ロードバイクのセルフポジション調整(とことん追い込む)

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ロードバイクのポジション調整を一人で追い込んでみた

先日サドルを購入した時に、サドルの高さを誤って調整してしまったようで、先日サドルの高さを気持ち下げました。

また、それまではフィジークのフラットなサドル(アンタレス)だったものから、ウェーブ型のサドル(アリアンテ)に変更したことから、サドルの前後位置が今ひとつ掴みきれなくなってしまいました。

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自分なりに前後関係を調整したつもりではあるのですが、フラットなアンタレスだと、微妙に前後が合っていなくても、走りながら自分で心地よいポジションにお尻を移動して走っていたりする為、アンタレスと同じ前後位置にアリアンテを取り付けたところで、それが本当に正解なのかがよく分からなくなってしまったわけです。

そうなると、走りながらもう一度ゼロから前後位置を探っていくしかありません。

先日、ある程度簡易的にサドル調整を行なったのですが、その後ロングライドに出かけた後で膝裏にハリが出る違和感が。

やっぱり微妙に合っていなさそうだな、ということで、今回はがっつりポジションを追い込みなおしてみたいと思います。

1. 現状を確認してみる

まずは現状を確認してみます。
サドル交換前は良い感じに145°〜150°に収まっていました。

但し、私は1つミスを犯していました。
この写真、「止まったままの状態」で計測していたんですね。

より正確に計測するのであれば、ペダルを回して走りながら確認してこそ正しい状況が確認できるわけです。

今回はせっかくですので、ローラー台を回しながら動画を撮影し、その中から下死点で画像を切り出して膝の角度を計測してみたいと思います。

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角度は140°になっています。
これだと、サドルが低いか前に寄りすぎている、という話になります。

なのですが、ここで注意すべき点があります。

「踵が上がっている」んです。

なるべく自然にペダルを回したつもりなのですが、踵が落ち切っていないというのはなぜだろうと考え、サドルにまたがって踵をペダルにつけたまま足を伸ばしてみます。

何となく右足の踵が伸び切った状態から、少し膝が曲がるかな、という正常な高さのように感じたのですが、ここで致命的な点に気づきます。

「気持ち、右足側に体重が傾いてない?」

そうなんです。
右足を伸ばす時に、自然にサドルの中心に座ったまま伸ばせておらず、足を伸ばす為にほんの少し右側に体重移動をしてしまっているのです。

それってつまり、サドルが少し高いことを意味しています。

ここで気づいた点が。

  • ローラー台を回している時には、そこまで違和感はなかった気がする
  • ライドに出かけた際に、膝裏にハリを感じることに
  • 振り返ってみると、ローラー台に乗る時には、ユニクロのハーフパンツで乗っていた
  • ライドに出かけた際には、パッド入りのサイクルタイツを履いていた

そうなんです。
パッドの厚みなんです。

いやいやたかが数ミリじゃねーか、という話ではあるのですが、その数ミリで違和感を感じたわけですので、もしかするともともとサドルの高さが高め寄りギリギリだったところ、パッドの厚みで上限を突破してしまった可能性が出てきました。

なんて繊細なんじゃい・・・。

で、パッド入りのタイツを履きながら乗ってみたら、気持ちサドルが高く、まだ膝裏のハリも残っているのでそこを庇うようにしてペダルを回したところ、膝が伸びることなく漕いでしまい、踵を上げた状態で漕いでいた、といったところでしょうか。

そりゃ、なかなか気づけないですってば。

2. 目指すべきは膝角度145°〜150°

ということで、まずはサドルを下げる方向で調整することにしました。
難しいのは、サドルを前に出すと膝角度は小さくなりますので、サドルを下げつつも、サドルを前に動かしたり、後ろに下げたりしながら、ミリ単位で何度も調整しては撮影、角度の計測を繰り返しました。

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実際にはもっと多くの画像を確認していますが、一部だけでも・・・。

ポイントとしては、きちんと両足とも踵を下げ切るようにしてペダルを回すことを意識しました。

加えて、サドルの前後関係を見るに祭しては、クリート位置が膝の真下にきているかも確認しています。

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荷物紐にプライヤーくくりつけて確認しています。
ペダルの軸部分がわかりやすいように、シューズにテープを貼って、上から見て適正位置に来ているかも確認しています。

  1. 1回目:膝角度は145〜146°に。いきなりゴールじゃね?と思ったわけですが、気持ちクリート位置が合っていないように見える為、サドルを前にずらす。前にずらすだけだと膝角度が150°から遠くなってしまう為に、サドルを気持ち上げてみる
  2. 2回目:膝角度が142〜143°に。クリート位置は良さそうなのですが、膝角度はゴールから遠ざかることに・・・。
  3. 3回目:再度サドルの高さと前後位置を調整しつつ計測。143°〜145°に。もうこれで良いかなー、と思いつつも、カメラのセッティングの手間などを考え、もう少し追い込んでみる
  4. 4回目:147°〜148°に。やった!

今回は慎重に、ミリ単位で前後させたり上下させたりしながら、追い込み作業を実施しました。

結果、下死点で、踵も上がったり下がったりしておらず、お尻も左右に揺れない位置で何とか落ち着けることができました。

今回何が一番苦労したかというと、私が使っているカメラの動画機能が貧弱だったことでしょうか。
6年前のカメラになりますので、動画が30pとなっている為、ちょうど下死点に来ている画像が必ず取れるとは限らないんですよね。

ちょうどコマとコマの間が下死点なんですけど!ということがよくありました。

その為、ペダルを回すスピードを少しずつ変えながら2〜3分漕ぎ続け、下死点に来ているコマを複数枚確保し、それぞれの膝角度を確認し・・・という作業を4セット繰り返すことに。

気づけば2時間以上、PCの前とバイクの上を行ったり来たりしていました。

ショップのフィッティングって、2時間〜3時間かかるそうですが、自分でやってみてその理由がよくわかりました。

そりゃミリ単位で変えては確認、を繰り返していたらそうなりますよね。

3. 結果

結果的には、最終4回目で切り出し画像4枚で角度計測したところ、148°、147°、147°、148°になりましたので、これでファイナルアンサーとしました。

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その後軽くローラーを回してみましたが、良さそうな雰囲気です。

ただ、前回の記事でも書きましたが、ハムストリングにわずかな痛みを感じている状況ですので、ここであまり無理するのは良くないだろうということで、しばらく休息に入りたいと思います。

四十路も越え、少しでも無理すると全治1ヶ月とか平気でなってしまいますからね・・・。

当面1〜2週間くらいはローラー台もライドもお休みしたいと思います。

SSTトレーニング効果をそこそこ実感しつつあったところで残念ではありますが、無理は禁物ですからね。
せっかく暖かくなってきたのに残念・・・。

コメント

  1. たかにぃ より:

    下死点で踵落ち切る必要ないですよ。慣れてくるとサドル高のと股下比率が上がって来るのは下死点で力が抜けて爪先が伸びてるからです。後ろから見て靴裏がはっきり見えるのは上げ過ぎですが、少し上がった位が普通です。
    腿裏が痛い間は上半身の筋肉を使いながら柔軟性を高める運動がお勧めです。全身の筋肉は関節などを通して繋がっていますから上半身が硬ければその分腰部・臀部・腿裏を余計に伸ばす必要があるので腿裏への負担が増します。ヒルクライム特化(短時間の上りだけ特化)でない限りは上半身の筋肉が良く働くようにしたほうが良いです。

  2. おとーさん より:

    >たかにぃさん
    なるほどです。下死点で踵落ちきる必要はないんですね。
    今回はある意味、一番落ち切った状態になりましたので、足首に過剰な力が入らない状態でペダリングできるようになったら、少しずつ上げていくポジションを試してみましょうかね。
    上半身の柔軟性、というのもなるほどです。
    どうしても体に余計な力が入ってしまうと、余計な場所に余計な力が入って、疲労が溜まり易くなったりするんですよね。
    とにかく、リラックス、自然体で乗れるように、柔軟性の向上は今のうちから取り組んでおきたいと思います!!

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