パールイズミ UVフェイスカバーを実戦投入(レビュー)
コロナ渦真っ只中の頃、再びライドに出かけられる日が夢見て購入したグッズがあります。
一つはキャメルバック のシャワータイプキャップ。
こらちは既に何度か使用していましたが、未だお目見えできていなかったものがあります。
それがこちら。
パールイズミ のUVフェイスカバーです。
ま、ド定番ですよね。
これまではBuffやナルーマスクを使ってきたのですが、呼吸のし易さとドリンクの飲みやすさではバールイズミが一番という評判でしたので、パールイズミ好きな人間としては買っておくしかないだろう、ということで購入しておりました。
先日ようやく実戦投入することができましたので、今回はレビューとしてまとめてみたいと思います。
1. 外観・素材比較
これまではオールシーズン、フェイスマスク(スポーツバンダナ)を使っていました。
正確にはスリーシーズンがフェイスマスクで、冬場はモンベルのバラクラバを防寒として使っています。
息苦しさに関してはあまり気にしたこともなかったのですが、夏場はさすがに暑く感じることもあり、もう少し「涼しく」使えるものはないかと探していたところ灯台下暗し、パールイズミのUVフェイスカバーが良いということで購入に至りました。
広げるとコウモリみたいですね。
まずはこれまで最も愛用しているナルーマスクのスポーツバンダナ(KANAVAL)と素材感を比較してみます。
スポーツバンダナの宿命で、洗濯を重ねるごとに端っこがくるくると丸まってしまっています。
かれこれ40〜50回は洗濯を繰り返していると思いますが、そこまでヘタってきておらず、まだまだ現役です。
表面はスポーツバンダナによくあるタイプですね。
触り心地はさらさらです。
面も裏も生地に変わりはありません。
汗をかいても比較的サラサラしており、肌にへばりついてくることはありませんので、夏場でも使い続けてきました。
こちら、パールイズミのUVフェイスマスク。
生地の厚みに関しては、むしろスポーツバンダナよりもありそうです。
こちらが表地。
こちらが裏側。
肌触りとしては裏側の方がサラサラ感が強いです。
で、よくできているのが口周り。
もっとも呼気があたり湿りやすく、肌に張り付きやすい箇所には、より「ざっくり」とした生地が使われています。
生地が立体的になっている為、サラサラ感が増しています。
これはよくできてるわ。
で、この生地を見ていて思い出したものがあります。
おたふく手袋ボディータフネスのヘッドキャップです。
以前、ヘルメットをおじさんの加齢臭でひどい状況にしてしまったことがあり、それ以来こちらのヘッドキャップを使うようにしているのですが、冷感素材となっておりとても涼しく夏場でも気に入って使っています。
で、おたふく手袋の素材はこんな感じ。
面も裏も同じ風合いになっていますが、いずれもサラサラ。
編み上げ方は微妙に異なりますが、パールイズミのUVフェイスカバーの裏地と似た素材感になっています。
これはサラサラ感に期待が持てそうです。
2. 装着のし易さ
スポーツバンダナの類は、上から被るだけなので装着のし易さも何もあったものではありませんが、パールイズミのUVフェイスカバーはサイズ調整が可能になっており、少しだけ異なります。
サイズ調整は首裏でボタンを留める位置で調整するようになっています。
調整幅も大きく、小顔からビッグフェイスな方まで、幅広く対応できそうです。
スポーツバンダナは生地そのものにストレッチ性かある為、がぼっと被っただけでもライド中にずり落ちてくることはありません。
他方、こちらのUVフェイスカバーはボタンでサイズ調整をしている通りで、生地にストレッチ性はなく、比較的ゆるーく被るタイプになりますので、そのままだとずり落ちてしまいます。
それを防ぐのが、耳にひっかけるこちらのゴム紐。
私にはこのゴム紐の位置が絶妙でして、ボタンを留めてからがぼっと被ると、自然とこのゴム紐が耳にひっかかってくれます。
その為、脱着(被ったり外したり)はとても簡単。ストレスフリーでした。
3. 呼吸のし易さ
スポーツバンダナと比較した時の最大のメリットがこちらでしょうか。
まずは鼻の形に合わせて立体縫製になっている為、口周りに張り付くことがなく、フェイスカバーの中で口周りに十分な空間が確保される為、呼吸はとても楽。
ふわっとテーブルに寝かせた状態が上の写真になりますが、口に当たる部分が「もこっ」と盛り上がっていますよね。
口の前の生地は、ドリンクを飲む時に「ぺろん」とまくり上げることができるようになっていますので、生地に切れ目が入っています。
その為、ダイレクトに外気が流れ込んでくるようにもなっている為、とにかく呼吸は楽。
これなら峠道だろうが何だろうが、フェイスカバーを外す必要はありませんね。
4. 耐暑性・快適性
呼吸のし易さからお察しかとは思いますが、口周りが蒸れることは一切ありません。
スポーツバンダナだと、口周りに汗をかくことはありますが、UVフェイスカバーの場合は汗がたまることもなく、とても快適です。
また、生地の厚みはスポーツバンダナよりもあるのですが、全体的に肌に密着しておらず、全体的に隙間があり、口周りから外気が流れ込んでくる為、フェイスカバーと肌の間に汗がたまらず、生地の風合いも手伝って常に肌触りはサラサラ。
また生地の通気性も高いようで、スポーツバンダナよりも涼しく感じます。
5. ドリンクの飲み易さ
もう一つの売りとして、ドリンクの補給し易さがあるかと思います。
口元をがばっ、まくり上げることができます。
スポーツバンダナだと、いったんずり下ろして口元を全開にしてからでないと飲めませんが、こちらは装着したまま飲めるというわけです。
で、正直言うと、こちらはメリットでもありデメリットでもあるかなー、と思いました。
信号待ちのように、両手がフリーとなる場面では、左手で口元をまくり上げてからドリンク補給できるますのでとても楽ちんに水分補給できます。
これはとても快適でした。
他方、走りながらだとどうなるか?
私のように「両手離し」は怖くてやりたくない低スキルローディーにとっては、走りながらの補給に関してはスポーツバンダナの方がむしろやり易かったです。
スポーツバンダナの場合、常に片手でドリンク補給ができます。
- 走りながら、片手でスポーツバンダナをずり下ろして口元をあける
- ドリンク補給
- スポーツバンダナをもう一度まくり上げて口元を覆う
最後に口元を覆うのが実は面倒だったりしますし、汗をかいているとなかなか思う位置まで戻すことができなかったりしてストレスを感じるのですが、少なくとも「最初から最後まで片手で完結できる」という点では、実は問題はなかったりします。
他方、UVフェイスカバーの場合はどうかというと。
- 口元をまくりあげても、口元があいたままで固定する方法がない
- やむなくドリンクの飲み口先端部分をぐりぐり口元に差し込む
- 飲み口で口元をずり上げながら飲み口を口に突っ込む
- 水分補給
といったやり方になるのですが、これがどうして、なかなかてこずります。
しかも、ドリンクボトルに関しては、口から離した状態でも補給できるのがメリットのはずが、この飲み方だと口の中に飲み口を突っ込む必要があり、イマイチ感があるわけで。
走りながらだと、微妙に飲みづらいんですよね。
ま、余裕で両手離しできる人だったり、走りながらは水分補給しない人であれば問題にはならないと思いますが。
6. 骨伝導イヤホンとの相性
最後に、超個人的なこだわりとして、骨伝導イヤホンとの相性についても触れておきたいと思います。
以前バラクラバをつけたまま骨伝導イヤホンは使えるか?という記事を書きましたが、メガネっこローディーの場合、耳周りって結構混雑しています。
UVフェイスカバーも耳にゴム紐をひっかけるタイプになりますので、耳周りが混み合うことに。
- メガネのツル
- ゴム紐
- 骨伝導イヤホン
この三つが耳の上に乗っかることに。
で、実際にライドで使ってみてどうだったかというと、こんな感じに。
- ゴム紐はそこまで太くない為、メガネや骨伝導イヤホンが耳の上から滑り落ちることはなく、安定感が損なわれることはない
- ただ、ゴム紐をかけた上から、メガネのツル、イヤホンが乗っかる為、一度合わせを失敗すると、1時間程度経過したところで耳が少し痛くなる
この、ゴム紐で固定するタイプとしては、他にナルーマスクがあります。
こちらのゴム紐はそれなりに「太い」ことから、メガネをかけて骨伝導イヤホンを併用すると、そこそこ耳が痛くなります。
ま、花粉の時期ともなると、その痛みなんて気にしていられない位花粉をシャットアウトすることを優先する為、仕方ないかな、と思うのですが。
そのナルーマスクF5sなどと比較すると、今回のフェイスカバーのゴム紐は細いこともあり、そこまでは気にならないというのが個人的な感想ですが、気になる人には気になるかと。
ま、メガネ(サングラス)と骨伝導イヤホンを併用しているローディーってそこまで多くないとは思いますが、併用している人であればこの点は納得してから購入された方が良いかと思います。
7. まとめ
で、総合すると。
夏場は文句なしにおすすめ、であります。
秋に入り、気温が20℃程度まで下がってきたら、骨伝導イヤホンとの相性問題も踏まえて、ナルーマスクのKANAVALに戻そうかな、と思いますが、夏場の耐暑性能、汗抜けの良さ、呼吸のし易さを考えると、夏場はUVフェイスカバー一択で良いかな、と思いました。
で、満足満足、という話で済むはずだったのですが、一つだけ衝撃が。
生地にコールドシェイドを採用した新バージョン(FA-3K)が新発売されたようで・・・。
うーん・・・。
コロナが開けてからゆっくり購入していれば、こちらの製品の発売に気づいたのでしょうが。
ちょいと悔しい結末になりました。
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