ローディーなら1つは持っていそうなサンクルコンピューター。
かく言う私も最初はお手頃なキャットアイからスタートし、その後はガーミン、ワフーと使っていまして、今ではサイコンなしでライドに出かけることは考えられない位、無くてはならないガジェットになっています。
日本だと、ガーミン、キャットアイ、ブライトン、レザイン、ワフー、といったところが有名どころかと思いますが、自転車ブームが落ち着いた今の時期になって、サイコン市場に新規参入するブランドが登場しました。
COROS(カロス)です。
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■ COROS(カロス)から新たに長寿命なサイクルコンピューターが発表(COROS DURA)
1. COROS(カロス)とは?
私は正直COROS社については知らなかったのですが、アウトドアスポーツを愛するハードウェアエンジニア達によって2014年に設立された会社だそうです。
アウトドアスポーツを行う人々のために、スマートウェラブルデバイスを提供しており、スマートウォッチのラインナップが豊富な模様。
一番最初に発表された製品は、COROS LINX という、骨伝導イヤホン内蔵のスマートヘルメットでして、2016年にクラウドファンディングで資金調達するところからスタートしたようです。
ありましたねー・・・。
ただ、現在の公式サイトで確認する限りは、ヘルメットは取り扱いは終了しているようでして、スマートウォッチにリソースを集約していたようなのですが、そこに来て今回サイクルコンピューターに新規参入することになったようです。
2. COROS DURA の特徴
まず何といっても、連続120時間の稼働を実現したというロングバッテリーが最大の特徴になるかと思います。
サイコンの画面を見ると、画面上部が開いた独特なデザインになっていますが、この辺りにソーラーパネルが仕込まれているのですかね。
直射日光を1時間浴びるごとに、走行時間が最大2時間延長できるそうです。
ガーミンエッジ1040 Solar とは単純比較はできないですが、ガーミンが「35時間の基本稼働時間に対して、ソーラー充電を活用することで最大10時間延長することができる」と謳っているのですが、明らかにCOROS DURA の方がソーラー充電の効率は高そうです。
ちなみに、ガーミンエッジ1040 も、節電しまくった利用方法だと、最大90時間のロングバッテリーを実現しています。
センサーも接続せず、GPSもシンプルなGPS接続(マルチバンド接続をしない)とし、LiveTrack機能も使わない利用方法なので、かなーり例外的な使用方法ですが。
対してCOROS DURA ですが、どういった利用方法で120時間を実現するのかは不明ですが、マルチバンドを利用する最高精度のGPSモードでは約70時間の稼働時間ということですので、ガーミンエッジ1040 の35時間と比較すると、約2倍の稼働時間を実現しています。
これって、なかなかなアドバンテージなのでは。
600kmのブルベ(制限時間40時間)だと、ガーミンエッジ1040 は使い方に気をつけてあげないと持続時間はギリギリですが、COROS DURA なら余裕ですね。
早速出ていた海外のレビュー記事では「100時間は余裕だね」とのこと。
最近の私のライディングは2時間台で、バッテリー寿命は3%しか落ちていない。このペースなら、少なくともバッテリー寿命は100時間の大台に乗っても問題ないだろう。
この言い方からすると、2時間台と言いつつ、3時間に近いライドだったんですかね?
ガーミンエッジ1040 のバッテリーライフで困ったことはありませんが、ブルベに参加するような人にとってはかなり魅力的な訴求ポイントなのではないでしょうか。
また、その他の気になる特徴としては、操作性にタッチスクリーンだけではなくデジタルクラウンが採用されている点。
同社のスマートウォッチで採用している機構を持ち込んだとのことですが、この発想はありませんでした。
ハーフフィンガーグローブであれば、タッチスクリーンの操作で不満を感じることはあまりないのですが、冬場ロングフィンガーグローブになると、タッチスクリーンの反応性はイマイチになりますので、冬場だと物理ボタンを採用したサイコンの方が操作性は良かったりします。
厚みのある真冬用のグローブだと、もしかするとこのデジタルクラウンと物理ボタンの組み合わせというのは最強の組み合わせなのかもしれません。
ちょっと興味ありますね、これは。
また、ナビゲーション機能についても「今風」な特徴がありました。
COROSアプリで簡単に走行ルートを作成したり、Strava、Ride with GPS、Komootなどのサードパーティアプリからルートをダウンロードすることもできます。ライド中に目的地を変更したい時、スマートフォンで気軽に新しい目的地を検索したり新ルートを作成すると、ものの数秒で新ルートをCOROS DURAに同期します。
また、COROS DURAはGoogleマップ/Mapboxに対応しています。
Strava や Ride with GPS と連携しているというのは、他者のサイコンでもよくある話なのですが、Google マップに対応しているというのは、ちょっと便利そうですねー。
出先でランチスポットを検索する時って、Google 検索を利用することが多いのですが、そこで表示されるGoogle マップのルート情報を、その場でそのままサイコンに転送できるというのは、かなりユーザビリティの高い連携機能かもしれません。
3. COROS DURA の仕様について
詳細な仕様については公式サイトを確認いただければと思いますが、主要スペックについてはおおよそこんな感じ。
サイズ | 99.5×60.8×15.7mm |
重量 | 99g |
ディスプレイ | 2.7インチ |
画面種類 | 反射型MIP |
接続 | ANT+ / Bluetooth |
耐久性 | IP67 |
充電時間 | 2時間(15〜45℃) |
メモリ | 32GB |
価格 | 39,600円(税込) |
サイズ感やディスプレイに関してはガーミンエッジ 540/840 が近いようです。
物価が上がる一方の現状においては、競合対比、価格競争力もありそうです。
ちなみに、気になるマウント形状はほぼほぼガーミンマンウトと同じだそうです。
海外レビュー用に貸し出されたプリプロダクト品では、若干マウントの固定は緩かったようですが、製品版に関しては、既存のガーミンマウントでも問題なく使えるとのこと。
後発品として独自マウントを採用しなかったのは、あっぱれ。
一時期の熱狂が過ぎ去った自転車業界。
こういった新しい製品が登場するのは大歓迎ですね。
デジタルクラウンの操作性とか、ちょっと気になります。
日本国内での発売時期は7月下旬から8月中旬だそうですので、発売されたら触ってみたいところですね。
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