最初は「何言ってるの?」とピンと来なかったのですが。
現在、既存の機械式(紐式)のリアディレイラーをワイヤレスに変換してしまうキットが、キックスターターで販売・募集されています。
あらゆる機械式ディレイラーをワイヤレスに変換(NXSワイヤレスシフターシステム)
NXSワイヤレスシフターとは?
今回の製品を開発したOGバイクワークスによると、NXSは「どのようなディレイラー、バイクにも対応するオープンプラットフォームのワイヤレス変速システム」と呼んでいます。
今回発表された NXS 1X MTBキットは、その名前の通り「1X(ワンバイ)=リアディレイラーのみ」をワイヤレスに変換するキットとなっています。
あれこれ説明されるよりも、現物を見るとすぐにピンと来ると思います。
まずはシマノのリアディレイラーに取り付けたのがこちら。
スラムがこちら。
写真は割愛しますが、カンパにもマイクロシフトにも対応している模様。
機構的には、ディレイラーのワイヤー取り付け部にダイレクトにワイヤーを引っ張るパーツを直付けする形になります。
なかなか力技ですね・笑
取り付け方法はとってもシンプル
キックスターターのサイトを見るとわかるのですが、取り付けは以外と簡単そうです。
ワイヤレスパーツから伸びるワイヤーをディレイラーに通します。
その後ワイヤーを固定。
以上。
あとはスマホアプリを使って微調整を行なってリアディレイラーの取り付けは完了。
シフターとなるスイッチはハンドルバーに固定するだけ。
基本的にワイヤレスシステムは取り付けがシンプルなわけですが、後付けの本製品も、比較的簡単に取り付けできそうな雰囲気です。
製品の特徴
以下、主要なスペックとなります。
- シフターユニットはディレイラーに直接取り付けられ、その長さはわずか50mm
- キットには、主要ブランドに適合する複数のアダプターが付属
- このコンパクトな自己完結型ユニットには、サーボモーターとUSB-C充電式バッテリーを含むすべての電子回路が内蔵されている
- 1回の充電で5,000回のシフトが可能
- シフターユニットの重量は55~60グラム
- ハンドルバーに取り付けるリモートスイッチは、標準的なフラットハンドルバーマウントに取り付けられるように設計されている
- リモートスイッチは、CNC加工されたアルミニウム製ボディにシリコンラバー製のタッチパッドを備え、重量は23グラム
- 標準的なCR2032コイン電池で駆動し、2~3年間使用可能
- リモートスイッチとディレイラーに取り付けるモーターユニット合わせてシステム全体の重量は80グラム
- スイッチ、シフターともにIP65の防水性能
- 今回は 1X MTBキットしか提供されないが、先々はフロントディレイラー用のキットも発売予定
- スーパーアーリーバード(最安)が79ドル、次点のアーリーバードが129ドル、キックスターター上の標準価格が149ドル
私が見つけた時点で既にスーパーアーリーバード、アーリーバードは完売となっていましたので、現在は1セットで149ドルでの販売となります。
2万円ちょいで、既存の機械式ディレイラーをワイヤレスに変換することができるわけですので、なかなかに魅力的な製品ではありますよね。
ちなみにスラムの場合は、Wireless Blips というリモートスイッチを単独でシフターの代わりに使うことができますので、リアディレイラーを中古で3万円程度で購入して、Wireless Blips(約2万円)と合わせて使うことでNXSワイヤレスシステムと同等のことを実現することは可能です。

ただ、それでもお値段は倍以上となりますので、本製品のコスパ、可能性はなかなかに高いものがありそうです。
我が家のミニベロが1Xですから、ちょっとチャレンジしてみようかな、という気になりますねー。
NXSワイヤレスシステムの今後に興味津々です。
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