先日、機械式ディレイラーをワイヤレスに変換するキットがキックスターターに登場した、という記事を書きましたが。

なんと、SRAM公式から、機械式ディレイラー(Eagle 90 / Eagle 70)をワイヤレスにアップグレードするキットが発表されました。
まじか。
SRAM の機械式リアディレイラーを無線電動化するアップグレードキットが登場(GX Eagle Transmission アップグレードキット)
アップグレードキットの内容
キットの内容がこちら。
- GX Eagle AXS Transmissionディレイラーボディ(ケージアセンブリ、フルマウントボルト、セットアップキーは付属しない)
- AXS POD Rockerコントローラー(右手用)
- eTapバッテリー
- eTapバッテリー充電器
- Eagle T-Type PowerLockコネクター
本当に必要なものに限定されているシンプルなキットとなっています。
取り付け方法も比較的簡単な模様。公式による説明がこちら。
機械式Eagle 90/70のケージアセンブリ/マウントボルト/セットアップキーを流用することで無駄なくワイヤレス化が可能。
SRAM T-Typeリアディレイラーのケージアセンブリは、チェーンを外して時計回りに回転させるだけで取り外すことが可能です。
フルマウントボルトは8mm六角、セットアップキーはマイナスドライバーで取り外しが可能なため、特別な工具は必要なく簡単な換装が行えます。
ケージアセンブリ、フルマウントボルト、セットアップキーを既存のリアディレイラーから取り外し、キットに含まれる新しい「GX Eagle AXS Transmissionディレイラーボディ」に交換するだけ。特別な工具も不要。
取り付け方法からしてシンプルにするのは、SRAM の理念ですね。とても素晴らしいと思います。
費用
気になるお値段ですが、アップグレードキット一式で税込99,000円だそうで。
Eagle 90 のグループセットが約12万円、今回のキットて交換対象となるリアディレイラーが約3.5万円ですから、決してお安くアップグレードが実現できるわけではないですが、GX Eagle AXSのワイヤレスコンポーネント一式が約20万円することを考えると、実はとてもリーズナブルなお値段なのかもしれません。
最初は機械式でお安くスタート。趣味にハマってきたところでワイヤレスに後付けで簡単にアップグレードできるというのは、ユーザーとしてはとても便利な機能ですよね。
グラベル、MTB向けの1Xトランスミッションであるが故に、この辺りのアップグレードがリアのみで完結できるというのも、こういった製品を追加し易い理由の一つかとは思いますが、様々な観点からユーザビリティを上げていく企業姿勢にはとても好感を覚えます。
ここ最近、シマノさんはどうも大人しいように感じてしまい物足りなさを感じるのですが、SRAMはアグレッシブに製品開発を継続しているようで。
シマノの巻き返しを期待したいところです。
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