ガーミンのスマートウォッチを使い始めて早3年。
普段の生活では睡眠の質が確認できたり、疲労感をボディバッテリーという形で数値化してくれたり。
ロードバイクのライド時には優秀な心拍計として活躍してくれたり。
今やこれなしには生きられない体になってしまいましたが、地味に奥深いのが「ベルト沼」。
各種ベルトを交換してたどり着いた個人的ベストがミラネーゼループ。
唯一の欠点が、「ウール生地の長袖」を着ていると、ミラネーゼに引っかかって毛羽だってしまうことなんですよね。
真冬になると、腕時計を長袖の中に完全に隠してしまうことが多い為あまり問題にならないですし、半袖の夏場は無問題。
長袖の腕をまくったり伸ばしたりするこの季節が一番「引っかかりやすい」季節になります。
今回はガーミン ForeAthlete745 のバンドをクイックフィットバンドに交換することで、TPOに合わせたバンドを利用することでこのイライラ解消を目指すことにします。
クイックフィットバンドに交換して、オンとオフでバンドを付け替えるのが最適解と気づく
1. ForeAthlete745 付属のバンドはクイックフィットではない
まず最初に疑問に思ったことが。
ガーミンForeAthlete745はバンド交換が簡単かつスピーディーに実施できるクイックフィットに「対応」しているのですが、標準不足のバンドはクイックフィットバンドではないんですよね。
ガーミンさん、そこケチらないで最初からクイックフィットバンドにしてくださいよ・・・。
標準付属のバンドはバネ棒で固定されていますので専用器具さえあれば簡単に取り外せますが、裏を返すと専用器具がないと簡単には取り外すことはできません。
他方、ガーミンのスマートウォッチは運動時にも使いますので、頻繁に汗まみれになります。定期的にバンドを洗ったりしたいのですが、その度に専用器具で外すのは物臭な私には現実的ではありません。
以下ガーミンの公式マニュアルからの抜粋になりますが、標準付属のバンドの取り外し方。
まずは専用の器具をバンドの根元に突っ込みます。
バネ棒を抑えたままぐいっ、と引き起こすとバンドが取り外せます。
取り付ける時はこの逆ですね。
これを頻繁に繰り返すのはさすがに骨が折れます。
例えば、Vivoactiveシリーズだったり、Venuシリーズだと、指で棒バネを外すことができるような機構になっています。
せめてForeAthlete745 もこの機構を採用してくれれば楽だったのですが、逆に標準付属のバンドをこのタイプにしてしまうとクイックフィットに対応できないわけで。
何とも中途半端なんですよね。
そんなわけで、今までは Vivoactiveシリーズや Venuシリーズのような、指で押して外すことができる棒バネタイプのバンドを使っていました。
2. バネ棒式のバンドを繰り返し交換するとバネ棒がダメになる
ミラネーゼループのバンドで、指でバネ棒を押して外すことができるタイプですね。
夏場ジョギングで汗まみれになると、すぐにバンドが汗臭くなってしまうことから、頻繁にバンドを外して手洗いしていました。
バンドの取り外しもそこまで面倒ではないのですが、一点だけ問題がありました。
それは、棒バネの耐久性がそこまで高くない点になります。
棒バネの機構的な問題というよりは、そもそも中華製のお安いバンドなわけで、耐久性をそこまで求めてはいけないのかもしれません。
私の場合も、夏場頻繁に取り外しを繰り返していたところ、先日棒バネが戻らなくなり壊れてしまいました。
その際は、替えの棒バネを購入して交換して事なきを得ましたが、今後も取り外しを繰り返せば同じことが繰り返されるのは目に見えています。
3. ForeAthlete745 のバンドをクイックフィット対応にする方法
そこで今回は、思い切って ForeAthlete745 のバンドをクイックフィット対応にしてしまいたいと思います。
以下ガーミンの公式マニュアルから。
デバイスのベルトからピンを取り外します。マイナスドライバーを使ってピンを押し込み、反対側から引き抜きます。引き抜いたピンをデバイスのピン穴に挿入して取り付けます。ピンとクイックフィットバンドを合わせて、青い矢印の方向に押し込むとバンドが装着されます。
まず、標準付属のバンドからピンを引き抜く必要がありますが、これが意外と難しかったです。
ForeAthlete745 と同様、Instinctも同じ機構になっているのですが、ガーミンから動画が公開されています。
こちらの動画ではスマホのSIMカードを交換するSIMピンを使っていますが、動画のようには簡単にピンは抜けませんでした・・・。
四苦八苦しながら何度も繰り返して、ようやくピンを引き抜くことに成功。
この後、引き抜いたピンを ForeAthlete745 に戻します。
ピンの棒バネを押しながら押し込みます。
再装着完了。
ここにクイックフィット対応のバンドを取り付けます。
クイックフィットバンドの装着は超簡単。
このままぐいっ、と押し込めばあっけなく装着完了。
取り外しも超簡単。
指先でクイックフィットバンドの付け根のラッチを手前に引くと、簡単にバンドを取り外すことが可能に。
こいつは楽ちん。
4. TPOに合わせてシリコンバンドとミラネーゼループを使い分ける
これなら毎日のようにバンドを交換してもストレスフリー。
折角なのでガーミン公式のクイックフィットバンドを買おうかと思ったのですが、そこそこお値段がはります。
今回はお安く中華製で済ませることにします。
まず、出社時には今まで通りミラネーゼループを使うことに。
ウール製品だと引っかかりやすいのですが、Yシャツだったりスーツだとミラネーゼループが引っかかることはあまりないのと、ビジネスシーンだとシリコンよりは金属製の方が好きだったりします。
今まで使っていた22mm幅のミラネーゼループと比べてみます。
ん?
これは、なかなか合理的な作りになっています。
なんと、ベースになっているのは今まで使っていたのと同じような、プッシュ式の棒バネを使ったミラネーゼループでして、そこにクイックフィット対応の金具を追加しただけなんですね。
棒バネを外してみたのがこちら。
なんて合理的な。
こんなひと手間を加える必要があった為、実はバンドの幅が違っています。
こちらが今まで使っていた、22mm幅対応のミラネーゼループ。
根本の取り付け金具は22mm幅なのですが、バンド部分は20mmになっています。
で、今回購入したバンドは、バンド部分は18mm幅。
もしや、と思って確認したところ、ベースとなるミラネーゼループは、20mm幅のミラネーゼループそのものでした。
20mm幅のミラネーゼループをクイックフィットに交換する金具を介して、22mm幅の ForeAthlete745に装着していたんですね。
つまり、ベース部分のミラネーゼループはこちらの製品と同一品だったことに。
Vivoactive3 Music で愛用していたバンドそのものでした・笑
中国人の合理的な考え方も、なかなかのもんだと感心してしまいました。
ただ、デメリットも一点あります。
それは重量。
こちらは22mm対応のミラネーゼループ。
今まで使っていたものですね。
重量にして30.7g。
で、こちらがクイックフィット対応のミラネーゼループ。
重量は43.3gになります。
クイックフィットに対応させる為の金具が2点追加になってしまいましたので、12.6gの重量増になってしまいました。
金属製のバンドとして考えると、これでも十分軽量なのですが、もともとが軽量・軽快だったのでこの点は少し残念ですね。
参考までに、休日やテレワークで在宅時に使う為に購入したシリコンバンドがこちら。
やはり軽量さではシリコンバンドが一番ですねー。
これならウール製の長袖でも毛羽立つこともありません。
ただ、薄型のミラネーゼループよりは嵩張りますので、単純に袖口に引っかかるんですけどね・・・。
ひとまず TPO に合わせたバンドの使い分けができるようにクイックフィット対応させたわけですが、こうも簡単にバンド交換ができてしまうと、もっと他のバンドも試してみたくなってしまいますね・汗
チタン製とか。
私の細腕だと微妙な感じがしますが。
ガーミンのバンド沼はまだまだ続きそうです・・・。
コメント