SRAMからセカンドグレードの Force AXSの新バージョンが発表されました。
近々納車される予定のロードバイクのコンポーネントは、SRAM Force eTap AXS。
そうです。
一度も使わないうちに、型落ちしてしまいました・・・。
なんてこったい。
劇的にアップグレードされてたらショックだなー、と思いながら各所の記事を漁ってみました。
■ 新型 SRAM Force AXS は堅実なアップデートに
目次
1. アップデート内容について
(1) グラフィック変更により高級感アップ
(2) ブラケット形状の変更
(3) チェーンリングのワンピース化
(4) リアディレイラーを1モデルに統合
(5) リムブレーキモデルは廃止
(6) その他変更点について
2. SRAM Force AXS ファーストレビュー
1. アップデート内容について
(1) グラフィック変更により高級感アップ
(2) ブラケット形状の変更
(3) チェーンリングのワンピース化
(4) リアディレイラーを1モデルに統合
(5) リムブレーキモデルは廃止
(6) その他変更点について
2. SRAM Force AXS ファーストレビュー
1. アップデート内容について
それでは、発表された内容をもとに、何がアップデートされたかを見ていきたいと思います。(1) グラフィック変更により高級感アップ

各所の紹介記事を見ても、真っ先に触れられているのが「グラフィックの一新」でした。
以前から、旧型のSRAM Force のグラフィックはセカンドモデルにしては「安っぽい」と不評だったんですよね。
それが一気に「高級感がアップ」したと、かなり好意的に受け止められています。
性能に影響はないですし、軽量化につながる話でもないのですが、やはりこれだけの金額を突っ込む趣味なわけで、見た目の高級感って重要ですよね。
(2) ブラケット形状の変更

ブラケットの形状も今回変更となりました。
この前にアップグレードされた SRAM Rival のブラケット形状がコンパクトで好評だったようで、Rival のブラケット形状に近づけた模様。
私も実店舗で Rival のブラケットを握ったことがありますが、油圧式のブラケットとしてはコンパクトでとても握りやすかったんですよね。
手の小さい人にはこのコンパクト化はメリットしかないと思いますが、実際の握りやすさや好みは人によって違うところですから、この辺りは実機に触れてみないと何とも言えないところではありますが。
(3) チェーンリングのワンピース化

そして、アップグレードでありつつも、波紋を呼びそうな点が、チェーンリングのワンピース化です。
既に SRAM Red でチェーンリングのワンピース化は実施されており、SRAM の主張としては、ワンピース化することで剛性を上げつつ、軽量化を実現できるアップグレードとなっています。
事実、旧型と比較して約100gの軽量化を実現していますから、この主張は間違っていないと思います。
但し、このワンピース化には問題があります。
2X のグループセットの場合、片方のチェーンリングを摩耗により交換する場合、問答無用ともう片方のチェーンリングも交換することになります。
インナーはあまり使わないというライダーであっても、アウターが摩耗していたら両方交換しなければならないわけで、これはあまり「サステナブル」ではありません。
さらに悪いことに、パワーメーター一体型のチェーンリングを使っていた場合、パワーメーター共々交換する必要があります。
そうです。
パワーメーターまで「使い捨て」になってしまうわけです。
SRAMは「チェーンリングの摩耗はそこまで早くない」と主張していますし、片側計測になってしまいますが、クランクアーム一体型のパワーメーターにすればその問題からも解放されるのも事実。
とはいえ、この「パワーメーターも使い捨て」という考え方には、ちょっと疑問を感じざるを得ません。
何よりもパフォーマンスを重視する SRAM Red ユーザーであれば、高剛性かつ軽量なワンピース化は歓迎させるアップグレードなのかもしれませんが、より広い層にアピールすべき SRAM Force でこの考え方を主張するのは、個人的にはあまり賛成できませんね。
そんなユーザー向けには、従来型のチェーンリングも提供されるそうですから、気になる人はそちらを選んでね、ということなんでしょうね。
(4) リアディレイラーを1モデルに統合

こちらも Rival 同様のアップデート。
従来の Force では、33tまで対応するショートゲージと、36tまで対応するロングゲージの2モデルが展開されていましたが、今回のバージョンアップでは、36t対応の1モデルに統合されました。
重箱の隅を突くと、ショートゲージの方が変速性能が良いはず!という話もあるのでしょうが、1モデルの方がシンプルで良いと思います。
(5) リムブレーキモデルは廃止
悲しいことに、どこの記事を見ても、一切触れられてすらいませんが、今回のモデルでリムブレーキバージョンは廃止されることに・・・。仕方ないのでしょうが・・・。
今のうちに中古でも良いから、紐式のシフターを予備として確保しておいた方が良いかな・・・。
(6) その他変更点について
以下、細かな点ですが変更点を調べてみました。- 公式サイトによると、今回の名称から「eTap」を削除した模様
- フロントディレイラー取り付け用のガイドツールを更新
- 価格は据え置き
確かに公式サイトを見ると、専用ページでは「eTap」が削除されていますね。
ただ、トップページ等他のページにはまだ「Force eTap」という記述も残っているようで。
今後は電動の「eTap」がデフォルトということで、順次削除していくんですかね?
2. SRAM Force AXS ファーストレビュー
以下、実機レビューしているサイトもありましたので、内容ピックアップしてみたいと思います。- 旧バージョンは見た目が不恰好だと感じていた為、新しいバージョンはかなり好印象
- ブレーキは十分に強力だが、以前のバージョンでも十分に強力だった
- リアの変速はスムーズかつ静か。負荷がかかった状態でもシフトチェンジがもたつくことはなかった
- シフトパドルは大きく、パドルを探す手間が省けて良い
- 最大6つのブリップシフターを配置できるが、動作については問題なく便利
- ブラケット形状は、コンパクトで良いとは思うが、個人的にはシマノアルテグラのフード形状の方が持ちやすく、シマノのように上部にシフターボタンがある方が使いやすい
- フロントの変速はスラムの弱点。シマノほど変速は早くない。但し負荷がかかっている状態でのシフトチェンジでももたつくことはな、チェーン落ちや異音を発生させることもなかった。シンプルに、シマノと比べると変速スピードが不足している
レビューの総括としては、「新しいSRAM Forceは劇的に新しいものではない」と結論づけています。
前世代の欠点に対処しており性能も確実にアップしているようですが、このレビュワーも、チェーンリングのワンピース化については、コスト面から疑問符を投げかけているようです。
そもそも SRAM を検討するユーザは、シマノのコンポと比較して云々言う人もいないのかもしれませんが、変速性能自体はアルテグラや105 の方が上と結論づけています。
変速性能を優先するのであれば、シマノが無難なんでしょうね。
私のように、「リムブレーキでフルワイヤレスを実現したい」という人間には、以前まではSRAMしか選択肢がなかったわけですが、リムブレーキモデルが廃止され、ディスクブレーキモデルで考えるのであれば、あえて SRAM を選択する理由もなく、シマノで良いんじゃね?という話になりますよね。
日本国内では SRAM ユーザがそもそも多くないようで、なかなかインプレ記事も上がってこない傾向がありますし、代理店の変更に伴い国内流通が貧弱過ぎて悲しい限りですが、今後の実機インプレ、シマノアルテグラとの比較など、気になりますね。
前世代の欠点に対処しており性能も確実にアップしているようですが、このレビュワーも、チェーンリングのワンピース化については、コスト面から疑問符を投げかけているようです。
そもそも SRAM を検討するユーザは、シマノのコンポと比較して云々言う人もいないのかもしれませんが、変速性能自体はアルテグラや105 の方が上と結論づけています。
変速性能を優先するのであれば、シマノが無難なんでしょうね。
私のように、「リムブレーキでフルワイヤレスを実現したい」という人間には、以前まではSRAMしか選択肢がなかったわけですが、リムブレーキモデルが廃止され、ディスクブレーキモデルで考えるのであれば、あえて SRAM を選択する理由もなく、シマノで良いんじゃね?という話になりますよね。
日本国内では SRAM ユーザがそもそも多くないようで、なかなかインプレ記事も上がってこない傾向がありますし、代理店の変更に伴い国内流通が貧弱過ぎて悲しい限りですが、今後の実機インプレ、シマノアルテグラとの比較など、気になりますね。

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コメント
コメント一覧 (3)
主な良感想は、「シフターが直感的で使いやすい」、「剛性が高く粘れる」、「Redは見た目がカッコいい」、今一感想は「リアのシフトが時々変わらない」「フロントシフトはもっと変わらない」「予備バッテリーを持ち歩く必要がある」といったところで、シフト性能とバッテリー以外は本当に評判が良いです。
Forceのチェーンリングですが、パワーメーターは寿命短めな消耗品(だいたい3年で値の精度が落ちていきます)なので都度交換は割と理にかなっているかと思います。
リム車は、愈々になったら手組みホイールを買うか、完組みホイールを今の内に入手するのがお奨めです。
台湾メーカーの完組みホイールに、クロモリにバッチリ似合う、オールシルバーでエアロスポークのホイールが
有ります。 シールドベアリングなので、カップ&コーンのホイールと違い、
スモールパーツが廃版になっても、モノタロウで調達して、ベアリング打ち変えが可能です。
ベアリング外しと圧入は、圧入工具とベアリングプーラーは、Amazonで自転車用に使えるセットがあって、自分は買いました。
レビューを読むと、ロードバイクに使って居る方が居たので直ぐどれかが判ります。(^-^)/
シールドベアリングのメンテナンスは、シールめくりんちょ(笑)で、シールを捲り、ベアリングを洗って、
オメガ57とかの、自動車用のハブ専用グリスを使うと3年使ってもグリス切れを起こしませんでした。
Amazonレビューに、LOGOのトライクに使った時、レビューを書いた記憶が有ります。(⌒‐⌒)/
群青色の世界ラリー選手権WRCで有名になったグリスです。三菱のランエボとかをサポートして居ました。
結局、コンポーネントって消耗品なんですね。。
私くらいの乗り方だと、平気で数年はもってくれそうなので、乗り換え時期の方が早く来てしまっているわけですが、末長く付き合おうとするのであればコンポの予備は確保しておかないとですね。
今度納車予定のクロモリですが、ばっちり「モダン」な感じにする予定ですので、クロモリから想像するような「シルバーパーツが似合うよね」というイメージではなかったりします(^_^;)
ホイールも、SRAM の12速に合うものを選ぶと候補も絞られてしまったりするので、こちらも適当な時期に予備(?)とか確保しておかないとです。
なんて言い訳しながら、増殖していくんでしょうね・・・。