Forerunner 965/265 が新登場!

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ガーミンから新製品が登場しました。
アスリート向けの新作スマートウォッチ、Forerunner 965/265です。

実は今年に入ってから、今年発売されるガーミンのスマートウォッチ製品の予想を行っていたのですが、見事に予想は裏切られることに・・・。

2023年に発売されるガーミンのスマートウォッチは?
今ではビジネスシーンでもアップルウォッチをつけている人が多くなりました。 昔ながらの腕時計をつけている人と、何らかのスマートウォッチをつけている人、今では半々くらいの印象です。 かくいう私も今はなきJawboneから始まり、Fitbitと渡...

ちょっと、先が読めなくなってきました。

■ OLEDを採用した Forerunner 965/265 が新発売

1. Forerunner 965/265 のアップデート内容

FR965-03

ベースとなる Forerunner 955/255 が発売されたのが昨年の6月。まだ1年と経っていないのですが、このタイミングで OLEDを採用したバージョンとして、Forerunner 965/265が発売されました。

競合となるアップルウォッチに関しては、最初から終始一貫して LEDを採用したバージョンで一貫していますが、ガーミンは用途に応じた製品ラインナップを展開しています。

良く言えば多品種で様々なニーズに応えようとしているわけですが、悪く言えばポリシーが一貫していないとも言えます。

ただ、そこにはそれまでの技術面での背景もあり、時代に応じて最適解を模索してきた結果とも言えます。

  • まずはセンシングデバイスとしてリストバンド式から製品を展開。その時々で取得できるデータをもとに、ライフロガー、アスリート向けに新しい価値を提供することを模索
  • ウォッチ型の製品の発売に際しては、バッテリー保ちを重視して MIP(メモリインピクセル)を採用
  • 「時計」の機能やデザインを重視する層に向けては、アナログ時計とデジタルのハイブリッドな製品を展開
  • OLED(有機ELディスプレイ)が普及するタイミングで従来のMIPに代わるモデルも投入。まずはライフスタイル重視の製品(Venuシリーズ)からOLEDモデルを展開し、その後ハイエンド(epix)へと展開し、今回、アスリート向けのモデル(Forerunner)にもOLED採用モデルを追加


その時々の技術を背景にデバイスをアップデートしてきているわけですね。

人によっては、アップルウォッチのように常にベースとなるモデルを変えることなく展開するスタイルを好む人もいますが、個人的にはその時々の技術に応じて多数のラインナップを展開するスタイルは好きだったりします。

(1) OLDEを採用

そんなわけで、今回の一番の変更点は「アスリート向けモデルにもOLEDディスプレイを採用した」という点でしょうか。

Venu が登場した時、「やっぱりOLEDディスプレイは綺麗だなー」と感心していたのですが、遂にアスリート向けモデルにもOLEDを採用ですか。

昨年、fenix7 が発売された際に、OLEDを採用した epix も同時発表された時に「いつかガーミンは前モデルに OLEDを採用するのでは」と思ったものですが、意外と早くその時が来た感じでしょうか。

ディスプレイをOLEDにすると、どうしてもセットで採用したくなるタッチ操作。
Forerunner 955はMIPディスプレイでありつつタッチ操作に対応していましたが、下位グレードである Forerunner255 はタッチ操作に対応していませんでした。

その辺りの操作性は、全て揃えてきた感じですね。

(2) トレーニングレディネスに対応

これも Forerunner 955 では既に対応して機能となりますが、下位グレードの Forerunner 265もトレーニングレディネス機能に対応してきました。

これまでは、fenix7 / epix / 955といったハイエンドモデルのみで対応していた機能となります。

トレーニングレディネスとは、毎日トレーニングに向けてどの程度準備ができているかを判断する為、1 ~ 100 でスコアを数値化してくれるもの。

スコアが低いようなら、その日は完全な休養日にするとか、低強度で止めたり。
スコアが高い日には高強度でのトレーニングに取り組むようにしたり。
そういった日々のトレーニングメニューの判断に役立つ機能ですね。

地味に便利な機能となります。

(3) バッテリー寿命については影響はあまりない?

OLEDを採用したスマートウォッチといえば、アップルウォッチ。
アップルウォッチと言えば「2日と持たないバッテリー持続時間」でお馴染みです。
そのせいか、OLEDディスプレイを採用するとバッテリー持続時間が短くなる、というイメージがありました。

実際、ガーミンが OLEDディスプレイを採用した Venu を発売した際にも、同時期に展開していた Vivoactive3 シリーズ(MIP採用)と比較すると、バッテリー持続時間は短かったんですよね。(7日間と5日間)

ま、それでもアップルウォッチとは比較にならない持続時間で驚いたものですが。

ガーミンのアスリート向けスマートウォッチと言えば、「バッテリー持続時間が長い」というのが売りの一つだったわけですが、OLEDモデルが出るとなると、その点は大丈夫なんだろうか?と気になっていました。

Vivoactive3 と Venu の違いを「2日間」と見るのか、「30%減」と見るのかで、人によっては受け止め方は違いますよね。
ただ、この点については、finix7 (18日間)と epix (16日間)が発表された時に、「OLED採用でもバッテリーライフに関してはかなりのところまで最適化できてきたのかな?」と感じていましたので、そこまで心配はしていませんでした。

で、今回の Forerunner シリーズへのOLED採用で、ガーミンはバッテリーライフに関する疑念を一気に吹き飛ばしてくれました。

Forerunner965 約23日間
Forerunner955 約20日間
Forerunner265 約13日間
Forerunner255 約14日間
Forerunner265S 約15日間
Forerunner255S 約12日間

どうでしょうか。
Forerunner 965 / 265S に至っては、MIPの旧モデルよりもバッテリー持続時間は長くなっている位です。

よくよく比較してみると、筐体サイズが大きくなっているモデルは持続時間が伸び、筐体サイズが小さくなっていると持続時間が短くなる傾向がありますので、単に「筐体サイズ=バッテリー容量」に持続時間が比例している模様。

つまり。

ガーミンは、既にMIPディスプレイでもOLEDディスプレイでも、バッテリーライフに関してはほぼ同等レベルにまで持っていくことができるようになっているようです。

これはすごいですね。

こうなると、今後は全て OLED になるか?と思いがちですが、常時表示に関してはやはり MIPディスプレイに一日の長があります。

反射型の Chroma ディスプレイは、一般的な液晶ディスプレイに比べて 7 倍以上のバッテリー駆動時間を誇る MIP(Memory in Pixel)技術を使用しています。これは Garmin 製品の稼働時間を伸ばすためのキーポイントとなっています。 液晶画面は小さなピクセルの集まりで構成されています。 MIP の場合、このピクセル 1 つ 1 つが別々の小さなメモリに接続されることにより表示状態を記憶します。 そのため、画面が更新された場合のみ、そのピクセルを書き換えるために電力を消費します。その他の書き換えが必要無いピクセルに関しては電力を全く消費しません。 この利点としては、画面が静止している場合は消費電力がほぼゼロに近いということです。

「画面が静止している場合は消費電力はほぼゼロ」という点は、実は時計にとって最も相性の良い技術なんですよね。

スマートウォッチの「スマート」機能を重視する場合は OLEDが、「ウォッチ」機能を重視する場合は MIPが適していますので、しばらくはそれぞれ併存する形になるかな?と思っていますが、epix の常時表示モードが既に約6日間にまで来ていますので、あと一歩で「全てOLEDで良いんじゃない?」という日が来るかもしれません。

2. ForeAthlete 745 との違い

続いて、超個人的な考察。
私が現在使っている ForeAthlete745 とは既に「二世代分」の差が生じてしまったわけですが、機能面ではどういった違いがあるのか調べてみました。

  1. 地図機能への対応(965のみ)
  2. タッチ操作対応
  3. マルチバンドGNSS
  4. リアルタイムスタミナ(965のみ)
  5. トレーニングレディネス
  6. HRVステータス
  7. モーニングレポート
  8. 手首ベースでのパワー計測


結構違いがありますね・・・。

ただ、ランニングでは地図機能は不要ですし、リアルタイムスタミナについても、ロードバイクではその利便性を感じていますが、ランニングではそこまで長時間走らない&追い込んだ走り方をしないことから、私にはオーバースペックな印象です。

トレーニングレディネス、HRVステータス、モーニングレポートあたりは、あると便利そうですね。

あと、ランニング時のパワー計測に関しては、今はランニングダイナミクスポッドを ForeAthlete745 に接続することで計測しています。

これが、ランニングダイナミクスポッドなしでも計測できるようになるのは地味に便利ですね。

ランニングダイナミクスポッドは、腰の位置に装着して走る必要があるのですが、装着を忘れて走り出してしまうことがあったりしますので、スマートウォッチだけで走り出せるのは一手間少なくて済むのが良いです。

また、それ以上に大きな利点で一つ。

実は、ランニングダイナミクスポッドを装着すると、ウェアが痛むんですよね・・・。

こちらが、約2年間ランニングダイナミクスポッドを装着し続けたウェアの腰部分。

FR965-01

FR965-02

ウェアが使えなくなることはないのですが、強めの力でクリップする必要がありますので、どうしてもクリップされている部分は痛んでしまうんですよね。

ウェアは消耗品、と割り切れる人には良いと思いますが、気になるといえば気になります。

で、買い換えるのか?と問われると、ちょっと悩ましいところです。

ソフト面では魅力的な機能も追加されていますが、買い替えを決断させるには至らず。
OLEDディスプレイは美しくてこれまた魅力的なのですが、個人的に以下の理由から購入に踏み切れていません。

  • ウォッチフェイスのサイズは、今の ForeAthlete745 でも大きいと感じているところなのに、Forerunner 965/265 ともに、今よりも大きくなってしまう
  • 逆に、Forerunner 265S は今よりもサイズは小さく、軽量になるのでその点はかなり魅力的。但し、265 / 265S シリーズはベルトがクイックリリース対応で、ガーミン独自のクイックフィット対応ではないのが難点


特に、オンオフに応じてベルトを使い分ける場合、ベルトがクイックフィットに対応しているとかなーり便利なんですよね。

【ForeAthlete745】ガーミンのバンドをクイックフィットに変更する
ガーミンのスマートウォッチを使い始めて早3年。 普段の生活では睡眠の質が確認できたり、疲労感をボディバッテリーという形で数値化してくれたり。 ロードバイクのライド時には優秀な心拍計として活躍してくれたり。 今やこれなしには生きられない体にな...

一度クイックフィットの便利さに触れてしまうと、いまさらクイックリリース式には戻れなくなってしまいました。

ガーミンさん、前モデルクイックフィット対応に変更してくれませんかね?

3. Forerunner 765 は登場するのか?

で、私が期待する ForeAthlete745 後継機(Forerunner 765)は登場するのか?という点ですが、しばらくは登場はなさそうな気がしております・・・。
(個人的には、今年の登場を期待していたのですが)

今回発売された Forerunner 965 と 265 の違いが、かなり少ないんですよね。

  • サイズ、重量の違い(1.4インチと1.3インチ)
  • 地図機能、リアルタイムスタミナは 965にのみ対応
  • バッテリー持続時間(23日間と13日間)
  • 金額は税込で 84,800円と62,800円


ちょっとこの差だと、この間に 765モデルを入れる余地はなさそうなんですよね。。。

265Sがベルトサイズ20mmでクイックフィット対応、とかになってくれたら迷わず買うのですが。

良い製品だと思うのですが、もうちょっと様子を見てみようかと思います。

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