■ バーテープ交換に初チャレンジ

ロードバイクを初めて早3年半が経過しました。
それ以前はマウンテンバイクに10年以上乗っていたりしましたので、自転車熱がそうそう簡単に冷めることはないだろうと思っていましたので、一通りのメンテナンスは自分でできるようになることを目標にしています。

ロードバイクにおいて、週末ローディーの乗り方で考えた場合に、1年〜2年くらいの頻度で訪れるメンテナンスはこの辺りでしょうか。

  • チェーンの交換
  • シフトワイヤーの交換(特に変速頻度の高いリア側)
  • ブレーキワイヤーの交換
  • バーテープの交換

チェーンの交換は既に体験済みですが、残りは未体験のまま。
今回はバーテープの交換にチャレンジしてみることにしました。 







1. 1年半使ったバーテープはどうなるか

ここ最近になってようやく下ハン使うようになったくらいですので、実はバーテープの劣化はそれ程ではなかったりします。


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完成車に巻いてあったMOSTのバーテープ。
おそらく、ウルトラグリップバーテープかと思います。現在は既に販売完了していますね。

■軽量で優れた振動吸収性のEVAフォームと滑りにくく耐久性の高いPU材の2層構造。
■全天候対応。

厚みはおそらく2mm。

表面はサラサラしていますので、「ウルトラグリップ」と言う程にはそこまでグリップ力が高いものではないかなー、というのが正直な感想です。


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こちらが以前落車したときについた傷。


 


転倒直後はフレームやホイールばかりに目が行って気づかなかったのですが、その翌週に「あれ、バーテープに傷ついとるやん」と気づいた次第。

そこまで大きな傷でもないので気にせずに使ってきましたが、ぼちぼち1年半使いましたし、他のバーテープも試してみたいということで、今回交換することにしました。 



2. どのバーテープにするか悩む(コスパ重視? 機能性重視?)

ロードバイクの定番所を調べてみました。

(a) Lizard Skins(リザードスキンズ) DSP2.5 バーテープ

Amazonのレビューや各方面のレビューなど見てみると絶賛の嵐ですね。





公式サイトを見ると、いきなり飛び込んでくる謳い文句がめっちゃ強気です。



THE BEST BAR TAPE IN THE WORLD


さすがです。この強気っぷりは気持ち良いですね。

悩むのが厚みです。1.8mm、2.5mm、3.2mmの3種類あるんですね。
今使っているのが2.0mmということですので、そちらを基準とするなら1.8mmか2.5mmでしょうか。
ひとまず公式サイトの売り文句を確認してみたいと思います。

1.8mm


Realize the epitome of grip and control with our thinnest bar tape. Minimal padding allows for maximum feel and handling while carving the corners of your local criterium.

(意訳)最薄のバーテープでグリップ性とコントロール性の縮図を実現します。 テープの厚みを最小限にすることで、クリテリウムレースにおけるコーナリングに際して、最高の感触とハンドリングが可能になります。

2.5mm


Balance is the key to optimum performance in a stage race. Experience the perfect blend of grip and comfort that teams AG2R La Mondiale Pro Cycling Team, Lotto Soudal and Movistar Team use to win in the pro peloton.

(意訳)ステージレースで最適なパフォーマンスを求めるのであればバランスこそが重要になります。AG2R La Mondiale Proサイクリングチーム、Lotto Soudal、およびMovistarチームがプロペロトンで勝利するために採用したこのグリップの、グリップ力と快適性の完璧なバランスを是非体験してください。

3.2mm


Our thickest bar tape is ideal for your next double century, gravel grinder or cyclocross race. Discover why our Pro Tour teams spec this tape for the Spring Classics.

(意訳)当社の最も厚いバーテープは、次の2世紀にわたって通用するような、グラベル/シクロクロスのレースに向けて最適化しています。 プロチームが採用する理由を是非体験してみて下さい。


基本的に「レース」基準で物事整理していますね。
ま、ロードバイク向けなのでそうなりますか。
1.8mmはクリテリウムなどの街中のレースを念頭に置いているとのことで、路面はある程度舗装されている想定ですね。とにかく路面の反応やハンドルのコントロール性を重視した厚み(薄さ)ということでしょう。

2.5mmはまさに「バランス」ということで、迷ったらこれでしょうね。

3.2mmはグラベルバイクなどを意識しているということですので、荒れた路面にはこちら。裏を返すと通常のロングライドだと「厚過ぎる」可能性もありますね。


(b) SUPACAZ(スパカズ)スーパースティッキークッシュ

続いて、こちらもよく聞くスパカズです。色々なブログ見ていても、スパカズでないと、という人も結構いるようで、人気みたいですね。





代理店のHPがありまして、売り文句がこちら。



上からグリップと耐久性に優れたスーパースティッキーポリウレタン、中間層に振動吸収を担うコンフォートクッションフォーム、下層に握りに影響しないナノシム接着テープの3層構造。
強く引っ張っても切れにくく、汚れた際のクリーニングも行いやすい。
アルミ製バーエンドプラグ付属。

バーテープにはエンドプラグがついているケースが多いようですが、スパカズの場合はそれがアルミ製というのも評価高いです。

カラーバリエーションは色々あるようですが、厚みに関してはバリエーションはない模様。
どの程度の厚みなんですかね。

個人的にはこのギャラクシー柄がヒットです。


(c) Fizik(フィジーク) Tempo マイクロテックス ボンドカッシュ ソフト(3mm厚) バーテープ

お次は私もサドルやSPDシューズでお世話になっているフィジークです。
バーテープまでフィジークで揃えてしまうとやり過ぎかなー、とは思いますが・・・。

レビューや口コミを見ると、リザードスキンズやスパカズほど熱狂的なファンはいなさそうですが、私などはサドルやシューズでその品質への信頼感がありますので、安心して手を出せるというのはありますね。





フィジークも厚みに関しては3種類あります。2.0mm、2.7mm、3.0mmとなります。
以前は2.5mmがあったようなのですが、廃盤となり現在の2.7mmにリプレースされた模様。
2.5mmの方が刻みは良さそうなんですけどね。

MICROTEX(2.0mm)
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鋭いハンドリングとシビアなバイクコントロールを可能にする、ラインナップの中で最も薄くハンドルを握った際のダイレクト感に優れるバーテープ。

SOLOCUSH(2.7mm)
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最も合理的ともいえるクッション構造で、重量増を最小限に抑えつつも、長い距離のレースやライドへの快適性を極限まで追求した衝撃吸収性が非常に高い単層クッションを備えたバーテープ。

MICROTEXBONDCUSH
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3層構造の真ん中に衝撃を和らげるポリマーパッドフォームを配置しマイクロテックスの表層に接着することで、快適性をはじめ耐久性や多用途性を兼ね備えた様々な路面コンディションに使用できるバーテープ。


リザードスキンズがユーザーの利用シーンに応じた「厚み」のラインナップ説明を行なっていたのに対して、フィジーク はそれぞれの機能説明となっています。

「ユーザーエクスペリエンス」が重視される今の時代にあっては、リザードスキンズの商品説明の方が親切なのかな、と思いきや、フィジークはユーザーの利用シーンに応じた「厚み」ではなく「カテゴリー」を分けたラインナップになっています。



今シーズンからfi'zi:kは各製品を自転車に対する楽しみ方や、取り組み方に応じた3つのカテゴリーに区分けしています。ご自身の普段のライドスタイルを思い浮かべ、それに近いものを選んでいただくことで、製品特性とライドスタイルがマッチし優れたユーザビリティを発揮します。もちろんカテゴリーを飛び越えてお好みの特性を持つ製品をお選びいただいても全く問題はございません。

カテゴリーとしては、VENTO、TEMPO、TERRAの3カテゴリーがラインナップされています。
で、この3カテゴリーについては、シューズについても同じ分け方、名称を採用しています。
その為、フィジーク のシューズを持っている人からすると、この名称で合わせていけば良いんだな、というのが分かりやすくなっているんですね。
VENTO
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プロのサイクリストと協力してデザインされたパフォーマンスレーシングシリーズ。究極のコントロール性を実現。

TEMPO
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最高に楽しいライディング体験を得る為にデザインされた。 高い耐久性を備えたロードシリーズ。 あらゆる用途に対応する比類なき性能。

TERRA
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シクロやグラベル、アドベンチャーライド用にデザインされたシリーズ。 優れた振動吸収性とコントロール性。 巻き直し可能で整備性も高く、あなたの境界線を越えていくようなデザイン。


例えばシューズに関しては、VENTOとTEMPOはSPD-SL用となっていますし、TERRAはSPD用のシューズとなっています。
私はSPD(PD-ES600)を愛用していますので、X5 "TERRA" BOAシューズを愛用しています。





それならバーテープもTERRAを選ぶのか、と言われるとそれはそれで迷いますね・・・。

加えて、バーテープの素材も使い分けを行なっています。
TACKY、CLASSIC、SOFTの3種類が用意されています。


TACKY
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どんなコンディションでもあるゆる過酷な条件下でも、究極のグリップ性を提供する表面仕上げ。

CLASSIC
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高い耐久性を備えた、スムーズで通気性の良い革のような質感。適度な滑りとグリップ力が特徴。

SOFT
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マットなカラーと質感で吸湿性に優れたシルキーなタッチが特徴の表面仕上げ。



おいおい、3×
3×3の27種類に分けられているのかい!?と思いきや、実際には6種類しかラインナップされていません。

  • VENTO:タッキーの2.0mmと2.7mm
  • TEMPO:クラシックの2.0mmと3.0mm、ソフトの3.0mm
  • TERRA:タッキーの3.0mm

厳密には厚みは「ソロカッシュ」とか名称になるわけですが、混乱するので分かりやすく厚みで表現してみました。

見方を変えると、タッキーは3種類全ての厚みが用意され、クラシックは両極の2.0mmと3.0mmのみがラインナップされ、ソフトは3.0mmのみ、ということですね。

タッキーは高いグリップ性能が売りになるので、レースシーン(VENTO)やグラベル・シクロクロス(TEMPO)に適した素材として開発される一方で、オールラウンドに楽しむライディングスタイル向けには、クラシックな素材とソフトな素材を用意しましたよ、ということですね。


ようやく理解できました・汗




(d) EMPT(イーエムピーティー) EVA ロード用 バーテープ ES-JHT020

最後にもう1つ。 Amazonでなかなか評価の高い、コスパの良いバーテープがこちら。





カラーバリエーションも豊富で、巻きやすく、最初の一本には良いですよー、という触れ込み。
レビューも多いですし、バーテープを初めて巻くのであれば、まずはこちらから挑戦してみるのもありだよなー、と。

ただ、今使っているバーテープも1年半保ちましたし、最初に乗ったロードバイクは2年間の間バーテープは交換することはありませんでした。

一度巻いてしまうとそんなに交換しないんだよな、と思うと、ある程度定番の製品も試してみたいなー、と迷う迷う。

1週間ぐるぐる行ったり来たりしながら迷った末、まずはド定番を体験してみよう!ということで、今回はリザードスキンズを購入することにしました。 


3. Lizard Skins(リザードスキンズ) DSP2.5 バーテープ

今回は無難に黒を選択。

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綺麗に梱包されていますね。


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ちょっとドキッとしたのがこちら。


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巻きつける時には、あんまり引っ張るなよ、と。
テープの種類によっては、引っ張りすぎるとぶっつり千切れるらしいですね。
比較的リザードスキンズは千切れにくい、巻きやすい、というレビューが多いようなので、あまり神経質にならなくても良いとは思いますが。


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こちらでワンセット。

真ん中のがフィニッシュに使うテープ、左のがブラケット部分に下地として使うテープですね。

今回もじっくり読み込んだメンテナンス教本にも、最初にこのブラケット部分の下地に使うテープを切り出しておくこと、という記載があったのですが、最初から用意されているのは嬉しいですね。

だいたいどのバーテープでもこの気遣いは当たり前なんですかね?






4. バーテープ交換を初体験してみる

それでは取り付け作業に入ってみましょう。
まずはブラケットカバーをめくり上げます。


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根元部分の三角形の場所が、バーテープが巻きつけられない箇所ですね。
下地のテープが必要になる場所です。

それでは、今巻いてあるテープをバリバリ剥がしていきます。


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こんな感じに下地テープが貼り付けられています。


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下が剥がしたMOSTの下地。
上がリザードスキンズの下地。

剥がしたMOSTのテープを参考に、リザードスキンズの下地テープを用意しておきます。

リザードスキンクズは背面に両面テープが貼り付けられているのですが、粘着面も細く、粘着力も弱い為、この下地テープを貼り付けても数秒するとパラッ、と下に剥がれて落ちてしまいます。

ブラケットカバーまで巻きつけてから、直前に貼り付けて巻き上げる必要がありますね。


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綺麗なアルミのハンドルバー。
傷1つありません。


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ケーブル類を巻きつけてあるテープは、今回はそのままにしておきます。

あとは、ぐるぐる巻きつけて行くだけです。
途中写真を撮る余裕なんてありませんので、一気に行きます。


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はい。
巻く方向、間違ってますね。。。
最後まで巻いてから気づきましたので、今回はもうこのままで行ってしまいます。


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そこそこ綺麗に巻けましたかね。


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ブラケット部分も、そこそこの出来。
微妙に巻く間隔が均一になっていませんが、初回ですから・・・。



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エンド部分はフィニッシュテープを使う前に、100均のビニールテープで巻き留めておきました。
フィニッシュテープは「飾り」ということで。


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出来上がり。
フィニッシュテープに早速シワが寄ってます・汗
フィニッシュテープは少し強めに引っ張って巻きつけないといけなかった模様。


バーエンドですが、右側にはキャットアイのバーエンドミラーを取り付けています。





今まで使っていたバーテープよりも厚みが0.5mm増えていますので、内径としては1.0mm
小さくなっているのですが、バーエンドミラーの取り付けに問題はなさそうです。


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この締め付け機構がよく出来ています。
アーレンキーで締め付けると、この段差がスライドして縦に厚みが増してくるようになっています。

逆にアーレンキーで緩めていくと、こんな感じに。


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段差がなくなって、細くなるわけですね。


この状態でバーエンドに突っ込んで、アーレンキーで締め上げていきます。


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がっちり固定できました。

ちょうどバーエンドにテープの端が来てしまいましたので、これ、剥がれやすそうですね・・・汗

この辺りの処理は下手っぴです。


ちなみに反対側。


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こちらの方が少し上手にできたかもです。


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バーエンドの処理も、右側よりは上手にできた気がします。



5. リザードスキンズの感触は?

肝心のグリップ性に関してですが、手に吸い付く感じがありますので、とても心地よいですね。
厚みもかなり感じますので、握った感触もとても良いです。

ただ、下ハン握ると「ぱりっ、ぱりっ」と音がします・・・汗

バーテープ裏面の両面テープですね・・・。

もうちょい強く巻き上げて、ハンドルバーにより密着させないといけなかったかもしれません。

この辺りはもう少し使い続けて馴染んできた時にどうなるか、ですね。

第一印象は、「とても良い」ですが、こればっかりはライドにローラー台にと、ある程度使い続けてみないとなかなか判断はつき辛い気がします。

これでまた1つ、ライドの楽しみが増えました。

バーテープの交換は、テープにもよるとは思いますが、思っていたよりは順調にこなすことができましたので、これからはもう少し頻度高く交換するようにして、習熟度を上げていきたいですね。


6. 【悲報】リザードスキンズDSPバーテープがV2になってバージョンアップ・・・

なんて、バーテープ巻き終わってほくほくしていたら、DSPバーテープ、V2になってバージョンアップしてるじゃないですか・・・。 何このドンピシャなタイミング・・・泣





ブログ記事書き終わって、さーアップしよう、のタイミングで見つけてしまうなんて、もう嫌すぎます。






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