ロードバイクを初めてからというもの、コンポーネントは105、アルテグラとシマノのお世話になってきたのですが、今年になってSRAMユーザーになりました。





今はSRAM eTap AXS で電動コンポを使っているわけですが、11速の機械式コンポを使っているユーザー向けに、サードパーティー製の12速化のアップグレードキットが販売されています。

いやー、知りませんでした。

 





■ 11速用のスラムコンポを12速にアップグレードするキット(レシオテクノロジー)



1. 製品の内容

レシオテクノロジー社は2018年に設立された企業でして、スラムの10速用/11速用コンポを12速対応にするアップグレードキットを発売する等、ドライブトレインをアップグレードする製品の開発を行っている会社だそうです。

スラムの11速用機械式シフターを12速用スプロケットに対応させる、というのはまだ理解できるのですが、今回発表されたのは、スラムの11速用機械式シフターを、シマノ12速用のすふロケットとチェーンに対応させるアップグレードキットとなります。

スラムの12速用コンポの一つの課題として、ホイールのフリーボディーが専用のXDRハブである必要がある為、シマノ用の12速ホイールがそのまま使えない点にあります。

私もSRAM eTap AXS を使うことに決めた際に、「ホイールはどうしたもんだろう」という問題が持ち上がりました。





ホイールによっては、XDR専用のフリーボディーを別途購入することで解決できたりするのですが、ホイールによってはそもそもXDRに対応していないものもあり、シマノのように選択肢が豊富とはいかなかったりします。

それが、今回のアップグレードキットを使うことで、SRAMの独自規格をスルーして、シマノの12速対応ホイール、スプロケット、チェーンを用意すれば12速化させることができるわけです。

これはなかなか興味深いですね。

2×12SHキットのお値段ですが、120.8ドル。
そこまでお高くないかも? 
購入は公式サイトが海外発送も受け付けてくれているようですので、個人輸入に抵抗がなければ問題なく入手できそうです。






2. アップグレード方法

srm12cnv-03

キットに含まれるのは、12速化させるためのラチェットと固定用のネジ、その他に2枚のプーリーとなります。
これらのキットは、SRAM の10速用、11速用のシフターと互換性があります。

注意点として、キャパシティの最大は 32Tまでの対応となっている点。
シマノの11-34だったり、11-36のスプロケットについては非推奨となっています。


srm12cnv-01


こんな感じで、ラチェットを交換します。


srm12cnv-02


リアディレイラーのプーリーも交換。
これでOK。

これならできそうな気がしますね? 



3. 機械式12速コンポ(リムブレーキ)の選択肢として

このアップグレードキットの存在意義は、既に11速用機械式SRAMコンポを持っているユーザーに12速化という価値を提供することにあるわけですが、個人的にはそれだけに止まらない可能性を感じています。

それが、「12速用機械式コンポ」としての価値になります。

今やシマノ105でも、12速に対応しているのは油圧ディスクブレーキ用のシフターだけになってしまいました。
機械式は11速対応止まり。

機械式にすることで、紐式のディスクブレーキという選択肢も可能になりますし、リムブレーキモデルで12速化することも可能になるわけです。

こういった「選択肢が増える」ことは、ユーザーにとってはとても素晴らしいことだと思います。

かくいう私も、いつかはディスクブレーキ化させないと、最新技術のホイールを満喫できない!という思いがあるわけですが、何も油圧式のディスクブレーキにしたいわけではないんですよね。

ディスクブレーキ化させるにしても、機械式ディスクブレーキでも十分なのでは?と思っていたり。
特にメンテナンス性を考えると、機械式の方が良いのでは?と思うほどでして。





そう考えると、中古で状態の良い SRAM の11速用コンポを確保しておけば、そこそこリーズナブルに機械式ディスクブレーキで12速対応を実現することができてしまうかも。

ちょっと魅力的ですね。




 



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