ブロックチェーン技術でバイクの真正性を証明(レトロフィッティング)

この記事は約3分で読めます。

ブロックチェーンを活用してレトロバイクの真性性を証明(コルナゴ レトロフィッティング)

個人的にはブロックチェーン技術に対しては懐疑的な人間だったりします。仮想通貨で活用されることで一気に注目を浴びる技術になったブロックチェーン。
IT業界ではその後数年にわたってバズワードとして君臨し続けたのですが、当時の期待に反してその後社会を変革するまでには至らず、十分に普及することはありませんでした。

ま、もともとの技術特性と、「期待値」にギャップがあり過ぎた側面もありますが。

ただ、そんなブロックチェーン技術ですが、コルナゴのサービスに関しては「それはええやん」と思わされる内容でしたね。

コルナゴがバイクの真正性を証明する為にブロックチェーン技術を採用

もともとコルナゴは、2022年に発売されたC68でブロックチェーン技術を採用しました。コルナゴ曰く、業界初の取り組みとなりました。

ダウンチューブにはNFTタグが貼られており、スマートフォンのアプリで車体情報が管理可能。COLNAGOスマートカードを使用することでフレームの真贋性、所有者証明、仕様証明などオーナー情報にアクセスできる。ブロックチェーンテクノロジーが量産の自転車に取り入れられるのは業界初

日本国内だと防犯登録を行うことで盗難防止対策が行われていますが、NFTタグでその場で確認できるというのは実はとても便利。NFTタグ自体は数百円程度のコストになりますので、高価なロードバイクのフレームに貼り付けてその真性性、真の所有者を証明する仕組みというのは、実はとても良い仕組みなんじゃね?と思っていました。

ま、ブロックチェーンで裏の仕組みを構築する方はそれなりのコストがかかりますから、やるなら業界全体の標準仕様とかにならないと、エントリーグレードのロードバイクには無理だろうな、とは思っていましたが。

過去のコルナゴのフレームについてもその真性性を証明してくれる

コルナゴはさらに一歩進めて、「過去に販売されたフレームであっても、コルナゴが本物だと認めたフレームであれば」その真正性を証明するNFTタグを発行してくれるサービスを開始しました。

コルナゴレトロフィッティングはコルナゴバイクオーナーに提供されるサービスで、認証プロセスを通じてバイクフレームキット(フレームとフォーク)の真正性を確認することができます。
このプロセスでは、写真とシリアル番号や購入時の請求書などの証拠を提出し、コルナゴの専門家が製品のオリジナル性を確認します。
認証されると、自転車はブロックチェーンで書かれた公式デジタル台帳に登録される。

これは素晴らしいですねー。

ブロックチェーン技術によりデータの改竄防止を実現しつつ、フレームそのものの真贋確認や所有者の証明も可能になるわけです。

ちなみに手数料は29ユーロ(約4800円)かかりますが、1本40万するコルナゴマスターのフレームを購入する人であれば、それ位の手数料は痛くも痒くもないことでしょう。

リセールバリューも確実に上がりますからね。

手続きについても、そこまで煩雑ではなさそうです。

Retrofitting Service | Colnago

コルナゴのフレームを所有しているローディーが、フレームの写真や購入した時期やショップ、フレームのシリアル番号や購入時の請求書などの証拠をコルナゴに提出すると、コルナゴの専門家がコルナゴのオリジナルバイクかどうかを判断してくれるそうです。

ちょっとウィットが効いていて良いなと思ったのが、公式の最後の注意書き。

IMPORTANT: If the bike turns out to be inauthentic, you will be refunded.
(重要:バイクが本物でないことが判明した場合、返金されます。)

これは、良いですねー・笑

本物だと信じていたのに裏切られたローディーに対しては、手数料は返金してくれるそうで、良心的です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました