ロードバイクのコンポーネントも遂に iPhone と連携する時代になりました。
安価なパワーメーターを供給することで有名な 4iiii から、新しく PRECISION3+ パワーメーターが発表されました。
「+(プラス)」となっている名前の通り、前作の PRECISION3 パワーメーターと基本的な性能は全く同じなのですが、今回はアップルの「探す」機能に対応されました。
裏を返すと、「探す」機能が不要であれば、従前の PRECISION3 で全く問題ありません。
スマホとの連携機能を追加しただけで、製品のアップグレード版を用意するとは、時代ですね・・・。
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■ iPhone の「探す」機能に対応した 4iiii PRECISION3+ パワーメーター
1. 4iiii PRECISION3+ パワーメーター
基本的には PRECISION3 に「探す」機能を追加しただけになります。
もともとあったスペックはこんな感じ。
- 最大800時間の電池寿命
- 自動地形セレクター
- +/-1%の精度
- 3年保証
ここにアップルの「探す」機能を追加したことにより、機能をオンにするとバッテリー寿命は乗車時間は最大400時間、放置し続けた場合は最大6ヶ月「探す」機能に対応するようになります。
アップルから AirTag が発売された際に、ロードバイクに導入したローディーも多かったかと思います。
かく言う私も、フレームに AirTag を取り付けて使っています。
ライドに出かけた際、ランチでロードバイクが見えない席で食事をする際などに、ちょっとした安心材料になるんですよね。
私の場合もそうですが、AirTag を取り付ける為には専用の取り付けパーツなどを使うか、そのままサドルバッグに仕込んでおく、といった運用になるわけですが、当然「裸で」使うわけにはいきません。
その点、パワーメーターと一体化されているというのは、かなり使い勝手が良さそうです。
AirTag は電池寿命は2年近くありますので普段気にすることもありませんが、それでもパワーメーターと一体でバッテリーライフを管理できるのも、個人的にはとても良いな、と思います。
2. 対応機種
日本国内だと、事実上シマノでしか使えないのが難点なんですよね・・・。
- シマノDura-Ace R9200
- シマノUltegra R8100
- シマノUltegra R8000
- シマノ105 R7000
- シマノ M9100
- シマノXT M8100
- シマノGRX RX810
インストールされた状態で購入できるのは上記のみ。
工場にクランクを送付して取り付けてもらうことも可能でして、その場合はホログラム(キャノンデール)、FSA、スラムにも対応可能となっています。
私もシマノを使っていた際には4iiiiのパワーメーターを使っていたのですが、スラムに変更してからは敷居が高くなってしまいました。
3. アップグレードも可能
今回個人的に「お?」と思ったのが、こちらのアップグレードプログラム。
既にPRECISON3 を持っているユーザーに対して、29.99ドルでアップルの「探す」機能に対応させるアップグレードプログラムを用意してくれています。
期間も製品到着後2〜5営業日で返送してくれるとのこと。
4iiiiはカナダのメーカーになりますので、北米地域在住のユーザーにとっては便利なプログラムですよね。
ちなみに、米国で AirTag を購入すると29ドルですから、(送料などを考えなければ)ほぼ同じ価格でパワーメーターに AirTag を組み込むことができるようになるわけで。
これは羨ましい限りです。
アップル社へのライセンス費用が発生するとは思うのですが、それこそスラムのコンポーネントに関してもアップルと提携して「探す」機能に対応してみてもらえないですかね?
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