実はリムブレーキ存続の福音になるかもしれない(SRAM eTap AXS Wireless Blips)

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別にリムブレーキをいつまでも存続させるべき!と主張するつもりはないのですが。
SRAM のアプリバージョンアップにより、従来一体型となっていたシフターとブレーキを、真の意味で切り離すことが可能になりました。

これはすごいかも。

■ ワイヤレスブリップス単独でも電動シフトが可能になった(SRAM eTap AXS Wireless Blips)

1. SRAM eTap AXS Wireless Blipsとは

そもそもワイヤレスブリップスとは何か、という話ですが、簡単に言えば電動ワイヤレスを実現するためのスイッチとなります。

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このスイッチの特徴はワイヤレスであること。
その為、ハンドルバーのどこにでも自由に配置することができ、ボタンをクリックすることで電動シフトを可能にします。

以下が公式の商品説明。

ワイヤーなし。
どこでも。
SRAM eTap AXSワイヤレスブリップは、エクステンションやハンドルバーの好きな場所に取り付けることができ、適切なワイヤーの長さや内部配線について心配する必要はありません。スイッチのような触感は、完全ワイヤレス化を目指すトライアスリートや、スプリントやクライミング時にシフト位置を追加したいドロップバーライダーにとって理想的。
AXSドライブトレインにペアリングし、AXSモバイルアプリでシフトアクションを割り当て、好きな場所に配置し、ライドする。自分だけのバイクを作ろう。

商品の位置付けとして、本来真価を発揮するのはトライアスリートが使うエクステンションバーへの配置でしょうね。

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エクステンションバーの先端に取り付けることで、エアロの姿勢のままでシフティングが可能になるわけです。

あとは、ドロップの位置に取り付けることで、下ハンを握ったままでもシフトチェンジを実現するとか。

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普通にブラケットポジションで乗るくらいであれば特段必要のないスイッチになるわけですが、必要な人には便利なパーツだったりします。

2. アップデートの内容

で、今回何が変わったのか、という話なのですが。
従来、こちらのワイヤレスブリップスをディレイラーとペアリグする為には、シフターが必要でした。

あくまでも、シフターに「増設」する形をとっていたわけですね。
それが今回のAXSスマホアプリのアップデートにより、シフターがなくてもディレイラーと直接ペアリングできるようになりました。

リアディレイラーとスマホアプリさえあれば、ワイヤレスブリップスを単独で認識してペアリングできるわけです。

3. これにより実現される世界とは

ごく普通にロードバイクを楽しむ限りにおいては、「だから何?」という話なのですが。

今回のアップデートにより、ブレーキとシフターを全く別物として扱うことが可能になったわけです。

極端なことを言うと、例えばシマノのリムブレーキに乗っている場合に、SRAM eTap のディレイラーとワイヤレスブリップスだけを交換することで、電動ワイヤレス変速を実現することができてしまうわけです。

ま、クランクやスプロケットも変更が必要になるので、実際にはそんな単純な話ではないのですが。

何が言いたいかというと、「リムブレーキであれば、どんなコンポのブレーキシフターとリムブレーキを使っている人でも」ディレイラー、スプロケット、クランクセット、BBを交換すれば、SRAM eTap AXS 化させることが可能になるわけです。

私のように、すでにSRAM eTap AXS のリムブレーキを使っているローディーであれば、万が一シフターが故障したとしても、ブレーキの機能さえ活きていれば、シフターの電動機能が故障したとしても、ワイヤレスブリップスを増設してしまえば、そちらで電動変速を実現することができてしまうわけです。

正直、シフターで故障する可能性があるのは、電動ワイヤレス機能であって、ブレーキに関する機能が故障するケースはかなり稀ではないでしょうか。

万が一シフターが故障してしまっても、極端なことを言えばシマノのシフターに取り替えてしまって、シフティング機能は使わずにブレーキレバーとしてだけ使うことだってできてしまうわけで。

これ、ワイヤレス電動変速&リムブレーキの延命措置として、かなり効果的なパーツになりそうな気がしません?

注意点として、ワイヤレスブリップスは公式には電池が交換不可となっている為、使い捨てとなる点。
電池寿命は公称2年。

本国では1ペア99ドルですが、なぜか日本国内だと2万円近くします。
2万円のパーツが2年で使い捨てというのは、ちょっと厳しいですよね・・・。
それならせめて電池は交換可能にして欲しかったです。

ともあれ。
何かと自由度が上がるパーツというのは、ユーザーとしては大歓迎です。

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