2年ほど前に男気のある「ハブ毛」の話を記事にしたのですが、知らないうちにハブ毛が更に進化していました。

RHJ(レインボー・ハブゲ・ジャパン)はハブ毛を進化させていた
ハブ毛とは(念の為)
百聞は一見にしかず。こちらです。
昭和な世代にはすぐにピンと来るアイテムだと思うのですが、むかーしは自転車(ママチャリ)のハブには、こういったハブ毛が巻きつけられていて、走る度に自動でハブの汚れを掃除してくれていました。
地域密着型の街の自転車屋さんだったりすると、自転車購入時のサービスでつけてくれたりしていましたねー。
子供の頃は、自分や友人含め、自転車が数台集まると必ずそのうちの数台にはハブ毛がついていたものです。
ハブ毛絶滅の危機に瀕する
今回紹介するハブ毛復活の立役者、RHJさんによると、ハブ毛は一時絶滅の危機に瀕していました。
古くは大正12年の自転車パーツカタログに掲載されているハブ毛。一時は全世界的に存在していた自転車パーツでしたが、2020年頃に全世界最後の生産元である三優商会が閉業すると共に新規生産している会社が無くなってしまいました。
確かに、ここ最近は駅前の駐輪場を見ても、ハブ毛を見かけることはなくなってしまいました。
大人になるにつれ、自然と記憶の彼方に追いやられていましたが、昔は当たり前のように目にしていたものがなくなってしまうのは、それはそれで寂しいものですね。
ハブ毛復活する
そんな状況を憂いた有志により、ハブ毛は復活しました。
現在は日本でも海外でもNOS(New Old Stock;当時物のデッドストック品)しか手に入らないハブ毛を2021年にレインボーハブゲジャパンCEOである”もつなべ”(彼は世界的に知名度の高いリアディレイラーコレクターでもあります)が復活させ、関西を中心に500セットほど販売を行ってきました。2025年から”消してはいけない古い文化”として全世界規模で展開していくという野望のもとリブランディングを行い、販路を拡大していきます。
ただ復活させるだけでなく、復活にあたり毛材の変更(ナイロンからポリエステルに)、毛をより太く、芯材もより丈夫なものにと、進化させているところも心憎いです。
こういった状況におけるブランディングはとても重要な要素だったりするわけですが、団体名がまた憎いです。
RHJ:(R)レインボー・(H)ハブ毛・(J)ジャパン
いやー、ふざけてますねー・笑
大好きです。
ハブ毛高級品になる
そして、更にブランディングを進め、ついに高級ハブ毛が製造されました。
その名も「エンペラー」。皇帝ですよ。
経緯としては、大阪のシマノ博物館に展示されている、現上皇陛下に献上された自転車に付属していたハブ毛が、動物の毛を使用していたものだったそうで、その歴史に経緯を表し、馬毛を使用したハブ毛として製作されたそうです。
だから「エンペラー」なんですね。
毛に馬毛を採用するだけでなく、錘(おもり)には14金をコーティングしたゴールドフィルドを採用。
すごい贅沢ですね。
そして、気になるお値段。
エンペラー(黒)が前後2本セットで11,000円、エンペラー(白)がセットで16,500円。
いやー、痺れます。
なんせエンペラーですからね。
今回のエンペラーも限定制作のようですので、過去に制作した限定品同様、遠からず品切れになることは目に見えていますので、気になる方はお早めに。
個人的には、通常品のポリエステル製で良いので、あまり目立たない黒色のハブ毛を制作して欲しいなー、と思っています。
それだとロードバイクにもつけ易いと思うんですよねー。
意外とハブって汚れますので。

コメント
ブラックハブ毛が欲しいです。
理由は汚れです。。。🌈Rainbowハブ毛も
roadにつけていましたが。。。(-_-)。。。
直ぐ、ブラックハブ毛化して仕舞うのが
悲しかったです。うちには昔、Seriaで買ったハブ毛
イエローとレッドが20本ありますが、静電気パチパチで、汚れを吸着するのか、3日でレモンイエローが
マスタード色に変化しました。
除電に効果大な導電性アルミテープを組み合わせて使ってみようと思います。これを貼るとフレームにパウダー状のホコリが付着しなくなりました。
パウダー状のホコリは、水とコラボすると、電着塗装化して本体の塗装を侵食しました。
(^_^;)倉庫に入れて置いたアルミホイール等にホコリが着くと、コンパウンドで磨かないと取れなくなる……あの汚れです。 アレは静電気が原因らしいです。