音楽好きローディーにとっては、本当に良い時代になりました。
普段の生活においてと同様に、ロードバイクにおいても NO MUSIC, NO LIFEな人間なもので、ライド中は常に音楽を聴いています。
ライド中に「耳を塞ぐ形でのイヤホンの使用」は、私の住む地域では条例違反になりますので、「耳を塞がないイヤホン」が絶対必要な条件になるのですが、この「耳を塞がない」イヤホンが群雄割拠、今なら選びたい放題の時代になりました。
それこそ2年ほど過去に遡ると、耳を塞がないイヤホンの選択肢はそこまで多くはなかったのですが、今は各社から様々な製品が出ています。
私は現在 Cleer ARC のイヤースピーカーを使用しているのですが、過去のイヤースピーカー遍歴については、以下参照いただければと思います。
そんな Cleer ARC についても、長く使っているとそれなりに良いところ悪いところが見えてくるようになり「ちょっと別の機種にも手を出してみようかなー」と思っていたところ、折よくSOUNDPEATS さんから、「GoFree2のサンプルをお借ししますよ」とのお声かけを頂きました。
ということで、今回は SOUNDPEATS GoFree2 をがっつりレビューしてみたいと思います。
■ コスパ最強なオープンイヤーイヤホン(SOUNDPEATS GoFree2)
1. そもそもSOUNDPEATSってどんなブランド?
音楽好き(というか、イヤホン好き)な人にとっては有名なブランドなのですが、いちおうSOUNDPEATSってどんなブランドなの?という点についても触れておきたいと思います。
以下は国内公式サイトの謳い文句となります。
世界的に有名なオーディオブランドとして、SOUNDPEATSは2010年に創立されました。
長年にわたって革新的な科学技術と精密な製造技術を堅持してきて、原音の再現を追求し、高品質・高性能なBluetoothイヤホンを続々と送り出しています。
クリアな音質とシンプルな工業デザインで3000万人を超える音楽愛好家に愛用されていて、 ブランドの影響は日本、米国を中心とした30以上の国と地域をカバ一しています。
SOUNDPEATSは科学技術で音楽を生活に溶け込み、 科学技術型と革新型のワイヤレスイヤホンの製作に専念し、 リスナーに臨場感あふれるサウンドをお届けすべく努力を続けています。
所謂中華ブランドになるのですが、ワイヤレスイヤホン黎明期においては、「コスパ最強」なブランドとして知られるブランドでした。
このお値段でここまでの音が出るのか、とちょっとびっくりするくらいコスパの良いワイヤレスイヤホンを発売していたもので、「ワイヤレスイヤホンに手を出してみようかな」という人には、「まずは SOUNDPEATS 買っておけば良いと思うよ」とお勧めしていたものでした。
よほどの音楽好き(イヤホン好き)でなければ、十分満足できる音質を提供してくれるブランドですし、イヤホン沼にハマって様々な製品に手をだすようになっても、一つの「入口としての基準」を提供してくれる、良いブランドだな、と思っていました。
私もワイヤレスイヤホン黎明期には SOUNDPEATSさんにはお世話になったクチですが、仕事(リモートワーク)用には、スマホ(iPhone)との相性からAirPods を使ったり、通勤のリスニング用には「音質番長」なイヤホンに手を出したりと、すっかり泥沼にハマっていたりします。
2. ロードバイクにおけるイヤホンの条件
改めて、ロードバイクにおけるイヤホン(イヤースピーカー)の条件について、過去にまとめたものに加筆しながらまとめてみたいと思います。
- 装着感:
これは「装着感が良い」「軽量で長時間使っていても負担が少ない」といった意味だけでなく、「ヘルメットのベルトやメガネ、スポーツマスク等との干渉が少ない」といったロードバイクならではの要件も加わってきます。
また、「負担が少ない」という点についても、「重量が軽いことによる耳への負担の少なさ」だけでなく、「骨伝導イヤホンであればその機構から来る肌ストレスの大小」だったり、最近のイヤホンは色々な装着方法がありますので、長時間装着し続けることによる「痛みの発生」の有無といった点も含まれています。
また、スポーツマスクや buff との干渉の有無、冬場であればバラクラバをかぶった状態での使用可否といった点も地味ではありますが気になるポイントになります。 - バッテリー保ち:
バッテリーが何時間保てば良いかはその人のライド距離、時間によって異なるとは思いますが、例えば AirPods Pro のように「4時間半」と言われてしまうと「ちょっと足りないかな・・・」と思うローディーが大多数ではないでしょうか。私の場合は、ライド時間は長くても5〜6時間程度になりますので、一つの目安は「5時間以上問題なく保つか」といった点になるかと思います。 - 防水性:
ライドでは汗もかきますし、不意の雨に降られるケースもありますので、一定の防水レベルは欲しいところ。ではどの程度か、という話ですが、よく生活防水と呼ばれる「IPX4(あらゆる方向からの水の飛沫を受けても有害な影響を受けない)」だと、直接水をかけたらダメだよ、というレベルになりますので、雨に降られるケースを考えると、「IPX5(あらゆる方向からの水の直接噴流を受けても有害な影響を受けない)」であれば直接水がかかっても(ある程度緩い水流までではありますが)大丈夫と言う事になりますので、最低でもIPX4、できればIPX5以上は欲しいところです。 - 音量・音質:
ロードバイクに乗っていると常に風切り音にさらされることになりますし、幹線道路を走っていれば自動車の走行音に囲まれてばかりですので、ある程度ボリュームを取れるものでないと「何も聞こえない」ことになってしまいます。また、そんな環境で「音質が良くないと」なんて言っても意味なくない?という話ではありますが、ある程度静かな環境で走ることもありますので、音質は少しでも好みにあったものであって欲しいところです。 - 操作性:
ライド中、特に冬場はフルフィンガーのグローブを装着しますので、ボタン類の位置が特定し易いか、押し易いかは重要だったりします。
過去愛用していた骨伝導イヤホンだと、操作系は物理ボタンだったこともあり、こういった操作性に関して問題を感じることは少なかったのですが、最近の耳をふざかないイヤホンだと、タッチ操作が基本になっているものが多くなりました。
ロードバイクにおいては、これが結構曲者でして、ハーフフィンガーグローブを使う夏場は問題ないのですが、フルフィンガーグローブを使う冬、早春、晩秋あたりになると、「タッチが反応しない」といった問題に悩まされることになります。
フルフィンガーグローブをしつつ、バラクラバを被ったりするともう最悪でして、曲送りする為に5〜6回タップすることもザラだったり。
本当は物理ボタンが理想なのですが、こればかりは欲をかいても仕方ありませんので、せめてハーフフィンガーグローブでライド中にタップしてもきちんと動作してくれるか、といった初歩的な操作感についてで妥協しようかと思っています。
3. SOUNDPEATS GoFree2 に期待すること
強いて問題点を挙げるとするなら、イヤースピーカーを耳にかける「つる」が若干太いこともあり、花粉の季節に使うナルーマスクのように「耳に引っ掛ける」タイプのマスク類と耳の上で競合することくらいでしょうか。
パッと見ただけでも、この「つる」の部分が細いことが分かりますので、その辺りの装着感が向上すると良いな、と感じています。あと、肝心の音質に関してですが、Cleer ARC は俗に言う「フラット寄りなかまぼこ型」の特徴があり、低音の迫力はそこまでではないが、中音域の解像度が高く、聴き疲れしにくい高音質なイヤースピーカーとなっています。これも念の為の補足ですが、Cleer ARC は「耳を塞がないイヤースピーカー」というジャンルにおいては、確実に高音質です。よく「耳を塞ぐカナル型のイヤホン」と比較して、「音質がスカスカだ」とか「低音が出ない」とか指摘する人がいるのですが、それはそもそもお門違いも甚だしい指摘だったりします。
あなたは耳を塞がないイヤースピーカーに何を求めているのですか? という話なんですよね。
例えば自転車に関して例えるなら、快適性重視で30c のタイヤを履いたエンデュランスロードを購入しておきながら、「時速40kmの高速巡行が大変。Madone のエアロロードの方が早くて優秀」と言っているようなものなんですよね。
耳を塞がないイヤースピーカーは、あくまでも「オープン型」なイヤホンになりますので、どうしても耳を塞ぐ「密閉型」のイヤホンに比べると低音の質や量感に関しては不利になりますし、当然ですが音漏れもします。
耳を塞がないイヤースピーカーで地下鉄に乗って「音がよく聞こえない」「音漏れする」とレビューしている人は、「そもそも選ぶ商品間違ってますよ?」ということなわけで。
あくまでも「耳を塞がないイヤースピーカー」というジャンルにおいて、SOUNDPEATS GoFree2 がどういった音質傾向にあるのか、Cleer ARC にどこまで迫っているのか、といった観点でレビューをしてみたいと思います。
そもそもワイヤレスイヤホンで高音質を求めるのであれば、黙って MOMENTUM を買えば幸せになれます。
4.仕様比較
まずはスペック面での比較から。
Cleer ARC | GoFree2 | |
Bluetooth | 5.0 | 5.3 |
ドライバー | 16.2mm | 16.2mm |
バッテリー (単体) |
7時間 | 9時間 |
バッテリー (ケース込み) |
11時間 | 35時間 |
急速充電 | あり | なし |
充電端子 | Type-A | Type-C |
防水性能 | IPX4 | IPX5 |
重量 | 29g | 17.9g |
こういったガジェットは「新しいほど良い」ケースが多いのですが、仕様面だけ見たらGoFree2の圧勝ですね・笑
両者の発売日ベースでは15ヶ月ほどの違い(Cleer ARC が古い)があり、価格面では3倍近くの差(Cleer ARC が高い)があります。
以下、比較項目ごとに掘り下げてみたいと思います。
5.実使用レビュー
この2週間ほど、日常使いからライドまで、一通り使い倒してみました。
(1) 装着感
これは形状比較の時から覚悟はしていましたが、GoFree2 の方が「圧倒的に」装着感は良かったです。
- そもそも本体が軽い
- 耳にかける「つる」が細いこともあり、装着感からして軽い
- つるが細い分、より「深く」装着することができる為、GoFree2 の方がフィット感が高い。Cleer ARC でも自転車でのライド中やジョギング中に外れるようなことはなかったが、不意に外れるリスクに関しても、GoFree2 の方がリスクは低い
- つるの部分については、Cleer ARC は「がっちり」しており形状が変化することはないが、GoFree2 は「しなり」がある為、耳に引っ掛ける時にも着用中にも柔軟性があり付け心地が良い
Cleer ARCを使っていた時には特に不満に感じることはなかったのですが、GoFree2 を使ってしまうと、「Cleer ARC はゴツいな・・・」と不満を感じるようになってしまいました。
装着感に関しては、個人的な好き嫌いのレベルを超えて GoFree2 の圧勝で良いかと思います。
(2) バッテリー保ち
こちらは仕様比較通りですので、それ以上あまり触れることもないのですが、GoFree2 の勝利ですね。
ただ、ロードバイクでの使用を考えると、Cleer ARC の7時間でも不満はありませんでしたが、GoFree2 は9時間。
いずれも十分なバッテリー保ちとなっています。
Cleer ARC はケースのバッテリー容量が少ないという欠点を克服する為、急速充電機能がついています。(10分の充電で1時間使用可能)
ライド直前に「バッテリーがない!」という事態になった際には、Cleer ARC の方が役に立つわけです。
ただ、ライド前日にはバッテリー残量気にするようにしているので、急速充電が活躍したことはなかったりしますが、うっかりミスをカバーしてくれる機能は、あるに越したことはないですよね。
(3) 防水性
防水性に関しては、Cleer ARC の IPX4に対して、GoFree2 は IPX5。
冒頭にも書きましたが、IPX4が「水の飛沫」であるのに対して、IPX5は「水の直接噴流」といった違いがあります。
雨に降られるケースを考えると、IPX5あった方が安心です。
加えて、Cleer ARC はお値段が高いこともありますので、私は雨に降られる可能性があるライドでは Cleer ARC は使わないようにしていました。
その点、GoFree2 なら気軽にライドに持ち出せますので、その点でも評価は高いですね。
(4) 音量・音質
続いて、最も気になる音質面に関してとなります。
こちらについては、静かな室内で前後比較を行ったり、実際にライドに持ち出したりしてあれやこれやと比較してみました。
まずは音量から。
室内で音楽を十分に楽しめる音量をセットした場合、iPhone だとCleer ARC のボリュームレベルはこの位になります。
こちらを見て頂くと分かるかと思いますが、Cleer ARC は大きなボリュームが取りにくくなっています。
そもそもオープンイヤー型ということもありますし、「ながら聞き」を念頭に置いた場合、周囲の音が聞こえなくなるような大音量を出すことはないよね?という考え方に基づくものかと思います。
続いて GoFree2。
iPhone のミュージックアプリでは、ボリュームレベルにして4段階の違いがありました。
(ボリュームボタン4クリック分)
これって、結構大きな違いですよね。
イヤースピーカーに採用されているドライバーの大きさは両機種ともに同じだったりします。(16.2mm)
ですので、ドライバーを駆動する部分の違いがあるのだと思いますが、それだけでなく、イヤースピーカーの形状と私の耳の形状の相性問題もありそうな気がしています。
小汚いオジサンの耳で申し訳ないのですが、それぞれの装着写真がこちら。
Cleer ARC は、耳の穴下半分にスペースができています。
GoFree2 は、耳の穴をより多く覆うような装着ができています。
音の出るスピーカー部分の配置についても、GoFree2 の方が「端っこ」に配置されている為、私の耳の形状では、GoFree2 の方が「耳の穴のど真ん中奥深く」に音を届けることができるようになっているようです。
この形状もあり、GoFree2 の方がより小さなボリュームレベルで大きな音を出すことができるようになっているようです。
耳の形状は人それぞれですから、私とは異なる結果になる人もいるとは思いますが、GoFree2 はつるが細い為により「深く」装着することができる特徴もありますので、総じて耳の穴により近く、深く装着できる可能性は高いかと思います。
これは、「ながら聞き」のスタイルで、環境音をより多く取り込みたいという使い方であれば Cleer ARC の方が適していると思いますし、ロードバイクのようにより大きな環境音がある使い方の場合では、GoFree2 のようにより耳の穴に近い装着ができる方が良い、という判断もあるかと思います。
この辺りは使う人それぞれで結論は変わってくると思いますが、少なくともロードバイクのライドにおいては GoFree2 の方が良いと思いました。
ちなみに、ここまで耳を覆ってしまうと、環境音(自動車の接近音等)が聴きづらくなることはないのか?という懸念もあるかと思いますが、(ミュージックアプリのボリュームレベルは違いますが耳に届く)音量はどちらも同じに揃えていますので、GoFree2 だと環境音が聞きづらいといったデメリットは感じませんでした。
車の接近音は確実に聞き取れますし、ライド中に背後にロードバイクが接近してくればラチェット音や息遣いですぐに気づくことができました。
続いて音質です。
これは「好き嫌い」が分かれる点かと思いますが、ざっくり分類してしまうと、
- GoFree2 はドンシャリ
- Cleer ARC はフラット(若干かまぼこ型寄り)
に尽きるかと思います。
- GoFree2 だと、低音の量感がある為、ロックや Hip-Hop、R&Bが聴いていてとても楽しい。安物のイヤホンだと、量感ばかりあって低音の芯がぼやけていたりするので「うるさい」と感じることもあるが、不快に感じる「手前」で十分な量感が取れている。ドンシャリと言いつつも、高音についてはそこまで刺さるような音ではないので、「低音が十分に出るイヤホン」といった印象。対して、中音域は少し引っ込んだ形になるので、男性ボーカルやピアノ、ギターといった音は少し低音に埋もれる傾向あり
- Cleer ARC については、低音は「十分に出ている」ものの、ロックやR&B といったある程度の量感があった方がノれるような音楽に関しては少し物足りなさを感じる。対して中音域はより近くに感じることができる為、ピアノ曲やジャズなどでは、艶やかさを感じることができる。ジャズボーカルとか聞くなら、間違いなくCleer ARCが表現が上手
音質に関してはその人の好き嫌いで大きく判断が割れるところですので、どちらが「音質が上」というものではないのですが、「環境音がある状況」「風切り音で低音が薄れる」「運動中ということもありノリの良い音楽を聴くことが多い」というロードバイクのライドにおいては、よりマッチするのはGoFree2 だなー、と感じました。
自宅で映画やドラマを見たり、ジャズなどの「ながら聴き」をするようなシチュエーションでは Cleer ARC は今でもとてもお気に入りのイヤースピーカーですが、ことロードバイクでのライドに連れ出す、という観点からは、GoFree2 の方が「音質面では」優位性があるな、と感じました。
(5) 操作性
続いて操作性についてですが、操作方法については以下の通りとなっています。
Cleer ARC | GoFree2 | |
停止・再生 | タップ | ダブルタップ |
スキップ | ダブルタップ | 長押し(右) |
一曲戻し | トリプルタップ | 長押し(左) |
音量アップ | タップ&長押し(右) | タップ(右) |
音量ダウン | タップ&長押し(右) | タップ(左) |
Cleer ARC については、自宅で映画を見たり音楽を聴いていたりする時には操作性について難点に感じることはなかったのですが、はっきり言ってライド中に「曲戻し」と「音量調整」は行ったことはないです。
正直、ライド中に「トリプルタップ」とか、「タップしてからそのまま長押し」とか、なかなか難易度高いんですよね。
音量アップしようと思ったら曲がスキップされたりとか、再生停止になったりなんて、ザラにありまして、気付けば「再生」「停止」「スキップ」しか使わなくなりました。
また、先に触れたように Cleer ARC はもともとボリュームがそれほど大きく取れるイヤースピーカーではなかったことから、一度ライドに出てしまうと音量を変更することもありませんでしたので、そこまで不便に感じたこともありませんでした。
で、GoFree2 ですが、最初はちょっと戸惑いました。
なんで「シングルタップ」という最もシンプルな操作に音量調整なんて「それほど使用頻度が高くない」機能を割り振ったのだろう?と。
この操作配置は失敗なのでは?と思ったのですが、実際にライドに3回ほど連れ出してみたところ考えを改めました。
これは、分かりやすくて良い操作性だわ、と。
先に触れたように、GoFree2 は音量が「とれる」イヤースピーカーということもあり、ライド中にボリューム調整できるのがとても便利に感じました。
- Cleer ARC だと、ライド中にボリュームを一つ上げると「うるさい」し、一つ下げてしまうと「小さすぎる」ことから、音量調整することはなかった
- GoFree2 だと、住宅街や静かな場所を走る時には、自分の基準から音量を一つ下げるとちょうど良い
- 逆に幹線道路のように車の通行量が多いところでは、音量を一つ上げるとちょうど良い
- 音量調整が、右をタップで音量アップ、左をタップで音量ダウンなので、操作ミスはほぼ発生しない
こまめに音量調整して走ることで、常に必要十分なボリュームで音楽を聴くことができ、耳にも優しいことから、ライド後の耳の疲労感も Cleer ARC よりも GoFree2 の方が少なくなりました。
ちなみに、曲送りの場合は右を長押しなのですが、押しっぱなしにしていれば「ぽんっ」と音がなって曲が送られますので、これまた操作ミスはほぼ発生しません。
正直、できることなら操作系は物理ボタンの方が好きだったりするのですが、タップ式のイヤホンの中では、かなり操作性の良いイヤースピーカーだと感じています。
これ、ロードバイクのライドには使い易いです。
6. サマリ
ということでじっくり使い込んでみたところ、ロードバイクで使うイヤースピーカーとしては、これは文句なしにおすすめな製品だと思います。
- 従前ロードバイクのメインストリームであった骨伝導イヤホンに比べると、ボリュームレベルの自由度も高く、音質も確実に上。左右完全分離型ということもあり装着感も高く、ストレスフリー
- 黎明期に登場した耳を塞がないイヤースピーカー群と比べても、音質、音量ともに平均以上。音質に関しては好き嫌い分かれる領域ですが、ドンシャリ傾向が好きな人であれば文句なしに「高音質」と受け止めてもらえるレベル。環境音のあるロードバイクというジャンルであれば、はっきり言って過去使ったイヤースピーカーの中で間違いなくNo.1の音質だった
- 正直、同じ価格帯で並んでいたとしても、ロードバイクでの使用に関してはこのイヤースピーカーをお勧めするところだが、コスパまで踏まえてしまうと、「これ以外を買うのは止めた方が良い」と言えるレベル
何度も言いますが、「耳を塞がないイヤースピーカー」というものがどういったものか理解している人に向けて書いていますので、「カナル型のイヤホンよりも音質が下」とか言う指摘はご遠慮ください。
耳を塞がないイヤースピーカーに関しては、自分で買って使っているものの他にも、新製品が出る度に量販店で各社のものをあれこれと聴き比べたりしているのですが、現時点でロードバイクでの使用に関しては間違いなくコスパ最強だと断言します。
敢えて例外を挙げるとすると、「環境音がそれほど多くない地方で走ることが多い」「音質の好みとしてフラット寄りが好き」という人には、Shokz Openfit をお勧めします(お値段はちょっと高いですが)。
ドンシャリ傾向が好き、低音が環境音に埋もれてしまうような幹線道路を走ることが多いという人であれば、GoFree2 の方が(お値段抜きにしても)お勧めです。
音質についてはよく分からないけど、「これ買っておけば間違いない」というものを教えて欲しいというローディーであれば、これからは GoFree2 で良いと思います。
歴代のShokz のイヤースピーカーを使い倒してきたローディーからすると、「あー、時代が変わったな」と感じて少し感慨深いです。
ちなみに、テレワーク時のWeb会議でも使いましたが、装着感が良いこともあり、一日中耳につけっぱなしでもストレスフリーでした。
自宅に家族がいない時には、テレワークで使うイヤホンはこれで決まりです。
一つ残念なのが、今回サンプル提供受けてのレビューとなったことでしょうか。
その点から説得力が薄くなってしまっている気がしてならないのですが、これ自腹購入していても評価は同じものになっていたと断言できます。
(自腹購入した Cleer ARC の約1/3の価格なのに・・・、という悔しさはありますが)
音楽好きなローディーであれば、現時点でコスパ最強イヤースピーカーということで、GoFree2 を買っておけば間違いないと思います。
最後に。
今回のサンプル提供に際して、以下Amazonで5%OFFになるクーポンコードを提供頂きました。
Amazonの商品サイトにあるクーポンと併用することも可能だそうですので、タイムセールやクーポンのタイミング次第ですが、場合によっては6000円を切るお値段で購入できてしまいそうです。
気になった方はぜひ。
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