
  • グループセットは電子グループセットのみ対応
  • フレームセットで税込1,155,000円
  • 全世界で100台限定生産

フレームサイズは6種類となっているのですが、以下のような説明もあることから、オーダー時に細かな微調整が可能なのでしょうか。

イタリアの職人による手作業によって組み立てられるため、オーダーメイドに近いフレームとなる。フレームをオーダーメイドするには乗り越えなければならない壁がいくつもあるが、常識にとらわれず、並外れたロードバイクを追い求める精神は、コルナゴ創業当時から受け継げれてきた

お値段的にもフルオーダーと同じような金額ですから、細かなお願いもできるのですかね。

最後のフレームが全世界で100台限定というのも何とも切ない話ではありますが、「じゃあ買えるのか」と聞かれると辛いところで。

乗ってみたいという誘惑には駆られるものの、フレームのみで100万オーバーを出すのであれば、チタンフレームをオーダーしてしまった方が満足度は高いのかも・・・。

ケルビムの racer Ti が色々カスタムしても100万以下で発注できますからねー。

その意義やよし、ではあるのですが、最後通告を突きつけられた側面もあり、リムブレーキ愛好家としては少し寂しい気持ちになってしまいました。

コメント

  1. Alejandro より:

    Colnago C68 Rim Brake | The last Colnago Rim Brake
    youtube.com/watch?v=18gBxHUWQ30

    コルナゴは最上級モデルC68にリムブレーキモデルを投入しましたね。(ダイレクトマウントブレーキ)
    (動画は7日前にアップロード)

    Colnago introduces the C68 Rim Brake, a carbon road bike with rim brakes. It is the latest addition to the C series.

    説明文にthe latest addition とあるので、「直近の追加」という意味になるでしょう。

    説明文のlatestの意味と同じであれば、動画タイトルのThe last Colnago Rim Brakeのlastも最後のという意味でなく「直近の」(most recent)という意味。
    例:last night=直近の夜=昨夜、 last year=直近の年=昨年、last day=直近の日=昨日

    動画タイトルThe last Colnago Rim BrakeはThe Most Recent Colnago Rim Brake 最も直近の(最近の)コルナゴリムブレーキの意味になります。

    Comment on 14th August 2024

    • oto-san より:

      Alejandroさん
      コメントありがとうございます。
      なるほど、「直近」の”last”なのではないか説ですね。
      個人的にもその方が嬉しいですねー。
      だとすると、日本国内公式サイトの「最後の」という表現は、明らかな誤訳ですよね・・・。そこまでのニュアンスチェックを実施していないのか、国内スタッフに情報が降りてきていないのか。
      それはそれで寂しい話ではありますが・・・。

タイトルとURLをコピーしました