Canyonが米国で攻勢に出ています。
米国Amazon で一部のCanyon製品が購入可能に
米国で攻勢に出たCanyon
普段ライドしていても、1日に1台はすれ違うブランドの一つにキャニオンがあります。
ドイツのキャニオンは公式オンラインサイトによる直販を基本戦略においてきましたが、米国のAmazonで一部の自転車が購入可能になる模様。
キャニオンの戦略としては、エントリーレベルからミッドレンジの製品については、より幅広い顧客層にリーチする為にAmazonを活用する方針に舵を切ったようですね。
価格帯としては、1000ドルから5599ドルまでのレンジにて、12種類のモデルを展開するそうですが、ブランドイメージを維持する為に、Aeroad や Ultimate といったハイエンドモデルについては引き続き公式サイトからの直販に限定するとのこと。
この戦略はなかなかに賢いかもしれませんね。
布石? 全米のREI店舗でメンテナンス受付を開始
実はキャニオンは昨年10月30日、全米のアウトドア専門店であるREIにて、キャニオンのメンテナンス受付を開始するという業務提携を発表しました。
REIはシアトル郊外の共同組合形式のアウトドア専門店でして、共同組合形式としては全米最大となる2400万人の会員を誇るショップとなります。
日本でもよくある「生協」と同じ仕組みでして、生涯会員費として30ドルを払うと会員になることができ、それ以外に年会費は不要。会員限定のサービスや割引を受けることができる仕組みとなっています。
そして、REI会員であれば、キャニオンのメンテナンスサービスを受ける際に20%オフのサービスを受けることが可能になる仕組みとなっており、相互送客による双方のブランド力向上につながるようになっています。
日本でもキャニオンで購入したバイクのメンテナンスサービスを受け付けてくれるショップを、キャニオン日本法人が紹介してくれていますが、それはあくまでも「直販のキャニオンバイクだけど、メンテナンス受けてくれるショップもあるから安心してね」というレベル止まり。
米国REIに関しては、キャニオンのトレーニングサポートにより正規サービスとしてメンテナンスを受けてもらうことができ、フレーム保証に関するようなクレームだったり、クラッシュ交換サポートも受け付けることができ、「正規と同等のサービス」を受けることができますので、これはキャニオンユーザーにとっては暁光ですよね。
今回のAmazonでの販売開始の布石として、メンテナンスを受け付ける体制も構築しておき、一気に幅広いマーケットにリーチする流れとなりました。
トランプ関税という向かい風はありそうですが、なかなかに戦略的な取り組みですね。
日本のAmazonでも取り扱い開始してくれませんかねー。
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